価格:2,511円 |
『安全地帯V Friend』三曲目、「パーティー」です。
最初に、受信状態の悪いラジオみたいなローファイサウンドで、「ふたりで踊ろう」が流れるんですが、これは演出です。当時は、不良品じゃないのか?と思われた方もいたそうです。そりゃ、ねえ、歌詞カードに「これは演出であって不良品ではありませんのでご安心ください」とか書かれていたら、興ざめです。聴いてりゃわかるんですから、余計なことは一切書かないのが当然です。
これは「ふたりで踊ろう」が流れている会場で、あるいはそれを受信しているラジオ(実況中継?)が流れている部屋で、壁の花になっている不慣れな感じの女の子に注目した、という話です。
パーティーの様子が実況中継されているって、どんな状況でしょう。ミニFMとかですかね。あんまりラジオにこだわらないで、パーティー会場そのもので、どこか一歩引いちゃって積極的に参加できない様子を表現していると考えるほうが自然かもしれません。実際、次の曲で、男に手を引かれて少女が一気に「はじける」様子が表現されているわけですから。
可愛らしい、モジモジした壁の花の女の子、それに目をつけ「誰よりもきれい」と元気づけてダンスに誘う男、なんてシチュエーションは、さすがに80年代の好景気のさなかでも、そうそう見られるものではなかったことでしょう。70年代の少女マンガとかで描かれた社交界じゃないんですから。ここに松井さんのおそろしさがあります。70年代の少女漫画で育った女の子たちが、ありもしないパーティーデビューを飾るような年頃になった80年代中盤に、こういう物語をよりによって玉置さんに唄わせるのです。うっかりこんな世界が日本のどこかにはあるんじゃないかと思っちゃうじゃないですか!そして80年代後半に東京圏の大学へ進学し、ダンパコンパに明け暮れるという……おお!まさに!(笑)。
冗談は置いとくとしても、松井さんの世界構築力、玉置さんの表現力にしっかり酔える曲です。アレンジは、エレクトリックピアノ、サックス、シンセサイザーと……田中さんもバス・ドラの16ビートだけは参加したのでしょうか?ちょっと疑わしいですね。ともかく、かなりシンプルなもので、バンド編成を必要としない曲です。これは、案外サポートメンバーだけで録音したのではないでしょうか。安全地帯のメンバーが録音する必然性がちょっと見当たりません。ライブ盤でも、SEで「ふたりで踊ろう」の導入として使われているだけですしね。
これは、玉置さんが作り上げた音楽を余すことなく収録するために(とはいえ、このとき用意されたデモ音源は100を超えていると読んだ記憶がありますから、厳密には「余すことなく」とは言えないんですけども)、松井さんが世界を作り、メンバー以外のミュージシャンで録音したと、わたくしは考えております。
というのは、レコーディングに臨むためには、キッチリ個人練習をしなければならないでしょうから、安全地帯のメンバーだけで仕上げることのできる曲数というのは、おのずと限りがあると考えられるからです。この、全36曲という数は、おそらく多忙を極めるメンバーにとっては、仕上げる限界を超えているでしょう。しかも、玉置さんによれば「一日三曲録ったりしてた」(『幸せになるために生まれてきたんだから』より)そうですから、想像を絶するペースです。おそらくバンドアンサンブルを明確に要求する曲以外は、サポートメンバーでどんどん録音していったものと思われます。この「パーティー」も、そんな曲の一つだと考えられます。
しかし……このかわいらしさは、どうでしょう!玉置さんのこの声!やや無機質なエレクトリック・ピアノが奏でる高音のリフ!小さな靴で逡巡するような、細かく刻まれたバス・ドラ!そして、最後に流れる、不穏なストリングス、キーのCで終わらず不協和音的なGから、一気にAの「ふたりで踊ろう」に流れるという終わり方!これは、破壊力抜群です。見事に高校出たての、不慣れな女の子です。おお、現代なら未成年に「ワイングラス」はヤバいとか言われちゃいますね(笑)。それにしても、表現されている年ごろは同じくらいでしょうに、太田裕美の「赤いハイヒール」みたいな悲壮感がないところが、80年代の明るさなのでしょう。
価格:2,511円 |
これから始まるであろうパーティーの期待感を想像し(なのでパーティーがイントロに入る)、そしてパーティーで盛り上がり、パーティーの後に星空を見ながら反芻しXXX、というストーリーになっています。
以上GBに掲載された玉置さんによる解説要旨です。
3枚組だからこそできた贅沢なコンボだと思います。
何話すねん…?て、感じで沈黙が降りそうな。
イメージが湧かなくなりそう。
あれだけ一緒に数々の名作を残せるって
一生に一度あるかないかの出会いと思いますし。
松井さんも玉置さんが大好きだったから
大切にしたかったんじゃないかな。
玉置さんと風呂に入らないのは、そうですね、仕事上の理由で距離を近づけすぎないというのはサラッと言える理由で、詳しくいうと、そういうことだったのかもしれません。家族になっちゃどんなイメージも台無しですからね。
いや、当時の玉置さんの声とイメージを駆使したロミオっぷりが
余すところなく炸裂してるというか。
Honeyって囁くように唄う玉置さん。
絶対、どんな歌い手さんにも、越えられないと思います。
私のイメージはキャリー(古い方)でした。
キャリーって、ホラー映画と思われてますが、
毒親、いじめ、高校青春物語プラス超能力ものなんですよね。
友達のイケメン彼氏にエスコートされておずおず頬笑むキャリーが、励まされて説得されてダンスフロアで踊るシーンが忘れられません。
(初めは義理で誘っていた彼も途中からキャリーに
ほだされてるし)
こういうシチュエーションに、女性の大半は
惹かれると思いますし、
そのあたり、松井さんの市場分析がバッチリだったのだなあ、と、思います。
松井さんが玉置さんとお風呂に入れない理由がなんかわかります。
想像ですけど、松井さんは自分の持つ(作った)玉置さんのイメージがあまりにも完璧で素晴らしかったので、
壊したくない、夢のままでいてほしかったんじゃないでしょうか…。
玉置さんは別で自分を壊して生まれ変わるタイプだから
まさにセパレイトウェイズ。
これのDVD欲しい……。
現代でこそ、いろいろな機材が家庭でも揃えられるようになり、ああいう動画を作るのもそんなに難しくない時代になりましたけど、それでも、ものすごいお金と手間のかかった作品だと思います。いや、あっぱれ!ですね。
キャンディーズは、そんな、安全地帯と五年くらいしかズレてないような気がしますし、みんな、土曜のドリフとかでよく知っているグループです。ああ、土曜のドリフとか言ってるとトシがばれる時代になってるのか(笑)。いやはや、時の流れははやいものですねえ。
「安全地帯X」の歌詞カードの表紙の写真を見て、確かその撮影風景が動画サイトにあったなぁと思って探していて見つけました。
色んなことを思いつく人がいるんですねぇ。
「キャンディーズ」で年がバレたかもです(笑)。
因みに『萌黄色のスナップ』バージョンもありました。
https://www.youtube.com/watch?v=ultzTZtPydo
途中からキャンディーズみたいになっていて曲の趣旨とは違ってますが(笑)、面白いです。
ただ、よくわかります!夜中でも何回も聴いてしまうこと、あります。「パーティー」から「ふたりで踊ろう」への流れは、天下一品ですよね。これは一種の組曲というか、両者は切り離せないもののように思われます。どうぞ、このかわいらしさとセクシーさの競演に存分に酔ってください!(笑)
安全地帯、ほんとに上手ですよね。こんなバンド、後にも先にもないです。たまに「おっ!」と思うとボーカルだけ残念なバンドだったりします。安全地帯はもとからかなりうまい少年たちだったのでしょうけど、さらに何年も合宿して徹底的に鍛えたそうです。まず、そんな合宿をできるところが凄いですよね。ビートルズがハンブルクでずーっとコンサートばかりやっていた時代と同じか、それ以上のスパルタ練習法です。
80年代、90年代前半は、いまに比べたら、なんだかノビノビと忙しかったような気がいたします。忙しいのは一緒なんですけど、あの頃は前に進むのに忙しかったというか、いまは前に進もうとするとなぜか発生する些事を片付けるのに忙しくてなかなか進めない感じがいたします。ただ、子育てしてると、毎日がそんな感じですよね。いつの時代でも。わたくしは五時起きでしたいことを超高速バージョンで毎日少しずつ行う、のがいまのところ限界です。あとの時間はほぼすべて、些事を片付けることに費やされます(笑)。
そんな時代に当たり前にテレビやラジオ、有線でナイスな音楽を届けてくれていた安全地帯に感謝ですね。そしてうれしいことに、いまは安全地帯が再び活動してくれている時代なのです。過去の音源もCDやDVDで、ほぼ無劣化で残っています。いつだって、安全地帯を楽しむには最良の時代ですよ!こんな妄想ブログに、ご丁寧にご挨拶くださり恐縮です。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
この流れが素敵すぎて、こんな夜中なのに何度も何度も聴いてしまいます。
玉置さんの声、ホントかわいらしい♪
かわいらしくて甘い声。
なんて中毒性のある声でしょう!
安全地帯のライブ、本当に凄いです。
YouTubeで聴いて最初に思ったのが『上手いなぁ!!』でしたから。
でもって、当時のメンバー皆20代ですよね。すごい安定感で、どれほど練習したんだろう‥‥と鳥肌ものでした。
どっぷり嵌って一年近く。
当時は子育て真っ最中で、ゆっくり聴く余裕もありませんでした。その時のロスタイムを楽しみながら取り戻したいです。
年を重ねたからこそ、安全地帯の素晴らしさに気づけたのかもしれません。
これからもよろしくお願いします。
当日の武道館にとても行きたかった……行ってないので、実際にこの曲がSEとして流れていたかどうか、わからないんです。でも、流れていたと信じたいです。この流れ、ベストですよね!ライブCDのほうですと、しっかり「パーティー」と書かれているものですから、きっと流れていたと信じましょう!おっしゃるとおり、会場のみなさんはSEの「パーティー」で、きっともうすぐ「ふたりで踊ろう」で始まるに違いないと予感があったのでしょう。もうすぐ玉置さんの口から「HONEY」が聴けるんだと(ライブですとコーラスの皆さんですけど)!
安全地帯はライブのほうがもの凄いという珍しいほどの演奏力をもったバンドですから、DVDを中心に、という戦略はじつはとてもナイスなんです。でも、ぜひぜひスタジオ版のCDもお聴きください!ほんとにいい曲ばかりですよ!
DVDの一番最後のリストに「パーティー」がありました!
でも
パーティー(BGM)
ってなってたので、実際のライブには流れてなかったのかな・・・
超初心者なのでやっと気が付きました!
『To me 安全地帯LIVE』の『ふたりで踊ろう』の前の曲が「パーティー」だったんだ!
ライブのオープニングの前に流れていた曲。
なんて粋な繋げ方。素晴らしい!
(DVDには「パーティー」の記載が無いです)
YouTubeで通して聴くとトバさんが仰っているとおりの場面が目に浮かびます。
会場の皆さんは「パーティー」が聞こえて来て、最初の曲が『ふたりで踊ろう』って分かっていたんですね。
DVDを観ていると映像に惑わされて大事なことを聞き逃していました。
「Honey」も本当に玉置さん、言ってそうです(笑)
今まではDVDを中心に購入していましたが、CDも順次買い揃えます。
どの曲も聴き逃したくないから。