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2022年02月14日

鳴女(鬼滅の刃)



鳴女とは鬼滅の刃の登場人物の一人。
初登場は無残によるワンマンパワハラ会議で名高いシーンで、なぜか女装した無残の傍らにいた琵琶を持つ女性である。
長い間、名前が判明していなかった人物の一人でもある。


【内容】



Nakime.jpg



基本的に口数が少なく、姿がどことなく猪之助の母に似ていることから考察されていたが、伊之助関係においては全くの無関係の人物である。

血鬼術は鼓屋敷の太鼓の達人が哀れに覚えるほど上位互換で、空間操作系の能力を持っている。
鳴女は自分の根城に閉じこもるだけではなく、空間内を好きなように弄ることができる。いきなり真横から階段が現れたり、真っ直ぐ伸びていたはずの路に壁を生じさせるなどその汎用性は非常に高い。小生は涙目である。ポポポポーン

殺傷能力こそ低けれど煩わしさと手間は随一であり、そもそも彼女に近づくことすら非常に困難である。見えない敵がいない限りは……。


そんな鳴女の過去なのだが、常に被害者ヅラである半天狗や玉壺を除き、何か悲しい過去があると思いきや、そうではない。むしろ鬼になるまで無残に同情してしまう過去を持っていた。


元々、鳴女は貧しい出の琵琶演奏者でギャンブル狂の夫を持っていた。
しかし、琵琶演奏時に一張羅としていた服を勝手に売り払われてしまい、そのことに激昂して夫を殺害。
ボロ着のまま殺人を犯した手で震えながら演奏したらしいのだが、その演奏が客に大うけして、それから後、殺害→演奏というトランス状態でのデスメドレーに移行している。

鬼になる当日、その日も何時も通りに殺人を行おうとしたのだが、その相手がよりにもよって無残であった。
果たして無残が「おもしれー女」と思い鬼にしたのか定かではないが、鬼滅後半では空間操作能力だけではなく、捜査能力を随一で鬼殺隊の居場所を大方把握するなどの活躍をみせている。

そんなことからか、鳴女は日光の当たらない根城の確保と捜索能力からお気に入りとなっていたのだが、愈史郎に珠世を殺された恨みを原動力に鳴女の意識を乗っ取ろうとしていたが、恋と蛇柱の偽情報を流されたなどの理由により、無残は愚策にも遠隔操作で鳴女を殺して、自ら日光の下に出るという愚策を起こしてしまう。


頭部を半ば破裂させるという形で死亡した鳴女だが、鬼の中でも有用な能力であったためだけに、無残が感情任せにならず賢明な判断を行っていた場合、かなりの長期戦もとい第二期に移行してた可能性がある。

2022年02月11日

押絵の軌跡



教えの軌跡とは夢野久作によって執筆された作品である。
冒頭は、
「看護婦さんの眠っております隙を見ましては、拙い女文字を走らせるので御座いますから、さぞかしお読みづらい、おわかりにくい事ばかりと存じますが、取り急ぎますままに幾重にもおゆるし下さいませ」
から、始まる。


【内容】



内容は歌舞伎俳優の一人がとある女性と所同じところに喀血をして、入院をしたという冒頭。
どうやら男性俳優の方は、女性嫌いなだけではなく、手紙の書き主である女性が習っていた西洋の音楽までも嫌っているのだが、なぜか主人公が公演などで演奏するとやってきて、番が終わればそそくさと帰るというどこか奇妙な行動を起こしていたようなのであった。


そうして何時か、また同じような演奏会の日に歌舞伎俳優が訪れるのだが、女は思わず喀血をする。それは練習に根を詰め過ぎたなどの問題ではなく、歌舞伎の男を見た瞬間に、


「あっ。お母様……」



と思わず、口に出してしまいそうになったからであった。正直な話、歌舞伎俳優のことは写真などでその姿を知っていたのだが、生で見るのとではその影響力が違ったらしい。

男が病気を治してあげるという中、気を失ってしまう主人公であるが意識を取り戻した時には着の身着のまま、故郷である福岡に帰り、とある神社の絵馬を見る。それは八犬伝を元にしたモノを見てから、東京の安宿に戻ったのだという。


女は福岡生まれで、母親は実に不思議な女性であったようだ。少量の食事だけで生き永らえており、女でさえほれぼれするほど美しいという。

しかし女の母親は子宝に恵まれず、色々なご利益を積極的に受け、ようやく懐妊したらしい。当初は、女子ではなく男の子だと決めつけていたようであるが、雪の降る日に生まれ、


「イッチョはじまり一キリカンジョ……。
一本棒で暮すは大塚どんよ(杖術の先生のこと)
ニョーボで暮すは井ノ口どんよ。
三宝で暮すが長沢どんよ(櫛田神社の神主様のこと)
四わんぼうで暮すが寺倉(金貸)どんよ
五めんなされよアラ六ずかしや。
七ツなんでも焼きもち焼いて。
九めん十めんなさらばなされ。
眼ひき袖引き妾のままよ。
孩児が出来ても妾の腹よ。
あなたのお腹は借りまいものよ。
主と誰ともおしゃらばおしゃれ。
産んだその子にシルシはないが。
思うたお方にチョット生きうつし。
あらイッコイイッコ上がった」


といった子守歌が流行り始める。
その歌は当然のことながら、一家をかこつけたものであり父は意味が分からないながらも意地悪に近所に歌いに来た子守女を叱っていたのだという。

それから母親は何かを忘れるかのように縫物などの仕事熱心になっていったのだという。

その内に父は、主人公から下の妹や弟が出来ないことを不思議がるようになる。
しかしとある日、父が一人で出かけた日のこと、いつもなら帰りに頭を撫でるのであるがそれをせず、父親はしげしげと娘の姿を見て頬をぶつのである。無論、大泣きしてしまい騒ぎを聞きつけた母が寄ると、不義を疑われるのである。

長い間恥を掻かされたと憤慨する父親に、母は罰は受けるが不義不貞は働いていないのだという。

母親は父親に殺され、父は心中してしまい、主人公は別の家で暮らすようになる。
年嵩になるにつれて、「不義の子」だと噂されていることに気付き涙を流しながらもどうしようもないまま、ある日鏡を見ていると不思議なことに気が付く。まるで自分の顔は様変わりするように母などの顔に似ていることに気付くのであった。


そんな最中、東京へ行く決心をしてピアノを教えてもらい夢中になるも、東京通なのに歌舞伎にだけ手を出していないことを指摘される。歌舞伎の雑誌を買い、中身を確認するとそこには自分の顔に似た歌舞伎俳優の姿があったのだ。

そこで彼女は図書館で医学書などを読みふけっていくのだが、その中でとある興味深い医学書を発見するのであった。そして母が最期に残した言葉、「私は不義を致しましたおぼえは毛頭御座いません。けれども……この上のお宮仕えは致しかねます」の真偽が紐解かれていくのであった。
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2022年02月10日

三角頭(サイレントヒル)



三角頭とはサイレントヒルに登場するクリーチャーである。
そのかっこいい外見から非常に人気が高く、異形頭好きな人は真髄ものであろう。


【内容】



20131109080322.jpg



三角頭は、これまでサイレントヒルのシリーズに多く登場しているキャラクターである。
シリーズによって微妙な外見の差があるものの、大体シンボルであるピラミッド頭と超巨大な武器を所持している点には変わりない。

着ている服は人皮を剥いだバージョンがあり、同じ化け物の足まみれのバブルヘッドナースだろうがお構いなしに襲うシーンがあるのだが、しかしだからといって、完全に人間側の味方というわけではない。


しかしそう言っても、極稀に人を襲うことがないのだが、大体が己を罰する存在として具現化した存在なので、見かけたらまず逃げた方が良いだろう。

なお、三角帽の中には謎の肉がぎゅうぎゅうと詰まっており、素顔を拝めることはできないようだ。
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2022年02月08日

江ノ電自転車ニキ



江ノ電自転車ニキとは、撮り鉄が電車の通過を待ちわびる中、颯爽と片手を振りながら出現し、せっかくの撮影チャンスを無に帰した伝説である。
ちなみにニュースにもなった。


【内容】



2021-08-10_15h55_25.jpg



そもそも事の発端は、コロナ渦で自粛が推奨される次期なのに丁度良い角度で、目の前を走り抜ける電車の撮影をしようとした撮り鉄ファンが、不意に訪れた自転車に乗った外国人ニキがまるで黄金比を求めてやまないように、予想外にも現れた点である。


突然のことながら、外国人ニキを撮影するために待機していたのではない撮り鉄ファンからは大ブーイングが起こり、様々な罵倒があふれ出した。

「マジかよ」、「金だよ金」、「どけ」などといいつつも、良心のあった撮り鉄の仲裁もあっただろうが、外国人は何事も怪我をすることなく、自分の経営している飲食店に帰還したものだと思われる。

一応、外国人の主張としては「自転車で道の角を曲がったら大量のカメラがあり、おちょくるつもりはなかったのだが事態を把握できないまま片手を挙げてしまった」というものである。

故意じゃないにせよ当然のことながら撮り鉄ファンは激怒し、外国人の経営する飲食店に悪評を書き込んでいくのだが、この事件が明るみになった現在、他のネット民は撮り鉄のことを快く思っていなかったのか、マイナス評価からプラス評価へと変わるほど、外国人ニキを味方する人が多い。

飲食経営の外国人は、更に撮り鉄をおちょくるつもりでフェイスブックなどのアイコンを自身が電車と走行する形で自転車を走らせている写真に取り替え、炎上状態を楽しんでいたようであった。

一応、外国人の真っ当な正論としては「電車を撮影したいのであれば付近に通行止めの標識か何かを掲げるべきであった」と述べており、ぐうの音を言わせぬ意見を主張している。

しかも、撮り鉄が屯っていた場所は本来居座り禁止の場所であることが判明している。

他に思いつく撮り鉄の悪行としては、電車が水面に写る美しい風景を映したいために田圃の水を勝手に引き、農家に大打撃を与えたことだろう。

2022年02月07日

ネハン(グラブル)



ネハンとはグラブル内に登場する、光属性のキャラクターである。
奥義技はダメージのない完全補助型など、中々に癖のある性能をしている。


【内容】



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スキル

灰身滅智
・自分以外の味方光キャラに灰滅効果を3ターン。除去不可能。
・攻撃力30%アップ。
・光属性による50%の追撃。
・与ダメージ加算、最大五万。
・弱体耐性100%ダウン


六狼湯
・自分以外の味方光キャラに狼湯効果、を3ターン。除去不可能。
・必ずトリプルアタック。
・奥義ゲージの上昇100%アップ。
・回避率30%アップ。
・防御70%ダウン


生滅滅己
自分以外の味方光キャラに、
・ターン進行時に連続二回攻撃追加
・最大HP30%減少


奥義

漂V淬炙
光属性キャラに、
・HP10%回復
・弱点効果を1つ回復
・奥義ゲージ15%アップ
・自分のアビリティ期間を3ターン短縮

2022年02月04日

シャーロット・リンリン



シャーロット・リンリンとは、ワンピ―スに登場する四皇の海賊のうちの一人である。
かなりの大家族で子供が多く、政略結婚をよく行う。
珍獣マニア。


【内容】



まずシャーロット・リンリンは、巨人族の娘である。最初は愛情のある両親のもとで暮らしていたのだが、巨人族の長の一人を齢十にも満たない年齢で殺してしまっている。

それからはその村にいられなくなったリンリンは、両親と共に船で出向。とある島で置き去りにされながらも、両親の迎えを待っていたが、ついぞ迎えに来ることはなかった。


そのうちリンリンは「羊の家」という養護施設で引き取られることになるのだが、そこには様々な子供たちが存在していた。人間と遜色ないタイプもいるのだが、多くは何かの理由により居場所を失ったか、捨てられたかのどちらかだろうと推測される。

羊の家をしきっているのは、マザー・カラメルという修道服を着た女性であり、どことなくマザーテレサを彷彿とさせる人物となっている。
その評価は当たらずも遠からずで、孤児を引き取る中、その子供達を強制的に海軍の施設に売り飛ばしていたのである。

カラメルから見ればリンリンの巨人族の中でも群を抜いた能力は、非常に素晴らしいものであり、多額の売却金が交渉されていた。

しかし、羊の家で行われる行事――クロカンブッシュ(高カロリー。絶食後に食べるもの)が振舞われ、必然、断食をしなくてはいけないのだが、ここでリンリンの中で最も問題である『食い患い病』が発症するのである。

リンリンの持つ『食い患い病』とは、彼女が所望する食べ物が手に入らない限り暴れ続けるというものであり、この悪癖の所為で国が滅んだこともあるという。

羊の家時代の幼い時分から発症してしまった病だが、それは我を忘れて暴れてしまうものであり、到底孤児の子供ではどうすることもできないものであった。そこで家の中に隠されていたクロカンブッシュを提供することで、彼女の食い患いが収まり、どうにか混乱を収めることに成功したのである、


各地を転々としながら、やがて、リンリンに誕生日が訪れるのだが、そのパーティの場に出されたのは、彼女の好物であるクロカンブッシュであった。
リンリンは涙ながらに勢いよく菓子を食らっていくのだが、気付いた時には団欒を囲んでいた子供達と、そうしてカラメルの姿もなく、一人でたたずんでいたのである。


またしても、両親のそれのように置いてけぼりにされたと思うリンリンは泣き叫ぶのだが、その様子をみていた海賊は「化け物」、隠れるように見ていたリンリンの故郷の巨人は恐れの表情を浮かべるのである。

そして何故かカラメルがもっていたソルソルの実の能力を彼女が引き継いでおり、その意味合いが何をもたらしたのか、わざわざいうまでもないだろう。

なおリンリンがルフィたちと接触したのは魚人島からであり、雪降る島の研究施設で悪魔の実の人工製造と、子供達を巨大化させる実験が行われていた。なお、人工悪魔の実であるスマイルは和の国において……。
子供達の巨大化はリンリンが物理的な意味合いをもって、『同じ目線で家族と食事をしたい』と願ったことよりなされた悲劇である。

リンリンは幼少期の巨人殺しと、そうして羊の家での一件から巨人族に蛇蝎の如くに嫌われ、接触できるような状態じゃなかったことから、わざわざ元は普通サイズの子供を自分の巨体と同等にしようと計画していたのだろう。
続きを読む...

2022年02月02日

鱗谷左近寺



「鱗谷左近寺」とは鬼滅の刃に登場するキャラクター。
炭治朗との出会いは、竈門一家が無残に禰津子の皆が殺され、血の匂いを嗅ぎつけたところに鬼が出現。
その後、どこからともなく炭治朗の前に現れ、「判断が遅い!」と罵倒されるのだが……。


【内容】



元水柱の育手。
弟子の中には錆兎・真菰・富岡さんだけではなく、様々な人物がいる模様。
炭治朗が無茶振りをされ、斬れと言われた大岩周辺はちょっとしたホラースポットとなっている。


顔に赤い天狗のようなお面を被っているのだが、それは「優しい顔をしているから鬼になめられる」からといった理由で付けているというもの。
炭治朗だけではなく、錆兎や義勇などに厄除けの仮面と称して狐面を渡しているのだが、選抜試験内にいる手鬼が左近寺を恨んでいるため、厄除けバイバイどころかホイホイになっているのは内緒である。

炭治朗の選抜主権終了後、目が覚めた禰津子と共に彼の帰還を祝った。


その後の大雑把な活躍では、柱合会議でお館様に手紙を送り、「もし禰津子が人を食ったら富岡共々腹を切って死ぬ」という旨が記載されていた。実は冨岡さんの知らない内に切腹が決定された可能性があるのではないかと噂されている。


その後、長らく出番はなかったものの禰津子が珠世開発による人間の薬を飲み、経過を見守っていたのだが、鬼ではなくなっているのに異常な身体能力を発揮する彼女に追い付けずに、判断が遅い結果となった。

無残戦を終わらせ、鬼によるあらゆるしがらみから解放された炭治朗一行は、ようやく家に帰る事ができるのであった。


ちなみに、禰津子がいつも入っている日除けの箱は左近寺が作ったものであり、材質は軽く、頑丈に作られているとのこと。

2022年02月01日

ソーナンス


ソーナンスとはポケモン金銀から登場しているキャラクターである。
特性の「かげふみ」でにげあしを持つポケモンか、ピッピ人形を投げつけない限り、倒すか倒されるまで逃げられないしようとなっている。
自主的に攻撃技を覚えない為、ソーナンス同士が相対した場合、PPがなくなった際の「わるあがき」の押収で、どちらかが生き残るまで戦い続ける破目となる。
メス個体は口紅らしきものが確認される。
本体は青い方ではなく、しっぽと思わしき黒い方。


【内容】



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H:190
A:33
B:58
C:33
D:58
S:33


能力をみる限りにHPに種族値を全部振りしているようであり、カウンター系の技しか覚える能力はなく、愚鈍ということも手伝って使えないポケモンだけでなく、技が「みちづれ」、「カウンター」、「ミラーコート」、「しんぴのまもり」「はねる」「あまえる」「アンコール」「ど忘れ」しか覚えないのだが、ヌケニン(効果抜群か天候技しかダメージを受けないHP固定1)並にクセの強いポケモンだけではなく、あの特殊受けのハピナスとは異なり、物理・特殊返しが可能だったりする。


まず、カウンターは物理攻撃をしようものなら物理型ならカウンターをくらい一撃で鎮められるだけではなく、甘えるを使って攻撃力を格段に下げてアンコールをしつつ、気付いた時には物理では中々倒せない難攻不落の城壁となる。

特殊型も似たような戦法がとられるのであるが、物理型と違って甘えるが更なる凶悪性を発揮する。

それじゃあ、どくどくなどの耐久戦で臨もうものならなら、「しんぴのまもり」で状態異常を受け付けない状態となり、仕方なく攻撃するしかないのであった。


しかし、そんなカウンター技ばかりのソーナンスであっても弱点というものが確かにあり、それは補助技しか出せなくなる「ちょうはつ」をすれば良いのである。

そうすればある程度攻略の難易度が下がって、物理態と特殊技のどちらが返されるのかプレイヤーの腕が試されるのだが、運が良ければ一撃も食らうことができずに撃破することが可能である。

なおソーナンス事態もアンコールに弱く、うまく臨機応変に対応して勝負に挑もう。

2022年01月27日

夢十夜



夢十夜とは夏目漱石により執筆された作品であり、個人が夢見た内容を(多少脚色を加えながらも)書かれた夢日記である。
夢十夜の話、それ自体は非常に短いのであるが、冒頭のインパクトが強い所為かそこそこ人気の作品のようである。


【内容】



本文

第一夜


こんな夢を見た。
腕組をして枕元に坐っていると、仰向きに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。とうてい死にそうには見えない。しかし女は静かな声で、もう死にますと判然云った。自分も確かにこれは死ぬなと思った。そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗き込むようにして聞いて見た。死にますとも、と云いながら、女はぱっちりと眼を開けた。大きな潤いのある眼で、長い睫に包まれた中は、ただ一面に真黒である。その真黒な眸の奥に、自分の姿が鮮やかに浮かんでいる。



自分は透き徹るほど深く見えるこの黒目の色沢を眺めて、これでも死ぬのかと思った。それで、ねんごろに枕の傍へ口を付けて、死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうねとまた聞き返した。すると女は黒い眼を眠そうにたまま、やっぱり静かな声で、でも、死ぬんですもの、仕方がないわと云った。
じゃ、私の顔が見えるかいと一心に聞くと、見えるかいって、そら、そこらに、写ってるじゃありませんかと、にこりと笑って見せた。自分は黙って、顔を枕から離した。腕組をしながら、どうしても死ぬのかなと思った。


しばらくして、女がまたこう云った。
「死んだら、埋めて下さい。大きな真珠貝で穴を掘って。そうして天から落ちて来る星の破片を墓標に置いて下さい。そうして墓の傍に待っていて下さい。また逢いに来ますから」
自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。
「日が出るでしょう。それから日が沈むでしょう。それからまた出るでしょう、そうしてまた沈むでしょう。――赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、――あなた、待っていられますか」
自分は黙って首肯いた。女は静かな調子を一段張り上げて
「百年待っていて下さい」と思い切った声で云った。



「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」
自分はただ待っていると答えた。すると、黒い眸のなかに鮮やかに見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。静かな水が動いて写る影を乱したように、流れ出したと思ったら、女の眼がぱちりと閉じた。長い睫の間から涙が頬へ垂れた。――もう死んでいた。



自分はそれから庭へ下りて、真珠貝で穴を掘った。真珠貝は大きな滑らかな縁の鋭い貝であった。土をすくうたびに、貝の裏に月の光が差してきらきらした。湿った土の匂いもした。穴はしばらくして掘れた。女をその中に入れた。そうして柔らかい土を、上からそっと掛けた。掛けるたびに真珠貝の裏に月の光が差した。
それから星の破片の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。星の破片は丸かった。長い間大空を落ちている間に、角が取れて滑らかになったんだろうと思った。抱き上げて土の上に置くうちに、自分の胸と手が少し暖かくなった。



自分は苔の上に坐った。これから百年の間こうして待っているんだと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。そのうちに、女の云った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落ちて行った。一つと自分は勘定した。
しばらくするとまた殻紅の天道がのそりと上って来た。そうして黙って沈んでしまった。二つとまた勘定した。


自分はこう云う風に一つ二つ勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分からない。勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。それでも百年がまだ来ない。しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分は女に欺されたのではないかろうかと思い出した。



すると石の下から斜に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。と思うと、すらりと揺ぐ茎の頂に、心持首を傾けていた細長い一輪の蕾が、ふっくらと弁を開いた。真白な百合が鼻の先で骨に堪えるほど匂った。そこへ遥の上から、ぽたりと露が落ちたので、花は自分の重みでふらふらと動いた。自分は首を前へ出して冷たい露の滴る、白い花弁に接吻した。自分が百合から顔を離す表紙に思わず、遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。
「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。



第三夜


こんな夢を見た。
六つになる子供を負っている。確かに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になっている。自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。しかも対等だ。



左右は青田である。路は細い。鷺の影が時々闇に差す。
「田圃へかかったね」と背中で云った。
「どうして解る」と顔を後ろへ振り向けるようにして聞いたら、
「だって鷺が鳴くじゃないか」と答えた。
すると鷺ははたして二声ほど鳴いた。
自分は我子ながら少し怖くなった。こんなものを背負っていては、この先どうなるか分からない。どこか打遣ゃる所はなかろうかと向こうを見ると闇の中に大きな森が見えた。あそこならばと考え出す途端に、背中で
「ふふん」と云う声がした。
「何を笑うんだ」
子供は返事をしなかった。ただ、
「御父っさん、重いかい」と聞いた。
「重かあない」と答えると
「今に重くなるよ」と云った。



自分は黙って森を目標にあるいて行った。田の中の路が不規則にうなってなかなか思うように出られない。しばらくすると二股になった。自分は股の根に立って、ちょっと休んだ。
「石が立ってるはずだがな」と小僧が云った。
なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。表には左り日ヶ窪、右堀田原とある。闇だのに赤い字が明らかに見えた。赤い字は井守の腹のような色であった。



「左が好だろう」と小僧が命令した。左を見るとさっきの森が闇の影を、高い空から自分らの頭の上へなげかけていた。自分はちょっと躊躇した。
「遠慮しなくてもいい」と小僧がまた云った。自分は仕方なしに森の方へ歩き出した。腹の中では、よく盲目のくせに何でも知っているなと考えながら一筋道を森へ近づいてくると、背中で、「どうも盲目は不自由でいけないね」と云った。


「だから負ってやるからいいかないか」
「負ぶって貰ってすまないが、どうも人に馬鹿にされてはいけない。親にまで馬鹿にされているからいけない」
何だか厭になった。早く森へ行って捨ててしまおうかと急いだ。
「もう少し行くと解る。――ちょうどこんな晩だったな」と背中で独言のように云っている。
「何が」と際どい声を出して聞いた。
「何がって、知っているじゃないか」と子供は嘲るように答えた。すると何だか知ってるような気がし出した。けれども判然とは分からない。ただこんな晩であったように思える。そうしてもう少し行けば分かるように思える。分っては大変だから、分からないうちに早く捨ててしまって、安心しなくってはならないように思える。自分はますます足を早めた。



雨はさっきから降っている。路はだんだん暗くなる。ほとんど夢中である。ただ背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実を漏らさない鏡のように光っている。しかもそれが自分の子である。そうして盲目である。自分はたまらなくなった。



「ここだ、ここだ。ちょうどその杉の根の処だ」
雨の中で小僧の声は判然聞こえた。自分は覚えず留まった。いつしか森の中へ這入っていった。一間ばかり先にある黒いものはたしかに小僧の云う通り杉の木に見えた。
「御父さん、その杉の根の処だったね」
「うん、そうだ」と思わず答えてしまった。
「文化五年辰年だろう」
なるほど文化五年辰年らしく思われた。
「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」
自分はこの言葉を聞くや否や、今から百年前文化五年の辰年のこんな闇の晩に、この杉の根で、一人の盲目を殺したと云う自覚が、忽然として頭の中に起った。おれは人殺しであったんだなと始めて気がついた途端に、背中の子が急に石地蔵のように重くなった。

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2022年01月25日

床屋で交わされる店員との会話は世界で一番どうでもいい(銀魂) 2


片栗虎と共に訪れた将軍は、本来ならばキャバクラに行く予定であったが、庶民の生活も知りたいのか、将ちゃんは何と「髷を結ってはくれないだろうか」との一言で入り込むことになる。


お互いにとって不幸にしかならない未来しか予想できないのであるが、国の頂点に立つ将軍の髷を結うという依頼に、早々にメガネ(新八)がリタイア。ゴミ箱に向かって緊張感のあまり吐き出してしまったのであるが、怖い物知らずの神楽は物怖じせず挑んでいくことになるのだが、新八からのもらいゲロをモロに喰らってしまっていたのであった。


結果、昼にこってりラーメンを食べていた神楽なのであるが、将軍の額にナルトが付着。
神楽はちゃんと消化しておけば良かったと後悔するものの、銀時の「ガラスにナルトの落書きをした」といった、うまい嘘をついて誤魔化すことに成功はしている。


まず手始めに、将軍の額に付着したナルトを熱いタオルで拭くふりをして取り除く予定であったのだが、額から位置がずれるだけではなく目の方に移動。
しかも両目にナルトが影分身してしまう有様になってしまったのであるが、種を明かせば、ただただ普通に額に乗ったナルトが二枚重なっていただけである。下手に動かしてしまったので、両目の方に移動してしまったのだろう。


銀時が「必殺技盗まれるぞ!」と戦々恐々とする中、新八はすかさず「あんな汚い写輪眼はない」とつっこんでいる。

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銀時一行はまず髷を結う前に、きったねえ写輪眼を将軍の顔から取り除く必要性から生じたのであるが、素手で取ろうとするものならズルズル動くだけで意味はなく、そこでカミソリを使って、どうにか取り除くことにした。

しかし、写輪眼を取り除くことに熱中し過ぎた所為で、肝心の髷をいつのまにか落としてしまい、今度はどうにかこの場を誤魔化して帰ってもらうために奮闘することになる。

まず銀時があろうことが将軍の後頭部に足をかけ、むりやり髷を結うのだが、パッツンパッツンのストッキングで顔を引っ張ったかのような有様になったことはいうまでもない。


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泣いてるのか怒っているのか分からない表情のまま、髷の結い直しを余儀なくされ、隣の茂みに生えていた(ゴリラ産)の縮れ毛を応用した髷を銀時は作り、将軍の頭に乗せるも頭皮から謎の毒物が出る有様だった。


一度は渾身の力で投げ捨てられた将軍の髷であるが、ゴールデンレトリーバーが口にくわえてかっさらい神楽が何とか取り戻し、将軍の頭に戻って来たものは、モザイクトーンの貼られた犬のうんちであった。


直後、銀時一行は逃げ出したのであるが、「床屋改革をせぬばなるまい」と泣きながら店を出ていくことになる。


変装した銀時一行であるが、お尋ね者になったのは言うまでもない。

なお、後釜といえる喜々は、いろんな意味で(いや、うんこです)


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