2018年10月13日
イボの大半はウイルスの感染!? 放っておけないイボの治療方法
ある日突然
イボが出来ていることに気付いた時、あなたならどうしますか? 病院に行きますか? 放っておきますか? 放っておくと感染するイボもあります。 ここではウイルス性イボについて解説をしていきます。
要チェック項目 □イボの大半はウイルス性イボである □イボをほったらかしておくと、知らぬ間に感染が拡がっていることもある □ウイルス性イボは完全には避けられない
ウイルス性イボの種類は数えきれない?!
ひとことでイボと言っても、イボには様々な種類があります。イボの大部分は、ウイルス感染によるウイルス性のイボです。 このウイルス性イボはヒトパピローマウイルスというウイルス感染で発生します。 ヒトパピローマウイルスが150以上の種類があるといわれていることから、さらにウイルスの種類によってもイボがさらにいくつかに分類できます。 その中でも大きく分けて2種類になります。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい) 手足、ひじ、ひざの外傷を受けやすい場所にできますが、体中のどこでもできることがあり、色々な形状で現れます。 大人にももちろんできますが、特に子どもにできやすく、高齢者はそれほど多くできにくいという特徴があります。
青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい) 平たい形をしています。一度にたくさんでき、10歳以下の子どもにもできます。
ウイルス性イボは感染する?
ウイルス性イボはウイルスが原因で発生したイボなので、すぐに感染するような印象があるかもしれません。 しかし、健康な状態で、免疫力や角質のバリアがしっかりとある場合は簡単には感染することはないです。 しかし、体調が悪かったり、寝不足等で身体が疲れていて免疫力が落ちていたり、健康であっても、手や足に傷がある場合は、非常に感染しやすいです。
一般的にウイルス性のイボは、他人へ感染させてしまうことよりも、自分自身で感染を広げてしまって、イボを増やしてしまう事の方が圧倒的に多いです。 ですから、イボができてしまったら、むやみに触ってウイルスを自分自身の身体に広げないように注意が必要です。イボができてしまったら、数は増えるものだと思って、数が少ないうちに専門医を受診しましょう。
他人に感染しやすいイボもある!
ウイルス性イボは圧倒的に自分自身で感染を拡大させてしまう方が多いですが、中には他人に感染しやすいものがあります。
水イボ 名前の通り、水疱状のイボです。夏になると子どもがかかることで有名なイボです。濡れた場所でうつりやすく、お風呂やプールなどは要注意です。ポックスウイルスが原因で発生します。 特に子どもに多くみられますが、子どもに水イボがあることを知らずに一緒に入浴して、大人が感染してしまうケースも多々あります。 また最近では、プール、スパ、そして岩盤浴といった場所での大人の感染も増えてきています。
尖圭(せんけい)コンジローマ 性行為で感染することが多い性病の一種のウイルス性イボです。痛みやかゆみがなく、悪臭を放つのが特徴です。性器や肛門の周辺にできやすいです。性行為で感染することが多いので、性病の一種とされています。
ウイルス性イボの治療はどうなの?
大抵のイボは1~2年で自然に消えてなくなります。自然に治った場合は跡が残ることもほとんどないようです。 もし、痛くなったり、足の裏といったような治りにくい場所や気になる場所にできてしまった場合は治療が必要です。 しかし、イボの治療は、見た目にイボが消えてなくなったとしてもしばらくしてまたイボが出てくることもありえますので、治療に根気が必要になります。
代表的な治療法は次の2つになります。
凍結させる 液体窒素と言われる窒素をマイナス196度の温度に冷却して治療をする方法です。冷却した液体窒素を綿棒などにつけてイボを押していきます。急速に冷たくなるので患部は白くなります。 治療直後は水ぶくれができます。何度か治療を続けていくうちにイボが硬くなって、かさぶたのようになり、その後取れたり小さくなったりします。
スピール膏をはる サリチル酸という、皮膚の角質を柔らかくする作用のある液体を含んだ「スピール膏」と言われる絆創膏のような物をイボに貼りつけます。 5日程するとイボがふやけてくるので、再度病院へ行きイボを削って取ってもらいます。 これも1度ではなかなか取れないので、何度か繰り返して行います。 また、「スピール膏」だけでなく、液体窒素を使った凍結療法と合わせる事もあります。
ウイルス性イボにかからない方法ってあるの?
ウイルス性イボに全くかからないということは難しいことです。しかし、なるべく避けることはできます。 イボのウイルスは正常な皮膚や角質には感染しにくいです。
細かい傷や肌荒れといったところから感染しやすいので、こまめなケアが必要です。 また、肌が乾燥しているということは、非常にウイルスに感染しやすい状態ですので、保湿の習慣も必要です。 身体が疲れていたりして免疫力が落ちている時にも感染しやすいので、日ごろから健康状態には気を配っていくと良いでしょう。
勝手な自己判断で体中がイボだらけということも
イボは誰にでもできるものだから、病院に行かなくても大丈夫だと、勝手な判断でイボに触って潰してしまって、ウイルスを拡散してしまったらとても大変なことになります。 勝手な自己判断でイボを増やしてしまったり、他人に感染させたりしてしまい、被害を拡大させないためにも、見た目で判断せずに、皮膚の病気は恐ろしいという認識をもって慎重に対処してほしいです。