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シフト勤務が病気の原因に 食事時間を一定にすることでリスクを抑制

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寝る時間や起きる時間が不規則になるシフト勤務者は病気のリスクが高いと言われている。特に、男性は要注意だ。

では、どうしたらいいのか。リスクをできるだけ上げない方法とともにお伝えしたい。

□シフト勤務者は病気のリスク大
毎日朝9時に出社して夕方5時に退社するとまではいかないまでも、比較的、勤務時間が一定の人は、朝の目覚めや夜の眠くなるタイミングの周期が安定している。

ところが週の半分は昼間の勤務、半分は夜勤といった具合に、勤務時間がバラバラなシフト勤務の人はこうした体内時計が狂うため、脳卒中や糖尿病など病気のリスクが高まることがこれまでの研究で分かっている。

例えばカナダの大学が明らかにした研究結果では、日中勤務者に比べてシフト勤務者は心筋梗塞のリスクが23%、脳梗塞のリスクが5%高まるということだ。

□重症?軽症?シフト勤務の男女で症状に差はあるのか
シフト勤務者で病気のリスクが高まることは分かったが、男女の性別の違いで脳卒中の症状に差があるのかどうか、アメリカのテキサスA&Mヘルスサイエンスセンターの研究チームは脳卒中の雌雄のラットを使って実験を行った。

まず、ラットを明るい時間と暗い時間が規則的に12時間ごとに来る体内時計が正しいサイクルで生活させた。その後、7週間、週5日間だけ12時間分明暗を変えるタイミングをずらして昼夜を逆転させる“シフト勤務”で生活させた。

その結果、雌雄ともにシフト勤務になってから脳卒中の症状がひどくなったことが分かった。ただ、雄の方が雌よりも症状がさらにひどく、死亡率も雌よりも高かった。

□女性ホルモンが雌を守る?
なぜ、雄に比べて雌は症状が軽くて済んだのだろうか。雌の方が症状が軽い理由について研究チームは、女性ホルモンのエストロゲンが脳を保護しているからではないかと考えている。

実は、一連の実験において、普段は定期的に現れる発情周期が、シフト勤務になってからは雌のみ、その周期が乱れ発情が絶え間なく訪れることが分かった。このとき同時に血清エストラジオールのレベルも上がっていた。

エストラジオールはエストロゲンの主要成分で周期的に排卵や月経を起こす役割があるが、その他、脳の神経を保護する役割があることも知られている。エストラジオールが雌を脳卒中から守っていると考えられるのだ。

□シフト勤務者のための健康法 せめて食事の時間は一定に
脳卒中のリスクが上がると言われても、仕事の都合上、どうしてもシフト勤務は避けられないという人もいるだろう。

そのような場合は、食事の時間だけでも一定にしてほしいと研究チームは話す。また、一般的に言われている血管系の病気のリスクを高める要素である高脂肪の食事を避けること、タバコを吸わないこと、運動不足の状態を作らないこと、これらをきちんと守ることも病気のリスクをそれ以上上げないポイントだ。

さらには、健康診断などで自分の健康状態を定期的に確認することも忘れないでいただきたい。

シフト勤務者でも病気のリスクを上げない方法はこのようにたくさんある。シフト勤務だから仕方がないとあきらめずにぜひトライしていただきたい。





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