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2017年08月08日

四戦全敗後半(八月五日)



 木曜日は、まずベオグラードで全くいいところがなく0−2で敗戦したスパルタが、ツルベナ・ズベズダ(さすが同じスラブ系の言語だと思うのは、チェコ語のチェルベナー・フベズダにどことなく似ている点である)をプラハのレトナーに迎えた。イタリアから新監督を迎えて、わずか二戦を終えた時点で、ウルトラスを称する過激派ファンの不満は高まるところまで高まっている感がある。

 七時のニュースを途中まで見て、チャンネルを替えると、すでに一点取られて負けていた。ボヘミアンズとの試合で怪我をしてギプスのお世話になっているトルコ代表のカヤの代役は、先週の試合では中盤に入っていいところがなかったマレチェク、怪我から復帰したM.カドレツはサイドバックに入っていた。先週先発していたバタジェルが怪我したっていっていたから仕方ないのか。
 驚いたのが、先週は帯同もしなかったV.カドレツが先発していたこと。このあたりに監督が、チェコとチェコ人選手に遠慮して、自分の思うように指揮するところまではいっていないのではないかと感じてしまう。チェコ人としては、もう一人、中盤のフリーデクが出場して奮闘していた。ただ、V.カドレツよりはましだったけど、空回りしているところも多かった。
 見始めてから後半の途中までは、ツルベナ・ズベズダの厳しい守備に、攻撃はほとんど得点の香りはせず、守備は幸運に助けられて失点を防ぐシーンがいくつもあったが、先週のベオグラードでの試合に比べれば、ところどころにコンビネーションの片鱗みたいなものは見えて、ちょっとは期待してもいいのかなという気になった。

 その期待が現実になったのは、65分ぐらいにロシツキーが交代で出場した後である。残念ながらオーストリアのコレルことヤンコはすでに交代していたために、二人の組み合わせは見られなかったが、ロシツキーが中盤からボールを前に運び、前線へのパスの供給元となることで、いくつものチャンス、チャンスもどきを演出していた。
 ツルベナ・ズベズダが勝ち抜けを確信して、守備がゆるくなっていたという面はあるにしても、正直これだけでこの試合を見てよかったと思えた。予選ではあるがロシツキーがヨーロッパの舞台に戻ってきて、全盛期には及ばないとはいえ、他のチェコ人選手とは隔絶したその実力を一部見せてくれたのである。それに比べたら、スパルタが、この試合も0−1で負けて、ヨーロッパリーグの予選で敗退したなんてのは些細な事である。
 ベン・ハイムとラファタのシュートが、ゴールポストとバーを叩いたのも、入っていたとしてもスパルタの敗退は変わらなかったのだから、大したことではない。この日、20分ちょっとしかプレーしなかったロシツキーが完全復活して、代表クラスの外国人選手とロシツキーに、チェコ代表の主力を集めたスパルタを、ストラマッチョーニ監督には作り上げてほしいものだ。カドレツ二人やマレチェクなんかでは、物足りなすぎる。

 この試合でまたまた発煙筒を焚いてチームの予算に穴をあけるのに貢献したウルトラスの連中は、ロシツキーが出場する前に、チームの状態が上がらないことに対する抗議か何かでスタジアムを後にした。ロシツキーの活躍を見られなかったのはザマミロである。この手の連中の騒ぎで、監督が解任されるなんてことがないように祈っておこう。

 スパルタが失点して敗退がほぼ確定した後、残る期待はムラダー・ボレスラフが、スラビアと同様に、ホームでの勝利を勝ちぬけにつなげることだったのだけど、実現しなかった。前半をヤーノシュのゴールでリードして終了したときには、このまま勝てると思ったのだが……。今週のチェコサッカーを覆う不運は、ボレスラフをも襲ったのだった。
 試合後のウフリン監督のコメントによれば、不用意に与えてしまったPKから同点を許し、相手のパスをカットしようとしてオウンゴールを叩き込んで逆転されたようだ。終了間際にボレスラフのシュートがポストをたたいてゴールに入らなかったこともあって、二戦合計の得失点差、アウェーゴールともに同じになり延長に突入した。
 延長でも決着がつかずにPK戦で決着をつけることになったのだが、不運に取り付かれたボレスラフが勝てるわけもなく、敗退が決まってしまった。最後は相手のキーパーにPKを決められたあと、止められて決着という相手とっては劇的な結末だったようだ。ボレスラフはこれで、ヨーロッパリーグの予選三回戦六回連続での敗退になるのだったか。

 ボレスラフが負けたことで、この二日のチェコのチームの成績は四戦四敗ということになった。スパルタとボレスラフは、完全にヨーロッパの舞台から姿を消し、スラビアは最悪でもヨーロッパリーグの本戦出場は確定、プルゼニュはヨーロッパリーグの予選四回戦に勝つ必要がある。スラビアがチャンピオンズリーグに生き残って、ズリーンとプルゼニュがヨーロッパリーグ出場ということになってほしいものである。チェコのチームが出ていないと、つまらないものになってしまうから。
8月5日22時30分。



 スパルタは、11人目の補強としてインテルから、フランス人のビアビアーニを獲得。月曜日のボレスラフとの試合で先発させていた。8月7日追記。

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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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