2016年11月16日
映画「探検隊の栄光」の感想…映画としては駄作だが。
今日は映画「探検隊の栄光」の感想。
最近観た何かのレンタルDVDの予告編に入っていたタイトルなのですが、
特に興味があった訳ではないのだけど、
以前、映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」を観て、
三浦春馬が時々藤原竜也に見えたって事があり、
ちょっと久々に本家の藤原竜也を観てみるかなと。
今回もレンタルDVDでの鑑賞です。
映画「探検隊の栄光」は2015年公開の山本透監督作品。
山本透監督は映画「永遠の0」などで助監督の経験はありますが、
この映画が初の長編監督作品。
始めてではありますが、豪華なキャスティングのタイトルを任されているという事は、
制作側から信頼もあっての抜擢なのでしょうか。
原作は2012年に発売された荒木源の小説との事ですが、自分は未読です。
豪華キャスティングですが、主演は先ほども書きましたが、杉崎隊長を演じる藤原竜也。
三浦春馬の「うわぁぁああぁあぁ」と聞き比べようと思ったのですが、
今回の映画では藤原竜也の「うわあぁぁあぁああぁあ」が出るシーンはありませんでした。
…が、暑苦しいというか、そういう演技をネタにした役だったのもあり、
藤原竜也ありきの映画だなと思います。
そう言えば、映画「僕だけがいない街」以来に藤原竜也を観たかな。
プロデューサーの井坂を演じるのはユースケ・サンタマリア。
ユースケ・サンタマリアはバラエティとかで観るのは良いんだけど、
映画で観るとどれも同じにみえる…今回みたいなふざけた映画ならハマるかな…とも思ったけど、
ちょっと個人的には受け付けなかった。
ディレクターの瀬川を演じるのは小澤征悦。
あの小澤征悦からかもし出される良い人感はいったいなんなんだろうか。
今回もふざけた役ではあるのだけど、なんかこの人にだったら着いていってもいいかもと思わせる雰囲気がある。
カメラマンの橋本を演じるのは田中要次。
田中要次は見た感じでこんな職人いそう…っていう説得力が凄い。
ほとんどセリフがない役ではありますが、存在感だけでこんなカメラマンいるだろうなと思わせる。
凄いですよね。
音声・照明スタッフの小宮山を演じるのは川村陽介。
彼は良い顔してますよね、もっと色んなところで見てもよさそうだけど。
この映画ではそこまで重要な役ではないにしても、ところどころのアクセントになっているかなと。
ADの赤田を演じるのは佐野ひなこ。
テレビドラマ版の「デスノート」で弥海砂を演じた彼女ですが、正直かわいいですよね。
こんなADがいる訳ないと思いますが、彼女がこの映画で下着姿を出しただけで、
観る人が増えたのは間違いないと思います。
ちゃんとそこも予告編に入ってましたし…まあサービスカットですよね。
演技が上手いかと言われるとどうかな〜って思いますが、必要なポジションです。
現地通訳のマゼランを演じるのはお笑いトリオの「ななめ45°」の岡安章介。
この映画でのちょっとした笑いポジション。
確かに日本人感がないというか現地人感がうまく出せていたと思います。
ただ、映画としての見方を変えると、ちょっとうっとうしいという気もした。
さて、映画「探検隊の栄光」ですが、
予告編からも分かるとおりふざけた映画です。
観る人はほとんどそれを分かって観るのだとは思うけど、
そのふざけ具合が受け止めれるか、どうかで評価が分かれそうな気がします。
簡単にあらすじを書くと、
過去にテレビドラマで人気だった杉崎だが、今回は冒険バラエティの番組収録に参加していた。
今までは台本を読んで役作りをしていた彼だが、探検隊のメンバーの適当な雰囲気に戸惑っていた。
そんな探検隊は実在はしない3つ首の蛇であるヤーガを求めて冒険をする姿を撮影していたのだが…という感じ。
映画の作りは過去にあった探検テレビ番組風。
なので当時の番組を知っている人だとちょっと笑える。
洞窟の中からカメラマンが撮影していて「隊長が未開の地に入った」的なセリフに対して、
俺より先にカメラマン入ってますけどね…とか。
ワニと戦うシーンとかはオースティン・スティーブンスが蛇と川で戦うシーンを彷彿。
せっかくだから雑なバレットタイム撮影とかしてくれたらよかったのに。
ところどころで、どこかで見た展開とか過去の探検番組を思い出させてくれる演出は、
観る人の年齢とかにもよるかも知れないけど楽しいところはある。
ただ、過去の探検番組オマージュとして楽しむのは良いのだけど、
これが映画として楽しいかと言われると実際微妙。
笑えるところもあるんだけど、一通り観て納得いかないって人は多いのではないでしょうか。
今までにも何度も書いていることですが、
映画の良し悪しは結局観る人の感想なので、「これで良い」っていう人がいてもいいのだけど、
たとえコメディ映画であってもスジはしっかり作って欲しいって思うのです。
むちゃくちゃな制作陣にまったく経験のない過去に人気だった俳優が合流し、
冒険番組を作る…っていう話そのものは面白くなりそうだし、
実際に途中途中でインサートされる番組風のナレーションとかも悪くないんだけど、
この映画の見所って結局それだけ。
それが見せたかった、でもいいんだけど、それだけってちょっと志が低くない?
一番納得がいかないのがバカみたいな内容のないものを作っていたとしても、
それに俺達は命かけてるんだって反乱軍にいう訳じゃん。
これって反乱軍からしたら反乱って行為も意味がないって思われたとしても俺達は命をかけてるんだって事で分かりあったんでしょ、
そこで殺さなかったまでは納得がいくけど、あんな格好させられてバカな番組制作に協力して。
お前らが命かけてる反乱行為はどうしたんだって。
分かり合うまではいいけど、行動を共にするのは違うだろ。
お互いに無意味だと思われていたとしてもその先の何かのために命をかけてる訳なんだから、
反乱軍は正規軍に殺されるべきだったんだよ。
で、一見無駄死にに見えたことでも最終的に和解につながるとかじゃないと、反乱軍がただのバカだし、
命かけてるどうこうのくだりって著しく価値がなくなるよね。
そもそも正規軍が迫ってきたって言っても、撮影隊は別に狙われる存在じゃないし関係なくね?
日本から来た撮影隊です…って一言いえばいいだけの話。
何を命の危険が迫ってますってシーンにしてるのか分からないけど、
本当に命の危険が迫ってるのは反乱軍の3人だけじゃん。
なんかユースケ・サンタマリアが危ないんだってとか言い出して、
藤原達也がここまでやってきたんだからやろうよ…とか言うんだけど、
命の危険もなければ、軍が来てるときだけ別のところに非難すればいいだけじゃん。
…という訳で、なんかまったくスジが納得いかない。
感情移入のする余地すらない。
探検隊が意味のないものを作っているということを意味の無いストーリーで表現してるのかも知れないけど、
本当に映画としてはダメだと思う。
何にも活きてこない。
あと演出の問題なんだけど、
現地通訳の岡安章介が正規軍に「逃げよ、逃げよ」みたいなことをコミカルに言うんだけど、
そこは現地の言葉使わないと意味ねーだろ。
その目の前のシーンの面白さのために日本語で言わせてるんだろうけど、
そういう細かい演出の下手さが映画としてのクオリティをすげー下げてると思う。
最後のヤーガの作り物を出す演出も、最後の1つが出せない!!
ってトラブルが起きるんだけど、じゃあ最後の1つが出たらなんだって話。
例えば、こういう事を起こせば正規軍は退却するんじゃないかって作戦だったら分かるんだけど、
本当にただ番組を作ってるだけで正規軍の対策とかまったくしてない。
もう正規軍が来ちゃいます、来ちゃう前に撮影しちゃいましょう…なんじゃそりゃ。
全てが結果オーライ。
劇中の制作陣が結果オーライで番組を作ってるのは別にいいと思うけど、
映画をつくる側がその程度でいいのか。
バカなことに真剣になる大人たちって事が言いたいんだと思うけど、
映画を作る側が本当にバカな大人ってことしか伝わってこないのだけど…残念だ。
あと、ユースケの演技がイマイチだったなあ。
擬音を言うキャラって事で「ババーン」とか「ドーン」とか言うんだけど、
それが物語りに活きてくるかと思いきや、全く活かされない。
適当な性格だってのを表現するんだったら、ユースケ・サンタマリアが出てるだけで十分表現できてる訳で。
てか、ただのユースケ・サンタマリアじゃん。
演出って何のためにつけるんですか、てか誰か演出ってつけてるんですか?
…とかね…本当に面白くなる要素はあったけど、映画としては全くダメな作品だったなあ。
ところどころのテレビ番組オマージュと佐野ひなこのパンツが見えたって事だけが収穫。
藤原達也の熱い演説はあるけど、先ほども書いたけど映画としてのスジが通ってないから、
なんかもうどうでもいいやって思えてしまう。
まだ長編が1作目なので、某ホラー映画監督みたいに言いはしないけど、
今後もこんな感じの志の低い映画を作ってそれを良しとするんだったら、
本当にメガホンはとらずに助監督に徹してくれたほうがいいんじゃないかって思う。
まあ、映画として駄作。
ただ、見所はない訳ではない。
佐野ひなこのパンツは一瞬しか見えないので要注意。
最近観た何かのレンタルDVDの予告編に入っていたタイトルなのですが、
特に興味があった訳ではないのだけど、
以前、映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」を観て、
三浦春馬が時々藤原竜也に見えたって事があり、
ちょっと久々に本家の藤原竜也を観てみるかなと。
今回もレンタルDVDでの鑑賞です。
映画「探検隊の栄光」は2015年公開の山本透監督作品。
山本透監督は映画「永遠の0」などで助監督の経験はありますが、
この映画が初の長編監督作品。
始めてではありますが、豪華なキャスティングのタイトルを任されているという事は、
制作側から信頼もあっての抜擢なのでしょうか。
原作は2012年に発売された荒木源の小説との事ですが、自分は未読です。
豪華キャスティングですが、主演は先ほども書きましたが、杉崎隊長を演じる藤原竜也。
三浦春馬の「うわぁぁああぁあぁ」と聞き比べようと思ったのですが、
今回の映画では藤原竜也の「うわあぁぁあぁああぁあ」が出るシーンはありませんでした。
…が、暑苦しいというか、そういう演技をネタにした役だったのもあり、
藤原竜也ありきの映画だなと思います。
そう言えば、映画「僕だけがいない街」以来に藤原竜也を観たかな。
プロデューサーの井坂を演じるのはユースケ・サンタマリア。
ユースケ・サンタマリアはバラエティとかで観るのは良いんだけど、
映画で観るとどれも同じにみえる…今回みたいなふざけた映画ならハマるかな…とも思ったけど、
ちょっと個人的には受け付けなかった。
ディレクターの瀬川を演じるのは小澤征悦。
あの小澤征悦からかもし出される良い人感はいったいなんなんだろうか。
今回もふざけた役ではあるのだけど、なんかこの人にだったら着いていってもいいかもと思わせる雰囲気がある。
カメラマンの橋本を演じるのは田中要次。
田中要次は見た感じでこんな職人いそう…っていう説得力が凄い。
ほとんどセリフがない役ではありますが、存在感だけでこんなカメラマンいるだろうなと思わせる。
凄いですよね。
音声・照明スタッフの小宮山を演じるのは川村陽介。
彼は良い顔してますよね、もっと色んなところで見てもよさそうだけど。
この映画ではそこまで重要な役ではないにしても、ところどころのアクセントになっているかなと。
ADの赤田を演じるのは佐野ひなこ。
テレビドラマ版の「デスノート」で弥海砂を演じた彼女ですが、正直かわいいですよね。
こんなADがいる訳ないと思いますが、彼女がこの映画で下着姿を出しただけで、
観る人が増えたのは間違いないと思います。
ちゃんとそこも予告編に入ってましたし…まあサービスカットですよね。
演技が上手いかと言われるとどうかな〜って思いますが、必要なポジションです。
現地通訳のマゼランを演じるのはお笑いトリオの「ななめ45°」の岡安章介。
この映画でのちょっとした笑いポジション。
確かに日本人感がないというか現地人感がうまく出せていたと思います。
ただ、映画としての見方を変えると、ちょっとうっとうしいという気もした。
さて、映画「探検隊の栄光」ですが、
予告編からも分かるとおりふざけた映画です。
観る人はほとんどそれを分かって観るのだとは思うけど、
そのふざけ具合が受け止めれるか、どうかで評価が分かれそうな気がします。
簡単にあらすじを書くと、
過去にテレビドラマで人気だった杉崎だが、今回は冒険バラエティの番組収録に参加していた。
今までは台本を読んで役作りをしていた彼だが、探検隊のメンバーの適当な雰囲気に戸惑っていた。
そんな探検隊は実在はしない3つ首の蛇であるヤーガを求めて冒険をする姿を撮影していたのだが…という感じ。
映画の作りは過去にあった探検テレビ番組風。
なので当時の番組を知っている人だとちょっと笑える。
洞窟の中からカメラマンが撮影していて「隊長が未開の地に入った」的なセリフに対して、
俺より先にカメラマン入ってますけどね…とか。
ワニと戦うシーンとかはオースティン・スティーブンスが蛇と川で戦うシーンを彷彿。
せっかくだから雑なバレットタイム撮影とかしてくれたらよかったのに。
ところどころで、どこかで見た展開とか過去の探検番組を思い出させてくれる演出は、
観る人の年齢とかにもよるかも知れないけど楽しいところはある。
ただ、過去の探検番組オマージュとして楽しむのは良いのだけど、
これが映画として楽しいかと言われると実際微妙。
笑えるところもあるんだけど、一通り観て納得いかないって人は多いのではないでしょうか。
今までにも何度も書いていることですが、
映画の良し悪しは結局観る人の感想なので、「これで良い」っていう人がいてもいいのだけど、
たとえコメディ映画であってもスジはしっかり作って欲しいって思うのです。
むちゃくちゃな制作陣にまったく経験のない過去に人気だった俳優が合流し、
冒険番組を作る…っていう話そのものは面白くなりそうだし、
実際に途中途中でインサートされる番組風のナレーションとかも悪くないんだけど、
この映画の見所って結局それだけ。
それが見せたかった、でもいいんだけど、それだけってちょっと志が低くない?
一番納得がいかないのがバカみたいな内容のないものを作っていたとしても、
それに俺達は命かけてるんだって反乱軍にいう訳じゃん。
これって反乱軍からしたら反乱って行為も意味がないって思われたとしても俺達は命をかけてるんだって事で分かりあったんでしょ、
そこで殺さなかったまでは納得がいくけど、あんな格好させられてバカな番組制作に協力して。
お前らが命かけてる反乱行為はどうしたんだって。
分かり合うまではいいけど、行動を共にするのは違うだろ。
お互いに無意味だと思われていたとしてもその先の何かのために命をかけてる訳なんだから、
反乱軍は正規軍に殺されるべきだったんだよ。
で、一見無駄死にに見えたことでも最終的に和解につながるとかじゃないと、反乱軍がただのバカだし、
命かけてるどうこうのくだりって著しく価値がなくなるよね。
そもそも正規軍が迫ってきたって言っても、撮影隊は別に狙われる存在じゃないし関係なくね?
日本から来た撮影隊です…って一言いえばいいだけの話。
何を命の危険が迫ってますってシーンにしてるのか分からないけど、
本当に命の危険が迫ってるのは反乱軍の3人だけじゃん。
なんかユースケ・サンタマリアが危ないんだってとか言い出して、
藤原達也がここまでやってきたんだからやろうよ…とか言うんだけど、
命の危険もなければ、軍が来てるときだけ別のところに非難すればいいだけじゃん。
…という訳で、なんかまったくスジが納得いかない。
感情移入のする余地すらない。
探検隊が意味のないものを作っているということを意味の無いストーリーで表現してるのかも知れないけど、
本当に映画としてはダメだと思う。
何にも活きてこない。
あと演出の問題なんだけど、
現地通訳の岡安章介が正規軍に「逃げよ、逃げよ」みたいなことをコミカルに言うんだけど、
そこは現地の言葉使わないと意味ねーだろ。
その目の前のシーンの面白さのために日本語で言わせてるんだろうけど、
そういう細かい演出の下手さが映画としてのクオリティをすげー下げてると思う。
最後のヤーガの作り物を出す演出も、最後の1つが出せない!!
ってトラブルが起きるんだけど、じゃあ最後の1つが出たらなんだって話。
例えば、こういう事を起こせば正規軍は退却するんじゃないかって作戦だったら分かるんだけど、
本当にただ番組を作ってるだけで正規軍の対策とかまったくしてない。
もう正規軍が来ちゃいます、来ちゃう前に撮影しちゃいましょう…なんじゃそりゃ。
全てが結果オーライ。
劇中の制作陣が結果オーライで番組を作ってるのは別にいいと思うけど、
映画をつくる側がその程度でいいのか。
バカなことに真剣になる大人たちって事が言いたいんだと思うけど、
映画を作る側が本当にバカな大人ってことしか伝わってこないのだけど…残念だ。
あと、ユースケの演技がイマイチだったなあ。
擬音を言うキャラって事で「ババーン」とか「ドーン」とか言うんだけど、
それが物語りに活きてくるかと思いきや、全く活かされない。
適当な性格だってのを表現するんだったら、ユースケ・サンタマリアが出てるだけで十分表現できてる訳で。
てか、ただのユースケ・サンタマリアじゃん。
演出って何のためにつけるんですか、てか誰か演出ってつけてるんですか?
…とかね…本当に面白くなる要素はあったけど、映画としては全くダメな作品だったなあ。
ところどころのテレビ番組オマージュと佐野ひなこのパンツが見えたって事だけが収穫。
藤原達也の熱い演説はあるけど、先ほども書いたけど映画としてのスジが通ってないから、
なんかもうどうでもいいやって思えてしまう。
まだ長編が1作目なので、某ホラー映画監督みたいに言いはしないけど、
今後もこんな感じの志の低い映画を作ってそれを良しとするんだったら、
本当にメガホンはとらずに助監督に徹してくれたほうがいいんじゃないかって思う。
まあ、映画として駄作。
ただ、見所はない訳ではない。
佐野ひなこのパンツは一瞬しか見えないので要注意。
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