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2016年08月27日

危険なオロモウツ旧市街?(八月廿四日)



 昨日うちのが帰ってくるなり、建物の壁が落ちてきてトラムが止まっていると言った。「えっ」と聞き返したら、旧市街のトラムの通っている通りに面した建物の一番上の部分が壊れて道路に落ちてきたのだという。

 具体的な場所は、ペカシュスカーだから、パン屋通りである。この通りは駅前から旧市街を通るトラムが走っているのだが、駅前からマサリク大統領の像のあるジシカ広場と接する辺りまでは、マサリク大通りで、共和国広場までが五月一日通り、共和国広場の出口からデニス通りなのだけど、途中でパン屋通りに名前が変わり、聖モジツ教会の脇ではさらに五月八日通りに名前が変わる。英雄広場を越えると今度はパラツキー通り、鉄道の線路を越えてリトベル通り、さらに進んで左に45度ぐらい折れる地点からは平和大通りと、交差点があっても名前の変わらないことの多いチェコでは珍しく、名前がころころ変わる通りである。パン屋通りなんて、百メートルちょっとぐらいしかないし。
 そのパン屋通りに共和国広場側から入って、右側の何軒めかの建物の前面の一番上の飾りとして付けられていた壁の部分が路上に落ちてきたらしい。幸いなことに、その時間帯に建物の下を歩いていた人はあまりいなかったようで、けが人が二人救急車で運ばれただけで済んだ。それでもかなりの量のレンガなどが落ちてきたようで、しばらくの間はトラムは運行を停止していた。現場を挟んで二台のトラムがお見合いをしているような写真も目にした。

 この通りのモジツ教会よりにコルナという社会主義時代の「デパート(のようなもの)」があって、その前がトラムの停留所なので、そっちで事故が起きていたら大変だっただろう。こっちの建物は、歴史的な建造物ではないので、その心配はないと思いたいところである。ただ、隣の建物の前で待つ人もいるから、とりあえずトラムの停留所周辺の建物は重点的にチェックしてほしいところだ。
 今回の事件の原因としては、トラムの走行による振動ではないかという説もあったが、最近改修工事が終わった建物らしく、その改修工事の際に不手際があったのではないかと言われている。けが人も、建物の中にいた人だという話もあったし。これが原因で、現在の旧市街を走るルートが外側に移設なんてことにならないといいのだが。

 さて、オロモウツで壁の上部が落ちてくるという事故が起こったのは、これが初めてではない。2011年には今回の現場から三百メートルほど離れた五月八日通りで、同じような事故が起き、このときには直下の歩道を歩いていた女性がなくなっている。警察では建物の改修に当たった人物に罪があるとして捜査をしていたようだが、結果はどうなったのだろうか。
 それから、翌2012年には、五月八日通りと英雄広場が接するところにあるSPEAという病院の建物の壁の上部が落下した。幸いにも人通りの多い、病院の入り口のある五月八日通り側ではなく、バス停があった関係か歩道が広く取られている英雄広場側だったので、巻き込まれた人はいなかった。ただ、落ちてきた壁の大きさでは、このときのものが最大で、もし誰かが下を通っていたら助からなかっただろうと言われている。

 この事故の後、旧市街を走る際にはトラムのスピードを落とすという対策が取られたようだ。トラムの走行のせいで建物が傷むという証拠はどこにもないが、こういう事故が起こったときに真っ先に犯人にされるのがトラムというものなのだろう。二年連続で、しかも百メートルも離れていない場所で同じような事故が起こったわけだし。ただし今ものろのろ運転を続けているのかどうかは、わからない。
 この二年連続の事故に、オロモウツ市では旧市街の建物の外壁の重点的な検査を行ったらしい。その結果、二回目の事故から四年の間何も起こらなかったというべきなのか、たった四年で再発したというべきなのか。滅多に起こることではないのだろうけれども、ここ数年で三回も同じ通りの建物で起こっているわけだし、街の中を歩いていて、上から落ちてくるものに対しては、どうしようもないので、徹底的な対策を取ってほしい。

 以前、冬の雪が積もったあと少し暖かくなったときに、飲みに出かけるために街の中をぼんやり歩いていたら、屋根の上から雪の塊がどさっと落ちて来て肝を冷やしたことがある。二、三歩脇を歩いていたら頭に直撃していたような場所に落ちて来て、一瞬言葉を失った。運がよかったというべきなのか、油断していた自分に怒りを感じるべきなのかよくわからなかった。
 昔のヨーロッパの都市では、下水などが発達していなかったため、歩いている通りによっては上から汚物が降って来るので、頭の上にも気を付けて歩かなければならなかったという話もあるけれども、現在でも完全に安心していてはいけないということか。気を付けていればどうにかなるというものではないだろうけど。

8月26日13時30分。



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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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