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子どもの乱暴な言動は何が原因?ストレスを与えない叱り方と環境作り

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ある年齢を過ぎてから、子どもが乱暴な言動を取るようになってきて手がつけられなくなってきた…。
育児中にそんな経験をされ、戸惑われているママさんも多いですよね。

しかし、子ども特有の心の変化や原因があるようで、事前に知っておくと気持ちを汲み取った対応ができると思います。

今回は乱暴な言動をされた場合の、子どもの要求や欲求不満の抑え方や叱り方を、医師が丁寧に解説いたします。

子どもが乱暴になる原因

子どもが乱暴な言動をとるようになる年齢は、早い場合は1歳代から見られ、主に以下が原因として挙げられます。

他人と一緒に遊ぶ感覚が乏しい
およそ3歳になる頃までは、他人と一緒に遊ぶという感覚は乏しく、譲り合う・交互に遊ぶといったことは難しいです。

その状況で、自分が遊んでいる最中に他人に手を出されると、邪魔されたとしか感じず、排除しようとして叩く・噛みつくといった行動に出ます。

言葉で自分の気持ちを表現できない
言葉で自分の要求や気持ちを表現できないことも、実力行使に出る理由の一つです。

周囲の関心を自分に集めようとする
弟や妹、ペットに対して親の注目が向かうことに不満を感じ、自分より注目を集める存在に乱暴したり、周囲の関心を集めようとすることがきっかけになる場合もあります。

欲求不満が溜まる
欲しいものが手に入らない、やりたいことがうまくできないといった欲求不満が溜まり、それを抑制する手段がないために粗暴な行動が出ることもあります。

子どもの乱暴な行動パターン例

・叩く
・つねる
・押しのける
・物を投げつける
・噛みつく
・物を横取りする
など

子どもの乱暴な言動、病気の可能性は?

ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害があったり知的障害がある場合、以下のような事情から乱暴な言動が出やすくなります。

・できないことが多くフラストレーションが溜まる
・状況を正しく理解できない
・自分の行動にブレーキがかけられない

子どもの乱暴な言動を放置するリスク

■ どのような言動がふさわしく、何をしてはいけないのかを学ぶ機会が得られない

■ 子どもの周囲の人たちに危険が及び、不快な思いをさせてしまう

■ 友達ができず、一緒に遊ぶ体験ができない

子どもが乱暴な言動をとった時の叱り方

ステップ1
「〇〇したかったんだね」「嫌だったね」などと、本人の気持ちを理解し、代弁するようにします。

ステップ2
「でも、〇〇ちゃんもこれで遊びたいから、順番ね」などと解決法を示すようにします。

ステップ3
暴力をふるった相手とその親に十分謝る姿勢を見せ、子ども本人からも謝らせるようにします。

ステップ4
暴力を使わずに解決できた時には、十分に褒めるようにします。

子どもに乱暴な言動をとらせない環境作り

年齢が低い場合、きょうだいやペットをいじめないようにと諭しても、本人は理解できませんし、きょうだいが優遇されていると感じ、寂しい思いが募ります。

例えば、2歳と0歳のきょうだいを同じ空間に入れて、仲良く遊んで欲しい、0歳におもちゃをぐちゃぐちゃにされても2歳は乱暴にせず我慢しなければならない、というのは難しいでしょう。

遊ぶ環境を分ける
低年齢の子ども同士は、叱ったり諭したりするよりも、 遊ぶ環境を分け、衝突しなくて済むようにした方が良いでしょう。

何でも我慢させるのではなく、力いっぱい遊べる環境を整えることで気持ちを発散させ、聞き入れられる要求は聞き入れることで、欲求不満を積もらせないようにします。

子どもでも暴力を振るわれると重大な怪我につながる場合もあり、特に力の強いお子さんの場合や、集団保育の場では深刻な問題になることもあります。




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