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『安全地帯V Friend』五曲目、「シルエット」です。
これも二分足らずの小品です。しっとり、という言葉がピッタリのバラードですね。
リムを中心に叩いて雰囲気盛り上げに徹する田中さん、一番忙しそうな六土さん、シャリーン!カローン!と極上サウンドを奏でる矢萩さん、武沢さん、そしてささやき歌唱の極致を極めたかのような玉置さん、安全地帯メンバーはこんな小品にも、相も変わらず全力投球です。
とかなんとか書いておきながら、矢萩さんと武沢さんの音の区別をつけにくい曲なので、さらっと流してお茶を濁してしまおうかという誘惑にかられたのですが(笑)、頑張って聴ける限り書いてみたいと思います。
こういうとき、わたくしはよくライブ音源で耳を澄ますことから始めるのですが、『To me 安全地帯LIVE』では、ギターの位置が二本ともかなり真ん中よりにミックスされているように思われるのです。しいて言えば右、やや手前に聴こえる音が武沢さん、そしてやはりしいて言えばですが左、奥から聞こえる音(ヘッドホンだと頭の裏に聴こえてくるような感覚です)が矢萩さんでしょう。立体的でカッコいいです。
……で、どの曲でも同じ位置だと仮定してですが、この「シルエット」では、ほとんど武沢さんの位置からしか音が聴こえてきません。この「シャリーン!」「カローン!」も、武沢サウンドに聴こえます。そして、矢萩さんの位置からは、ごくたまに「アレ?」と思うくらいにしか音が聴こえてこないのです。それも幻かもしれません(笑)。もしかして、この曲はほとんど武沢さんしかギターを弾いてないのではないでしょうか。この曲は映像もないので、確かめようがありません。うー、この日の武道館、行きたかったです。これを確かめるためだけにでも(笑)。ほかの可能性としては、ふたりともほとんど同じフレーズを弾いていて、ミックスの時にだいたい同じ位置に聴こえるようにしたか、このときだけ矢萩さんのアンプ前マイクかレコーダーか、どっちかに不具合が発生したか、なんですが、どっちもありそうにありません。一番可能性が高いのは、わたくしの耳が悪いということです(笑)。
五人(四人?)のほかには、冒頭から、おそらく川島さんのシンセ、そして途中からホーンが入ってますよね。相変わらず管楽器は何の音かさっぱり聞き分けられないのがとても悔しいのですが(笑)。何の音かはわかりませんが、効いてますね。玉置さんはサポートメンバーが多すぎることに、のちのち嫌気がさしていくのですが、多くの人が力を合わせて作ったものにはそれだけの凄さがあるのも確かでしょう。絶品と言っていいんじゃないでしょうか。むしろ、YOSHIKIさんやイングウェイさんがオーケストラとかと共演することも厭わないのと比べれば、よくぞこれだけのメンバーでやり遂げたといえるでしょう。
さて、歌詞品評会のお時間です(笑)!
まず、「青い星座が」の時点ですでに現実感は吹っ飛び、イメージの世界へ聴くものを誘います。どうやったらこんな言葉を思いつくんでしょう!「黒い電話が」とか「赤い林檎が」みたいに、現実に存在する、もしくはしうるものじゃダメなんです。星座に青いも赤いもあるもんかい!とツッコミを入れることなど思いもよらずに、人は宇宙空間に恋人と二人きりで浮かぶのです。まるでZガンダムのコクピット内のように現実感のない空間を、いともたやすくイメージできるのです。
そこで二人は、愛を確かめ合う以外には、何もすることがありませんし、それで退屈ということもない、恍惚の時間を過ごすのです。
わたくしの、かつて組んでいたバンドでは「優先順位がおかしい」という理由で恋人にフラれてしまったメンバーがいるのですが、それは多分にわたくしのせいでして(笑)、わたくしが色々面白おかしいことに年から年中連れ回すせいで、恋人のほうはすっかり置いてけぼりをくった格好になってしまったのです。
人は、現実には恋人だけに夢中になれる時間はあまり設けられないものなのです(自分の責任はすっかり棚に上げて)。しかしそれでも恋人たちは、互いのことをしっかり見つめる時間を切望します。両者のタイミングが合致した時をどれだけ実感できるかは、恋愛の満足度を大きく左右するに違いありません。この歌詞は、そんな忙しい恋人たちの、「合致した」タイミングの一コマを切り取ったものであるように思えるのです。そんなとき、恋人たちは「夢を占う」ような些細なたわむれさえも、それがうれしくてたまらないわけです。「たったいま」は貴重なタイミングであって、それは「いま」でしかないことはわかっているのに、消えてほしくない。永遠に続いたら困るのは重々承知しているんですが、それでも消えてほしくないのです。心に「ふれていたい」、もちろんそれは物理的に不可能で、実際には「抱いていたい」という形をとるのですが、その差に傷つく暇すらなく「(心に)ふれていたい」「抱いていたい」が交互に起こるひとときに……また、何を書いているのかわからなくなってきました(笑)。いや、ですから、中高生お断りレベルの歌詞なんですね。大学生でも、この感覚はわかりにくいんじゃないでしょうか。社会や生活というものにある程度翻弄されていないと、こんな切実さは出ないものです。
あくまでオトナで、恋人と会う場所と時間にやや不自由しているお年頃の、恋愛におけるかなり幸せなワンシーンのみを切り取った歌だといえるでしょう。最後に気づきましたが、この切り取り方はすごい!前後の物語が少しもわかりませんが、それでいいのです。完璧です。
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ボトムズ、ちょっと興味が沸々と湧いてきましたよ。
基本ストーリーが、真面目な一匹狼の青年兵士が
ひたすら年上の謎の美女兵士を追いもとめる、ですから。
ちなみに主役は能面で極端に台詞が少ないです。
ムッツリですかね 笑
人は誰も、脳の奴隷なのかもしれませんね。
だから曲も短くて完成される。
(コックピットはいいえて妙ですね!
私はボトムズ最終回で二人で冷凍カプセルに入って
眠りにつくカップルを思いました)
男性はR18的な関係になるまでは、
脳内麻薬がでてどーしょ〜もないくらい
ロマンチックになってくれるので
素敵なんじゃないかなあ〜。
夢は醒めるから美しいものなのです。