私たちの体はしばしば「宇宙」と称されることがあります。
それは、まだまだ解明できていない謎が多いことや、知れば知るほど奥深く神秘的な機能が備わっているから。
そんな不思議だらけの体に関して、知られざる12の数字トピックがイギリスのニュースサイト『Wales Online』で発表されました。今回、その驚くべき事実の数々をご紹介しましょう。
最後まで読むと、たびたび人体が宇宙と言われることに納得してしまうはずですよ。
■1:大人の身体はおよそ7,000,000,000,000,000,000,000,000,000個(7×10の27乗)の原子から構成されている
気の遠くなるような原子の数は、ウェールズで頚部ガンになった女性が検査したことで明らかになったそうです。もはや、いくつであるのか読むこともできません。
■2:人間の体は30分で1ガロンの水を沸騰させられるだけの熱量を発生している
日本でなじみのある単位で示すと、1ガロン=約4.5リットル。これだけ体は燃えているというのに、なぜ付いてしまった余計な脂肪は燃焼せずに、体にとどまっているのかも不思議で仕方ありません。
■3:人間の体を構成する細胞のおよそ90%はもともとは「人類」には無かった。我々はその大半が菌類やバクテリアから構成されている
空前の除菌ブームで、体に触れるどの商品にも「除菌」の文字はあるというのに、体内は菌だらけというこの矛盾。ちょっと笑ってしまいますね。
■4:人間の全ての体の骨の個数の 1/4を脚の骨が占める
上半身は、内臓や脳がある分、骨は下半身に集まっているということなのでしょうか。全体を支える脚の骨は、年齢を重ねても十分に大切にしたい部分です。
■5:脂肪や筋肉が1ポンド増加するごとに新しい血管が7マイルの長さぶん生成される
こちらも分かりやすく換算すると、脂肪や筋肉が約454g増加すると、約11.2kmの血管が作られるとのこと!
そんな突貫工事を文句も何も言わずに日々こなしてくれているとは……。自分の体に感謝しなくてはいけないですね。
■6:一人の人間から一生涯で22kgの皮膚が剥がれ落ちる
これは、少しゾッとするような話ですね。フケや垢など、人間は常に皮膚を剥がしながら生きているということ。ちりも積もれば山となる、です。
■7:笑ったり咳をしたりすることは歩いたり立ったりするよりも背骨に大きな圧力をかける
「ワハハ!」と思いきり笑うことや、咳はぎっくり腰になる要因のひとつでもあります。日常のどこにケガの要因が隠れているか分かりません。
■8:くしゃみを激しく行うと肋骨骨折を引き起こす。一方、くしゃみを我慢すると、頭部や頸部の血管に損傷を与えることがある
くしゃみが体に与えるインパクトの恐ろしさたるや、ここまでだったとは! 何かが爆発したのかとも思えるような大きいくしゃみをしているおじさんを見かけたら、教えてあげたい情報です。
■9:もし人間の眼がデジタルカメラだったらそれは576メガピクセルの画素数に相当する
プロカメラマンが使う超高性能カメラでも30メガピクセルほどだそう。人間はまだまだメカには負ける気がしないですね。
■10:我々の歯のエナメル質は人体の中で最も硬度の高い材質である
身元不明の遺体を調べるときに歯をチェックするのはこういった理由です。しかし、歯磨きをせず、口内環境を乱したままにしていると、虫歯になりいとも簡単に歯が削れていってしまうので恐ろしいです。
■11:一生涯で長期記憶を司る脳細胞は1,000兆ビットの情報を保持することができる
これはまた、こちらの想像を超えてくる数字です……。記憶力の良い人と、次から次へと物忘れをしてしまう人では、一生涯で使う脳細胞の数が違うのでしょうね。
■12: 誰かを抱擁することでその人の体内でオキシトシンが分泌され、肉体の怪我を治癒する。また、その人はあなたをもっと信頼するようになる
スキンシップの大切さは恋人や夫婦関係、親子関係を語る研究記事では必ずといっていいほど登場します。
不安や恐怖心を取り除き、癒やしや幸福感を高め「幸せホルモン」と呼ばれるのがオキシトシン。人間関係を良好にする効果は絶大のようです。
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自分の体のことなのに、知らないことばかりだったのではないでしょうか。人体のことは、科学で解明されればされるほど不思議で、人間の素晴らしさを改めて感じさせてくれますね。