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2020年08月16日

スラビア・プラハ間に合うか(八月十三日)



 気がつけば八月も半ば、例年より一ヶ月遅いサッカーリーグの開幕まで、あと二週間をきったところで、ちょっとばかり衝撃的なニュースが入ってきた。オーストリアでシーズン前のキャンプを行い、練習試合もこなしていたスラビアが、キャンプを打ち切ってチェコに帰国したというのだ。その原因は言うまでもなく武漢風邪で、一人の選手が検査で陽性が確認されたらしい。
 これで、スラビアはAチーム全体が、隔離状態におかれることになり、活動を停止している。隔離が解除されるのは、現在のルールに基づけば、リーグの開幕の後、スラビアの試合が予定されている日の翌日24日ということになっている。月曜日に試合をすることもあるとはいえ、この日から活動を再開できるのか、この日まで活動できないのかはよくわからないし、選手たちが自宅でできる練習には限りがある以上、即日試合というのは現実的ではなかろう。

 現状ではチェスケー・ブデヨビツェで行われる試合は延期ということになりそうだが、現在の感染状況、感染者が急速に増え続ける一方で、重症化する人がほとんどいない状況で、今回のスラビアの場合のように、感染者が出た時点でチーム全体を二週間も隔離すると、リーグ戦がまともに開催できなくなる可能性も高い。それで、スポーツとは直接関係のないところだけれども、すでにヨーロッパの国の中には、入国の際に求められる隔離期間を二週間から十日間に短縮するところも出てきているから、隔離期間を短縮することも可能じゃないかという意見も出てきている。

 隔離する、しないに関しては、結構政治的な判断が働いていて、EU内で国境の開放が進んだ後、初めてチェコからの観光客に対して検査陰性か、隔離を導入しようとしたスロベニアも、政治的な交渉で基準を緩めていたし、最近もギリシャの保健所がチェコからの観光客に規制をかけようとしたのを、バビシュ首相がギリシャの首相と直接交渉して、撤回させたなんてことがあった。これも、現在の武漢風邪が重症化しにくいという認識の下に行われていることだろう。日本みたいに感染者をゼロにしろと大騒ぎする人たちは、まともに相手にされていないしさ。

 それはともかく、現状のシステムではリーグがまともに開催できないのは、サッカーだけではない。ということで、チェコのスポーツ紙では、ある疫学者の意見を紹介している。それによれば、清潔な生活をしていれば、仮にウィルスと接触しても体内に入る量が少ないため、軽症、もしくは無症状で終わる可能性が高いことが判明しつつあるのだから、一人でも陽性の選手がいたら、チーム全体が隔離されるというのは無駄で、陽性判定がでた選手だけ隔離して、他の選手はそのまま活動を続けるという、イングランドでも導入されている制度の方がいいだろうという。
 また隔離期間が二週間で、その終わりに確認のための検査をすることについても長すぎると主張し、これまでわかっている感染症の特徴からいえば、隔離は五日で十分だと言っている。隔離五日目で陰性だった人が、十四日目で要請になる可能性は限りなく低いのだとか。最初に安全を重視して長めに期間を取っておいて、そこから、五日というのが十分なのかどうかはともかく、状況に応じて短縮していくのはやり方としては正しいと思う。

 この人の提言が、すぐに政府に取り入れられて制度が変わるとは思えないが、試合を開催して観客をいれ放映料を獲得しないと、リーグだけでなくそれぞれのチームの経営も破綻してしまう。チェコでは恵まれているサッカーやアイスホッケーでもそうなのだから、マイナースポーツでは倒産するチームが続出しかねない。下部リーグで活動するアマチュアチームならまだいいのだ。必要とする資金の規模が小さいから自治体が公費で支援することで活動を継続できるのだから。

 この武漢風邪陽性者が出た場合にどうするかという問題は、国内リーグだけではなく、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの出場にもかかわってくる。現状では国によって隔離などの対応が違うはずだが、出場できないチームは、没収試合扱いで自動的に負けたことになるというルールは、どこの国のチームであるかにかかわらず一律で適用されるはずである。UEFA管轄下で行われる試合が、すべて無観客で行われるというのも、個々の国における対策には左右されない。
 個人的には、キャンプに入る前の休暇の期間に、選手たちが全員感染してしまえばよかったのにと思う。各地の老人ホームや病院などで集団感染が発生してなお、重症化する患者はきわめてまれで、入院が必要な患者も、亡くなる人も、ほとんど増えないという現状では、健康な人が感染することが予防接種の代用になるという、以前橋下氏が主張していたことを検討してもいいと思うのだけど。

 それはともかく、スラビアの試合が予定通りに行なわれるかどうかが、スポーツの種類を問わず、今年のリーグ戦が最後まで行われるかどうかの、ある意味での試金石になりそうだ。
2020年8月14日11時30分。











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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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