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シャンプーの正しいやり方

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突然ですが、皆さん正しいやり方でシャンプーしてますか?

この質問に自信を持って「ハイ!」と答えられる方、案外少ないのではないでしょうか?シャンプーって毎日の日課なのに、けっこう知らないことって多いですよね。

そこで、ここでは正しいシャンプーのやり方の基本の「き」を教えていきます。髪をキレイに保ちたい、ツヤツヤヘアーを手に入れたいという方はどうぞご覧ください。

◆最初に髪をブラシでとかす

髪はぬらす前に、乾いた状態でブラッシングしておくのが基本。こうすることで髪についたホコリや汚れが取れ、シャンプーの泡立ちを良くし、より高い効果を発揮することができます。

◆適量は2〜3プッシュ

1回にシャンプーするときに必要なシャンプーの量は2〜3プッシュが目安。これ以上量が多いとつけすぎになり、洗い残しや頭皮のかぶれの原因になる場合も。もちろん少なすぎても効果はあまり期待できないので、量はしっかり守りましょう。

◆シャンプーを手の平で泡立てる

頭皮全体にシャンプーを直接つけやすくなるので、まずは手の平で泡立てましょう。この場合、ゴシゴシと強く泡立てるのではなく、両手に伸ばしてなじませるような感じで泡立てるのが正解。この作業を行うことで、1箇所にまとまって付着してしまうのを防ぐ効果もあります。

◆頭皮にシャンプーをつける

ぬるま湯で濡らした髪の頭皮に、泡立てたシャンプーを均等につけます。このとき注意したいのは、髪ではなく頭皮につけるということ。まずは指の腹を使って頭皮全体にシャンプーを行き渡らせてください。

◆指の腹で頭皮を優しく洗う

頭皮全体にシャンプーが行き渡ったら、頭を包み込むような感覚で洗っていきます。ここでは指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするようなイメージで少しずつ洗うように心がけてください。間違ってもツメは立てないように注意してくださいね。

◆洗い流す

頭皮全体を洗い終えたら、ぬるま湯でシャンプーを流します。この作業を適当にしてしまうと、シャンプーを毛穴につまらせ、かゆみなどの原因になってしまうことも。なのでここでは時間をかけて、ていねいに頭皮全体を流していくのがいいでしょう。

◆トリートメントは髪の毛のみにつける

シャンプーで頭皮をしっかり洗ったので、トリートメントは毛の部分のみにつければOK。量の目安は3プッシュくらいで手の平でなじませてから髪につけて。髪をしっかりケアしたい場合は蒸しタオルなどで髪全体を包み、10分程度放置してください。トリートメントもすすぎ残しがないように頭皮と髪の毛をしっかりぬるま湯で流して。

◆タオルドライの後にブロー

シャンプーし終えた濡れた状態の髪ですぐブローしてしまうのはアウト。まずはしっかり髪全体をタオルドライしてあげましょう。その後、ドライヤーで根元から毛先にかけてブローしてあげて。髪の濡らしすぎは毛にダメージを与えてしまうので、すばやく乾かすようにしてくださいね。


シャンプーは毎日するからこそ、正しいやり方で行うことが大事。今日から正しいシャンプー法でツヤツヤな美髪をキープしてくださいね。





「質の良い睡眠がとれている」と思い込むだけで、認知機能が向上することが判明

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実際には何の効果もない偽薬(プラセボ)なのに、医者から「これは◯◯にとてもよく効く薬なんです」と言われてそれを飲むと、本当に体調がよくなってしまう「プラセボ効果」については皆さんもご存じかと思う。米国コロラドカレッジの研究により、実際の睡眠の質の良し悪しにかかわりなく、「あなたは質の良い睡眠(=プラセボ睡眠)がとれています」と知らされた人は、その後、認知機能が実際に向上することがわかった。

コロラドカレッジの心理学者Kristi Erdal教授の研究チームが学生164人に、実際には存在しない「新しいテクニック」を用いて「あなたの睡眠の質を判定します」と告げ、彼らの脳波を測定した。その後、被験者を2つのグループに分け、一方のグループには「あなたのREM睡眠は総睡眠時間の28.7%、平均の20%を上回り、質の良い睡眠がとれています」と告げ、もう一方のグループには「あなたのREM睡眠は平均以下。わずか16.2%でした」と告げる。もちろん、これは実際のデータではなく、当人の睡眠の質とは無関係の情報だ。それから、どちらのグループにも「睡眠の質が認知機能にいかに影響するか、質の良い睡眠をとることがいかに大事か」という話を5分間聞かせ、その後、集中力や記憶力など、認知機能を評価するテストを受けてもらったところ、「質の良い睡眠がとれている」と告げられていたグループは、もう一方のグループより良い成績を収めていた。

これまでのプラセボを用いたい実験では、心の持ちよう、考え方が体調や健康に影響を与えることが証明されてきたが、今回の研究により「それが認知機能にも影響をおよぼすという仮説が裏付けられたことになる」と Erdal教授は言う。

だとすれば、たとえば今の時期、受験生に「睡眠時間が短くても、あなたみたいにぐっすり眠れてる人は記憶力が上がるんだって」と言ってあげると、相手はうまく暗示にかかって、実際に良い結果を出してくれるかもしれない。

コロラドカレッジの研究結果は学術誌『Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition』に発表された。





目の前をムクドリの群れが飛び交う

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ムクドリは冬場になると、数千〜数万羽の群れとなって飛び回る習性があります。

アイルランドのシャノン川で、水面すれすれを飛ぶ一団の映像が収められていました。

人間と接触しそうなほどの低空飛行をご覧ください。



思わず声が出てしまう驚異的な光景。

これだけの大群が、よくぶつからずに飛べるものだと不思議になります。

ムクドリは隣の仲間が方向を変えると、自分も方向を返る習性があるそうですが、そのメカニズムについてはまだ解明されていないとのことです。




猛威振るうインフル 歯磨き徹底で感染率10分の1になる例も

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インフルエンザが猛威を振るっている。

 国立感染症研究所によれば、1月19日までの1週間で報告された患者数は約66万人(約5000の医療機関への調査)にのぼり、前週から倍増した。大阪府や沖縄県のように大流行の恐れを示す「警報レベル」の地域も次々と出ている。

 インフルエンザ対策として、手洗い・うがいの徹底やマスクの着用などはよく言われることだが、意外にも「歯磨き・口腔ケア」が予防効果を高めることは、あまり周知されていない。

 噛み合わせの研究を推進する学術団体、日本顎咬合学会の次期理事長で、ウエハマ歯科医院(茨城県土浦市)院長の上濱正氏が話す。

「口腔ケアによるインフルエンザ予防は特に死亡率も高い高齢者に有効です。

 奈良県歯科医師会高齢者歯科保健委員会の調査では、介護福祉施設で歯科衛生士が高齢者に対しブラッシング指導や舌磨きを実施したところ、通常の歯磨きをしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減したと報告されています」

 今年のインフルエンザは高齢者が重症化するとされるA香港型が全患者の半数と多い一方、2009年に日本中がパニックになり子供たちの学級閉鎖や隔離騒ぎも起こした新型インフルエンザの「H1N1型」のウイルスも28%を占めているという。

 当時、子供たちの感染拡大を防いだのも歯磨きだった。

 杉並区内の2つの小学校が給食後の歯磨き指導を徹底したところ、2校の新型インフルエンザの学級閉鎖率は平均45%だったという。これは他の区立小学校41校の平均79.6%に比べて大幅に少ない結果となった。

 では、毎食後の歯磨きを怠ると、なぜインフルエンザになるのか。前出の上濱氏が解説する。

「口腔内細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出すため、感染しやすくなります。また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させます」

 毎日の歯磨きや専門的な歯のクリーニングなど口腔ケアを加えると、インフルエンザの予防効果はより一層高くなるという。

 この時期、念入りな歯磨きがインフルエンザの流行に流されない近道であることを、肝に銘じたい。




感情は体の中をこう変える

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緊張すると顔が赤くなったり、イヤなことを前にすると胃が痛くなったりするのは、よく考えれば不思議なもの。しかし、感情による体の変化の中で、私たちが認識できるのはごく一部だという。気付いていないだけで、私たちの体内では、感情ごとにさまざまな変化が起きているらしい。

そんな感情と体の相関関係を調査した研究が、話題になっている。そして、研究結果を端的に示した図が、非常に面白いのだ。

・体のパーツごとに記録
フィンランド人の研究チームが、フィンランド人と台湾人の合計773人の参加者を対象に、「怒り、恐怖、幸福などの感情は、体のどのパーツに影響を与えるのか?」について調査した。

参加者はまず、映画などを見せられる。感情に変化がおきたところで、コンピュータ処理により体の各パーツの状態を記録。それをシルエットで表示したのが上の図だ。

左上から順に「怒り」「恐怖」「嫌悪」「幸福」「悲しみ」「驚き」「自然な状態」。左下からは「不安」「愛情」「憂鬱」「軽蔑」「誇らしさ」「恥」「嫉妬」と並んでいる。体中で感覚が高ぶっているパーツはまず赤、さらに強まると黄色に。一方、感覚がくすんでいるところは青で示されている。

図を見ると、体中の感覚が最も高ぶっているのが幸福の状態。一方、憂鬱な時には、体中の感覚が低下しているといえそうだ。また、幸福と愛情の状態が似ている点や、恐怖と嫌悪に類似性が見られる点なども面白い。

・体は全部知っている
また、研究者によると、ほとんどの感情は、体に何らかの影響を与えるらしい。つまり、私たちが認識していない感情でも、体は常に感情を把握し、何らかかの変化を起こしているというのだ。

・文化の違いは関係なし
また、先述の通り、この実験はフィンランド人と台湾人の間で行われている。当然ながら、それぞれの文化は全く異なる。しかし、実験の結果は、どちらも似たようなものに。感情が体に与える影響に、文化的な差異は見られなかった。

これらの実験結果は、どれも深い。表を見ているだけで、いろいろと考えさせられてしまう。




「冬うつ」男性より女性に多い

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 寒い冬は気持ちが沈みがちなもの。なかなか外出する気になれず、何をするのも億劫になる。さらに、甘いものばかり食べるようになり、昼間も眠くて仕方がないとしたら──あなたは「冬うつ」かもしれない。

「冬うつ」の正式名称は「冬季うつ病」または「季節性感情障害」。その名の通り、晩秋から冬にかけて発症し、春になると自然に症状が治まる。通常のうつ病は食欲がなくなり、眠れなくなることが多いのに対し、やたらと甘いものや炭水化物が欲しくなり、睡眠時間が延びてしまうのが特徴だ。冬眠中の熊ともよく似ている。

 1980年代の初め、ニューヨーク在住の精神科医ノーマン・ローゼンタールによって、「冬うつ」はうつ病とは異なる独立した病気として認知された。冬の特徴は寒さと暗さ。ローゼンタールはまず気温に目をつけたが、人工的に気温を高くしても効果は見られなかった。一方、光に当たる時間を長くすると症状が改善したという。つまり、「冬うつ」の原因は“光不足”だったわけだ。

「人間の脳は気温ではなく、日の長さで現在の季節を判断しているんです」と日本大学医学部精神医学系の内山真主任教授は指摘する。

 地域に関係ない通常のうつ病と違って、「冬うつ」は緯度が高い地方で起こりやすいという。北に行くほど夏と冬の日照時間の差が大きく、冬の日照時間が短くなるためだ。

 それは日本国内でも変わらない。かつて内山主任教授たちが全国6都市に住む30〜50代の男女951人を調査したところ、札幌と秋田は明らかに「冬うつ」の傾向を示す人の割合が高かった。6都市の中で、札幌は最も北にあり、秋田は最も日照時間が短い。

 気分の落ち込みや意欲の低下に加え、食べすぎと眠気が特徴の「冬うつ」は熊の冬眠とよく似ている。ある意味では、季節の変化に敏感な人がなる病気といってもいいかもしれない。

「患者は女性のほうが多く、日本では男性の1.26倍多いという調査結果が出ている。女性のほうが環境に適応する能力が高いからでしょう」と内山主任教授は推測する。

 医療機関を受診する人は20〜30代が多いが、年齢は特に関係なく、年を取ると治るわけではないという。パークサイド日比谷クリニックの立川秀樹院長はこう話す。

「子供の頃から症状はあったはず。社会人になると、仕事に支障が出て受診するようになるのでしょう。実際、来院する人は主婦よりも仕事を持っている女性が目立ちます」

※女性セブン2014年2月6日号




2013年の最悪なパスワードランキング

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2013年の「最悪なパスワード」ランキングが発表され、ネットで話題を集めています。
これは、パスワード管理アプリ等を開発する米企業SplashDataが、ハッカーがネット上に公開した盗難パスワードのデータを元にまとめたもので、ランキングの結果は以下の通り。

■2013年「最悪なパスワード」ランキング
1位 123456
2位 password
3位 12345678
4位 qwerty
5位 abc123
6位 123456789
7位 111111
8位 1234567
9位 iloveyou
10位 adobe123

これによると、従来トップだった「password」を抜いて「123456」が1位に! いずれにしても、ランクインしているのは単純で簡単に推測されてしまいそうなものばかりでした。なお、10位の「adobe123」については、2013年にAdobe Systemsから流出した情報の影響と考えられているようです。

この結果に対しネットでは、
「俺のパスワード公開してんじゃねーよ」
「皆同じこと考えるんだな……」
「従来トップだった『password』って、passwordを入れてくださいって言われるもんなw リテラシーは進歩してるだろこれ」

などの声のほか、
「銀行口座とか、クレジットカード関係とかなら堅牢性も必要だろうが、ゲームとかSNSとか、どうでもいいアカウントでもパスワード求められてめんどくさすぎる」
「そんな頻繁に8桁以上英数字キゴウ混じりでとか、パスワード変えられるカッツーの」などの不満の声も。

パスワードを他人にわからないようにすることは重要ですが、あまり煩雑になるのは避けたいところ。「俺が設定してるパスワードは絶対にわからない。俺自身が覚えてないくらいだからな」なんていうコメントもありましたが、いちユーザーとしては、簡単・安全なセキュリティシステムの普及を願わずにはいられません!




血液1滴、10分で診断可能!いろいろな病気にも応用

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1滴の血液でアルツハイマーかどうか診断できる技術が開発された。

国立長寿医療研究センター滝川修認知症先進医療開発センター室長と豊橋技術科学大学澤田和明教授が独自の半導体イメージセンサーを用いて血液に含まれる成分を検査する技術を確立、具体例としてアルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβペプチドの高感度検出に成功したと発表した。

病気になるとその病気特有のたんぱく質が血液中に表れたり増加したりする。これらを用いて抗原抗体反応を行うことで病気を検査するが、これまでの方法では検査に数時間かかる上、1〜5mlの血液が必要だった。半導体イメージセンサーを用いることで1滴(0.02ml)の血液量での測定が可能となり、時間も10分ていどに短縮できるという。また、これまで1000円程度かかっていた1検体あたりのコストも100円以下に抑えられる。

今後、検査対象は血液に限らず尿にまで拡大予定で、国立長寿医療研究センターが専門とするアルツハイマー病をターゲットとするとともに、生活習慣病、糖尿病、感染症などの日常管理への応用を進めていく。2015年をめどに検査キットの実用化を目指すという。

今回の研究は愛・地球博跡地に整備された研究開発拠点である「知の拠点あいち」で行われている産学行政の共同研究開発プロジェクト「重点研究プロジェクト」の一つで、「超早期診断技術開発プロジェクト」の一環。プロジェクトには12大学6公的研究機関19企業が参加している。





ダイエット中の空腹解消法

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ダイエットを頑張っている時って、なぜかいつもよりお腹が空いてしまいますよね。

せっかく頑張っているダイエット期…できるだけ食欲を抑えたいものです。

そこで今回は、ストレスなく空腹を解消する方法についてご紹介します。

◆アーモンド

アーモンドは、油分の吸収を抑制してくれる他、血糖値の上昇を緩和してくれるなどダイエット効果があります。また、腹持ちもいいので、ダイエット中の空腹を紛らわすのに最適です。

◆寒天

海藻から作られている寒天は、低カロリー。そして、食物繊維が豊富です。お腹が空いてどうしようもないという時も、味を変えつつおかずやお菓子を作って食べれば、空腹なんて忘れてしまいます。

◆野菜ジュース

塩や砂糖が使われていない野菜ジュースを飲みましょう。ドロっとしたものを選べばお腹にたまりますし、不足しがちな栄養素を摂れて一石二鳥です。

◆炭酸水

炭酸水は腸の働きを活発にし、便秘を解消してくれる効果があるのでダイエットの味方となる飲み物です。また、胃が膨らむので満腹中枢が刺激され、食欲を抑えることができますよ。





イチゴやブルーベリー、赤ワイン、チョコレートに豊富なフラボノイドが糖尿病を予防

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赤ワインやチョコレート、イチゴなど、健康的というよりは“楽しみ”や“ご褒美”的な意味合いの強い食べ物にも、確かな健康効果が期待できると判明した。それはこれらの食品に含まれるフラボノイドのおかげで、フラボノイドには血糖値を調整し、2型糖尿病を予防する働きがあるという。

フラボノイドは植物やお茶、赤ワイン、チョコレートなどに豊富に含まれる抗酸化物質で、心臓病や高血圧、がん、認知症など多くの病気に効果があると言われている。

調査を指揮したイースト・アングリア大学のAedin Cassidy教授によれば、今回着目したのはパセリやタイム、セロリなどのハーブや野菜に含まれる“フラボン”と、イチゴやブルーベリーなどのベリー類や赤ワインに豊富な“アントシアニン”で、これらの生物活性化合物が人体にどう影響し、糖尿病のリスクを減らすのか、初めて大規模な調査を試みたという。

既に臨床検査では、これらの食品には血糖調節の効果があり、2型糖尿病のリスク軽減の可能性が指摘されていた。しかし実際にこれらの食品の習慣的な摂取が、どの様にインスリン耐性に影響し、血糖調節を行い、人体の炎症に影響するのかについてはほとんど知られていなかったとか。英健康調査機関であるTwinsUKから、健康な女性2,000人の協力を得て、食べ物に関する質問に答えてもらい、フラボノイドの総摂取量を推定した。また血液サンプルから血糖調整や炎症の程を分析した一方、2型糖尿病の特徴であるインスリン耐性を調べた。

その結果アントシアニンとフラボンの摂取量の多い人は、インスリン耐性が低いことがわかった。ちなみにインスリン耐性が高いと2型糖尿病が疑われるため、これら2つの物質が糖尿病を予防すると考えられる。更にアントシアニンの摂取量が最も多かった人たちは、慢性炎症にかかっている確率が最も低かった。これは糖尿病をはじめ肥満や心臓疾患、がんのリスクが低いことを意味する。またフラボンの摂取量が最も多かった人は、アディポネクチン(メタボリック症候群、動脈硬化、糖尿病などの予防効果が期待されている、内蔵脂肪細胞から作り出される善玉物質)の値が高かったとも。

まさにフラボンやアントシアニンの健康効果について枚挙にいとまがない結果となったが、現在のところ、これらの物質をどれ位摂取すれば糖尿病を予防できるのかは不明だという。しかし「チョコレートやワインなど不健康なイメージが強かった食品にも、確かな健康効果が期待できるのは大きい」と共同研究者である、キングス・カレッジ・ロンドンのTim Spector教授は述べている。

但し教授らは更なる研究が必要とし、“健康な体は健康的なライフスタイルから”である事実は変わらないとして、特にチョコレートやワインの暴飲暴食は避けるよう注意を促している。





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