価格:2,511円 |
『安全地帯V Friend』四曲目、「ふたりで踊ろう」です。
いや、やっとですね。前曲のフリとして使われてから、この曲もっと聴きたいんだけど、と思っていたのに別の曲(「パーティー」)が始まっちゃったから、どうなっちゃったのと思っているうちに、バーンと始まるわけです。この、やっと来た!感が味わえることで、一種独特の痛快さがあります。間に挟まった格好になった小品「パーティー」の魅力に気づいてからも、それは変わりません。
この曲のすごいところはですね、コード進行がずーっと同じだということです。最初から最後まで。BOOWYのON MY BEATなみに同じです。ああ、そりゃラクだからぜひコピーしよう、なんて気には全然なれないところもすごいです。
田中さんと六土さんは、シンプルに徹したものと思われます。六土さんなんて、ほとんど一小節に二回しか音出してないです。八分で刻みたい病にかかっているわたくしには、かなりの苦行です(笑)。でも、ガマンにガマンを重ねて……ってわけでもなさそうなんですね。この曲には、そうする必然性があるからそうしてるだけ、という、いつもの安全地帯リズム隊イズムが発揮されているように思われます。
『To me 安全地帯LIVE』の映像を見て実感がわくことなのですが、とにかくこの曲はホーンセクションのアオリがものすごいです。え?スタジオ版でもこんなに入っていたっけ?と思ってスタジオ版を聴きなおすと、うーん、やっぱり入ってるんですね。ライブ版はスタジオ版よりギターの音がかなり聴きづらくなっていまして(これはホールである以上、ある程度仕方ありません)、相対的にホーンセクションの音がかなり目立つようになっているわけです。
その合間を縫ってというべきか、ギターはギターらしいフレーズに特化しているように思われます。矢萩さんが歪んだ音でハーモニクスを入れたり、武沢さんが短音リフを入れたりと、まるでイーグルスのように渋い二人がそのまま渋いことを思う存分やっているように思われます。
そうなんですね、安全地帯っていうのはいつでも楽曲の完成度優先で、俺の音を目立たせようとかあんまり考えてないように思えるんです。この曲も、ホーンセクションがこういうアオリをするほうが曲が引き立つからそういうアレンジにした、だからリズム隊はごくシンプルにリズムを刻んで、ホーンセクションの効果を最大限に活かそうとした、だからギターはその隙間を埋めるために印象的なフレーズを入れることに徹した……と、このように、自分が目立たなくていいどころか、オリジナルメンバーが目立つ必要すらない、とまで考えたかのような、おそろしく自制の効いたアレンジになっています。
コード進行がずっと変わらず、言ってみればワンパターンなのに、飽きずにあっというまに聴ききってしまいますね。まあ実際二分にも満たない曲なんですが、それにしてもアレンジが見事なために、ワンパターンを感じさせないつくりになっています。わたくしなど、ひとつひとつの楽器の旋律を追いかけながらじっくり何度も聴く習慣がございますもので、飽きるなんてとてもとても(笑)。
ホーンセクションの音は分解しながら聴くことはできませんので、それがこのアルバムを聴くことの妨げになっているのが、とても悔しいです。中学校や高校で吹奏楽とかやってたらそういう耳に育ったんでしょうかね……まあ、いまさら後悔しても遅いですし、中学や高校のときのわたくしが吹奏楽に興味を示すことは、何度生まれ変わってもなさそうですから(嫌いなんじゃなくて、縁が遠いんです)、仕方ないんですけども。
玉置さんの歌と松井さんの歌詞は、もはや完全に一体化しており、松井さんが玉置さんに歌わせている、という雰囲気は微塵も感じることができません。玉置さんの歌いたいものを松井さんが書き、松井さんの書きたいものを玉置さんも求めていて歌う、という次元に達しているように思われます。そう思われるだけで、実際は全然違うのかもしれませんけれども。松井さんの詩の世界が先にあって、玉置さんが後からその詩に命を吹き込む……って感じじゃないんですね。この『安全地帯V』と比べてしまうと、『安全地帯II』や『安全地帯III 抱きしめたい』は、まだそういう雰囲気を残していたように聴こえます。
「Honey」とか「恋のみせしめにDance」とか、ほんとうに玉置さんが言ってそうじゃないですか(笑)。いや、言ってるんですけど、歌詞としてじゃなくて、自分の中から発した言葉として言ってそうなんです。「一番嬉しいんのは、松井五郎が見えなくなること」と松井さんはおっしゃってましたが(『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから』より)、いやいやいや松井さん、わたくしには見えます!もちろん見えているのは玉置さんの歌う姿ですが、それと完全に一体化した松井さんの姿が、いや、現象が、玉置さんの歌にのっているのが、わたくしには見えます!もう、何を書いているのかわからなくなってきました(笑)。
さて、曲全体の雰囲気としては、「眠れない隣人」「Happiness」「こしゃくなTEL」路線、ここに完成!というべきでしょうか。勢いも言葉遊びも、ノリにノっています。これ以降、この路線を継承した曲がパッと思いつきませんので、これでこの路線はひとまず完成したとみるべきかもしれません。考察を続けるうちに、また「実はこの曲が後継だ!」とか言い出すかもしれませんけども、その際はご容赦ください。
価格:2,511円 |
玉置さんの復活ぶりは、あのときのオグリに匹敵する……いや、玉置ファンも競馬ファンもお互い納得しそうにありません(笑)。
なんとか桜は保ったのですね。農林水産省!やるな!
昨日、「グリーンチャンネル」で確認したら、何とか桜もってました。さすが農林水産省!
そうですね。玉置さんはオグリですよね。
見事に復活しましたから。。。
当時、NHKで観戦していたと思われるんですが、感動し過ぎで、鮮明に憶えてないんですよー。(苦笑)
わたくしはレディ?(笑)でしたが、トバさんは中学生くらいでしょうか?
サンドピアリス、懐かしいですねぇ。
岡部さん、シバタマさんは当然引退しましたが、ノリさん、ユタカさんはまだバリバリの現役です!
強かったので当然、憶えておりますが、『テイエムオーシャン』めちゃ古いですね。(笑)
月日が経つのは早いものです。
次回、『安全地帯X 好きさ』の何処かでコメントします。
それでは、失礼いたします。
いまちょっと調べたら桜花賞・秋華賞馬テイエムオーシャンがもう25歳と知って驚愕!おれいったいいつの競馬のイメージもってんだと。もう日本酒呑んでいるしかありません。「井崎の法則」でも聞きながら。
「パーティー」〜「ふたりで踊ろう」、「遠くへ」、「記憶の森」ですか。どれも渋いですね。安全地帯の物語にとってどうにも抜くことのできない曲ばかりです。1990年の有馬記念のようなアルバムなんですよ、これは。「Friend」はオグリキャップですが(笑)、たとえば「パーティー」〜「ふたりで踊ろう」は同じ枠に入ったサンドピアリス、メジロライアンのような主役感があります。「遠くへ」はうーん、ホワイトストーン、「記憶の森」はヤエノムテキ(岡部)かな。
WBC面白かったですね。大谷くん村上くんには王や落合、江夏たちが時代の制約でできなかったことをやってもらえるんじゃないかと期待せずにはいられません。玉置さんの剛速球は、いまだに打ち返せる人がいないんじゃないですかね。馬でいうとオグリキャップですから。
こちらの桜は先週末が満開で、今日の雨でみごとに葉桜。。。
仁川の桜は大丈夫かしら。。。(今週末桜花賞)
トバさん的には桜より日本酒と言ったところでしょうか?(笑)
それでは、安全地帯X『Friend』で3曲程選ばせて頂きます。
1.(パーティー)+「ふたりで踊ろう」
元々一曲だったものを二曲に分けて構成したかの様に、巧みにリンクしていますね。
トバさんがおっしゃる様に、バーン!と始まるイントロ。
来た!来た!
2.「遠くへ」
これはもう「People Walking」から始まるサビの所が忘れられません。でも、タイトルが「遠くへ」だった事、全く憶えていませんでした。(苦笑)
こんなに深刻なテーマの曲だったとは。。。
3.「記憶の森」
美しく儚ないピアノの旋律が心に染み渡ります。
今回の聴き直しで気になった一曲です。
シングル候補だった「チギルナイト」も好きです。
【余談として】超大作の『Friend』はどうなったんだ?ってことですが、玉置さんの投げるストレートがもう重くて重くて、WBC大谷さん、村上さんでも打ち返せないんじゃないかと。。。わたくしなど、とてもとても(意味不明)笑
では、失礼いたします。
(全部同じに聞こえた)
わかるのはショッピングセンターなんかで、がんがんかかった流行歌ぐらいかな 笑
B'zとかポルノグラフィティとかも、アルバム聞いてもそんな感じです。
飽きちゃって続けて次のアルバム聞こう、て気持ちになりませんでした。
安全地帯と玉置浩二さんのは、聞いていて面白いので
もっと聴きたいです。
いまサブカルチャー系はクールジャパンで売れて
熱い市場だと思います。
ちなみにボトムズの主題歌は、織田哲郎さんとか
柳ジョージさんでした。関係ないけろ。
小室さんが作曲されたりなんぞで。
クオリティ高くて歌えない歌が多いです。
玉置さんもこの辺りに食い込まないかしら……。
Honey、の囁きに、ぐらり、って感じで。
アルバム四周ぐらい聞いたあたりで、
いてもたってもいられなくなって、
一人でカラオケに飛び込んで、これ、歌ったんです。
曲は単調なワンパターンなのに!
歌えない!全然無理。
ハニィ、ってどう言えばいいんだ?
……冷や汗がでました。
……まじで、玉置さんの喉と声、
半分でいいから、いや、ほんの欠片でいいから
なりたいです。
しょーがないから仮面ライダー歌って帰りました。
お休みになる前に『To me 安全地帯LIVE』を!それは至福の時ですね……わかりますとも。不思議と入眠を妨げないんですよね、あれだけのサウンドなのに。
あのころ、シカゴとか、いわゆる「ブラスロック」なんてのが最先端のロックだった、なんて話を聞かないではないんですが、そんなの「無敵超人ザンボット3」のテーマソングとかで、とっくに日本でもやってますよ、なんて言ったら笑われちゃいますけど(笑)、日本にはそういうブラスロック的な音楽的素地がすでに育っていて、安全地帯はそれを最高度にまで高めたのではないか、なんて考えています。リアルタイムで聴いているからこそ、わからないことって、きっとあるんですよね。当時は当たり前だったんだけどなあ、贅沢な時代だったんだなあ、と思います。
『To me 安全地帯LIVE』買いました!
玉置さんとほぼ同年代ですが、ふとした事がきっかけで懐かしくなってYoutubeで安全地帯を観てみたら、「こんなに凄いバンドだったのか!」と驚愕しました。
リアルタイムで聴いていたのに何も解っていなかった…。
もう毎日眠る前に玉置さんの声を聴いています。松井さんとのコンビはもう最高!
言葉のひとつひとつがセンス良すぎて溜息が出てしまう。
それを玉置さんがあの声で歌うのですから!!
『幸せになるために生まれてきたんだから』も読みましたが、もっともっと深く知りたくてウロウロしていたら、このサイトを見つけました。
読みながら再度曲も聴いてみて勉強させてもらいます!
「恋のみせしめにDance」とか、本当に玉置さん言ってそうですよね(笑)