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2018年10月30日

チェコ鉄道の思い出(十月廿六日)



 ヤフーの雑誌のところで記事のタイトルを眺めていたら、「ドイツ鉄道がトラブル時に客をまるで「ゴミ扱い」にした理由」という記事が目に付いた。ドイツの郵便がひどいことになっているという話は、ドイツ在住経験のある方から聞いたことがあったが、鉄道の話は聞いていないので、興味を惹かれて読んでみた。

 ドイツ在住らしい著者の記事はこれまでも何回か読んだことがあるのだが、日本では実態を知らないままに礼賛されることの多いドイツの惨状を伝える記事を書かれているようである。日本のドイツ神話を破壊するには、この手の記事が書かれ読まれることは必要であろう。明治時代のようにドイツなどのヨーロッパのやっていることに盲従したら、ろくなことにならないのは目に見えている。
 ただ、書かれている内容は事実なのだろうけど、こちらに来てドイツに幻滅してドイツ嫌いに転向した人間が読んでも、そこからそこまで言うかといいたくなるようなことが書かれていることがある。隣国に住んでさえ、たまりにたまるドイツに対する鬱憤である。ドイツ在住の人が爆発させてしまうのは仕方がないのかなあ。以前ドイツの日系企業に赴任している人と話しをしたどきにもドイツの悪口で盛り上がったし、その人は、知り合いの日本人にドイツの悪いところをあれこれ言っても、まともに受け取ってもらえなくてなんてことも愚痴ってたからなあ。仕方がない仕方がない。

 さて、枕はこれくらいにして話を記事に戻すと、題名からもわかるようにドイツ鉄道の客に対する扱いの悪さを紹介しているのだが、読みながらかつてのチェコ鉄道のことを思い出してしまった。ただし、チェコ鉄道は、この記事で紹介されているドイツ鉄道ほどひどくはなかった。共産党支配化の時代のことは知らないけれども、1993年のビロード革命以降のチェコ鉄道は、今よりははるかにサービスが悪く、職員の態度も人それぞれで不親切な人も多かったけど、この記事のドイツ鉄道よりはましだった。
 現在は鉄道網の近代化がかなり進んだため、電車が遅れることは以前に比べればはるかに少なくなった。それでも、路線補修工事や鉄道事故、天候の関係などで遅れることはままある。そんなときの対応も以前はなかなか情報が入ってこなかったものだが、現在では工事中の路線に関しては最初から遅れる可能性があることがネット上のチェコ鉄道の時刻表なんかにも明記されている。駅の掲示板には途中での遅れの時間をもとに予想される出発時間の遅れが最初から表示されるようになったし、ネット上で個々の電車の運行状況を確認できたりもする。時には遅れ時間が小さくなることもあるから、チェコ鉄道の改善ぶりには隔世の感を抱いてしまう。
 昔は、駅のホームで出発時間になってから、遅れが表示されて、それもいきなり30分とか60分とかで、もっと早く遅れることを通知しろよと腹を立てることも多かったのだが、当時はまだ各駅を結んで到着、出発時間の情報を集約するようなシステムが出来ていなかったのだろう。オストラバでペンドリーノを待っていていきなり120分の遅れと表示されたときには、目の前が暗くなった。ペンドリーノだからというので待って、来た電車を見てみれば、昔ながらの古い車両でオロモウツに着いたときにはさらに遅れ時間は大きくなっていた。検札に来た車掌の話では、オストラバ行きのペンドリーノで鉄道事故が起こったせいで、遅れただけでなくペンドリーノが使用できなくなったということだった。駅で手続きをすれば払い戻しに応じるということだったが、面倒なので手続きはしなかった。

 記事では、鉄道が運休した場合の代替バスの運行についても批判されているが、チェコはこの手の代替バスが日常茶飯事だったせいか、対応にも慣れていて問題だと感じたことはほとんどない。チェコ語ができない人には問題になる場面もあるだろうけど、少なくともチェコ語では十分以上の情報が出されているし、代替バスの運行をバス会社に委託しているとしても、あくまでチェコ鉄道の電車の一部として運行しているので、電車の到着が遅れた場合も、電車が到着して乗客が全員乗り換えるまでは待っていてくれる。
 以前、まだチェコ語がろくにできなかったころには、代替バスに乗り換えなければならないことに気づかずに電車の中に座っていたら、駅員さんがやってきて他の外国人何人かと電車から引っ張り出されてバスのところまでつれて行かれたこともある。電車はその駅でとまって折り返しもとの駅に引き返すことになっていたようだから、電車から降りずにのんきに座っている外国人を見かねて助けに来てくれたのだろう。遅れた我々が乗りこむまで、バスも待っていてくれた。もちろん、駅員のみんながみんな親切だったわけではないけどさ。

 チェコ鉄道のサービスがよくなったのは、以前も書いたけど路線管理会社と運行会社に分離して、チェコ鉄道と同じ路線を私鉄の電車も走るようになってからだ。最初に参入したレギオジェットが、もともと長距離バスの運行で業績を伸ばした会社で、航空運賃のような変動性の運賃や、サービスをよくしてリピーターを増やすことで利用客を増やすという戦略を導入していた。それを鉄道にまで持ち込んで、チェコ鉄道から乗客を奪うだけでなく、鉄道の利用客自体を増やしたようにも見える。とまれ、この私鉄の参入がチェコ鉄道のサービス向上を促したことは間違いない。
 また、複数の鉄道会社が参入できないようなローカル線の場合にも、チェコ鉄道の独占がなくなり、運行を担当する企業を入札で決めるところが増えてきており、入札で勝つためにもチェコ鉄道は新しい車両の導入を進め、その結果として乗客の満足度は高まっているようである。ローカル線の運行自体は大半は赤字なのだが、地方自治体からの補助金で補填されている。これもチェコ鉄道がサービスの向上に努めなければならない理由になっている。乗客の不満が高まれば、補助金を出している地方から指導が入ることになるわけだし。

 正直な話、チェコで一般的に利用客へのサービスが向上しているのには、EUの指示があったものだと考えていた。携帯電話の国外への通話料金を下げさせるとか余計なお世話じゃないのかといいたくなるようなことにまで口を出していたし。ただ、この記事に見るドイツの惨状からはそんなことはなかったという結論を導くべきなのかもしれない。いや、どんなにひどいことになっていても、EUの僭主たるドイツにはEUからの指導は入らないと考えたほうがいいのか。やつらが細かいことでいちゃもんをつけるのは基本的に旧共産圏の国だからなあ。ドイツあたりの企業が悪辣なことをやろうが放置されることが多いしさ。
2018年10月27日23時55分。






プラハ発 チェコ鉄道旅行






2018年06月05日

久しぶりのペンドリーノ〈後〉(六月五日)



 最近、ひたすらチェコ語で文章を書いていたため、なんだか日本語で書くのがおぼつかない気がする。ここまでお休みが長くなったのもそのせいだと言いたいところだが、実際は単なる怠け癖である。一度怠けることを覚えてしまうとなかなか戻れない。言い訳が多いのは、中断してしまっていることに対する罪悪感を感じているからだろうか。

 それはともかく、プラハ行きである。ペンドリーノと同じ時間で走る別の電車は、最近プラハ‐ブルノ間などにも導入されて所要時間の短縮に寄与しているらしいレイルジェットという車両が使われていた。考えてみれば、現時点でチェコ国内の鉄道では最高でも時速160kmしか出せないのである。だから、ペンドリーノでなければプラハ‐オロモウツ間を2時間5分で結べないというわけではない。所要時間はむしろ停車駅の数によって左右される部分が大きい。その点、ペンドリーノはプラハまでの間にパルドビツェにしか停車しないから一番早いのである。
 もちろん、チェコ鉄道の古い車両では、改修された線路でも最高時速160kmで走ることはできないだろうけれども、レギオジェットにしろレオエキスプレスにしろ最近導入された新しい車両であれば、問題ないはずである。レギオジェットはペンドリーノよりも停車駅が三つか四つか多いのかな。レオは一回しか使っていないから覚えていない。

 乗り込んだ車両は空席のほうが多い感じだった。ペンドリーノじゃないから空いているのか、空いている時間帯だったのかはわからない。車内販売で買えるものが印刷されたメニューが置いてあって、スターバックスのコーヒーが買えるようなことが書いてある。一瞬試してみようかと思ったのだが、よく考えてみれば、以前もこれにつられて買ってみたらインスタントだったという落ちではなかったか。それにスターバックスのコーヒーってあんまり好みではなかったような気もする。一回しか飲んだことがないから、何とも言えないのだけど。
 レイルジェットの座席は、隣に人がいなかったおかげもあってかなり広く感じられ、太ももの上にノートPCをのっけて文章を書くのにあまり問題がなかった。牛ぎゅう詰めのレギオのスタンダードのコンパートメントよりは、はるかにゆとりがあった。欲を言えば、前の座席の下に足を載せるところ欲しかった。常に足のつま先を床に置いておく必要があるので、長時間書いていると足が震えだしてしまった。べったり足を下につけるとちょっと書きにくかったのである。その辺は足が短いが故であろうか。

 車内サービスはペンドリーノと同じ。水はもらった。新聞は日曜日で休刊日だったからもらわなかった。残り物を配っていたような気もするけれども、「ブレスク」ぐらいしか残っていなかったんじゃなかったか。同じ会社が出しているスポーツ新聞ならともかく、ゴシップ紙のブレスクは読んでもしかたがない。ちなみに何かと話題のゼマン大統領の広報官を務めるオフチャーチェク氏については、このブレスクの出身だという説がある。
 レギオは満席のことが多く行列ができているトイレも、空いていたおかげもあってトイレも問題なく使えたし、新しい車両でまだ清潔に保たれていた。ペンドリーノと同じ扱いだから特別な清掃チームが入っている可能性もあるのかな。

 正直な話、帰りに使ったペンドリーノとどちらが満足度が高いかと聞かれたら、乗り心地やサービスの面で言えば同じぐらいで、乗車券の値段を考えると、こちらのレイルジェットのほうが高かった。差額の70コルナがあれば、プラハでもまともなコーヒーが一杯飲めるわけだしさ。レギオのビジネスとの比較では、レギオの価格設定次第というところか。
 問題は、IC(レールジェット)になるか、SC(ペンドリーノ)になるかは、日替わりになっているということで、これでは事前に計算しにくい。レギオの価格設定も日替わりだけどある程度の傾向はあるから、チェコ鉄道もSCではなくICを走らせる可能性のある便を限定してくれると使いやすくなるのだけど。
2018年6月5日0時10分












2018年06月04日

久しぶりのペンドリーノ前(六月四日)


 五月の半ばにまたまたプラハに行く用事ができたときに、その日はなぜかレギオジェットの乗車券が普段の倍ぐらいになっていて、さすがに手を出しかねたのと、約束の時間に合う便がなかったのとで、久しぶりにチェコ鉄道を使うことにした。こちらは、価格変動制ではないので、いつでも運賃は同じである。

 プラハまで二時間から二時間半、座れないのは嫌なので、やはり座席指定のペンドリーノを使おうと考えて時刻表、ではなくてidos で探すのだけど出てこない。よく見たら、電車番号がIC510というのがあった。以前は500番台はすべてSCでペンドリーノだったはずだが、別の車両が使われているからICになっているのだろうか。所要時間は2時間5分とSCペンドリーノと全く同じである。
 座席の指定も必要なようだし、到着もお昼ちょっと過ぎでちょうどよかったので、行きはこれを使うことにした。帰りはちょっと予定を遅らせてペンドリーノにする。以前と比べてどう変わっているのかも確認したいし、ペンドリーノと同じ番号で走っているものとの比較もしてみたい。

 駅まで出向いて買おうかとも思ったのだけど、使う電車を決めたのが前日の夜のことで今さら駅に行くのもなあということで、最近使う機会が増えたネット上でのお買い物である。idosで買う(Kup)というボタンを押すと、チェコ鉄道のEショップに移動する。緑色の値段を表示するというボタンを押して値段を確認すると220コルナ、ポイントが22付くとか書いてあるのだけど、ポイントをもらうには多分登録が必要なはずである。できれば無駄な登録はしたくないので、そのまま手続きを進めた。
 ペンドリーノと同じ番号だけあって座席の指定券は必須になっている。座席の指定もお任せにしてもよかったのだけど、一応自分で選ぶことにして、選択画面を開いたのだけど、わかりにくい。座席番号が赤のところと黒のところがあり、座席を示す□が赤く塗られているところと白のままのところがある。最初は、赤塗りの席が少なかったこともあって、赤い数字の席がすでに予約済みなのだろうと思ったのだが、そうではなくて、赤の数字は、特別な席を示しているようである。

 特別な席って何だということで、車両の編成を確認すると、子供づれ用の席とか、女性の一人旅用の席とかあれこれ設定されているようである。子供用はともかく一人旅の女性向けの席とか存在を知っている人はいるのだろうか。
 問題は、座席選択画面ではそんな座席の種類が表示されないことで、黒い数字の座席を選ぶしかなかった。空席が多かったからよかったけれども、これで込んでいたら座席を探すの大変だっただろう。とりあえず空いている車両の空席の多い辺りの二人掛けの席の窓側を選んでおいた。これだけ空いていれば隣に座る人はいるまい。

 帰りのペンドリーノのほうは、空席はほとんど残っていなかったが、赤字の座席はなかったので、一人がけの席を選ぶ。ちょっと驚いたのは指定席の値段で、以前使ったときには、指定券が50コルナ、もしくは指定券込みで250コルナだったと記憶しているのだけど、今回指定券だけで70コルナ、運賃も合わせると290コルナになる。これだとレギオジェットのビジネスのほうが安いケースもかなり出てきそうである。四月の観光シーズンに入ってからレギオジェットの値段が上がっているという話もあるので、そこまで多くはならないかもしれない。とまれ、今回のチェコ鉄道の利用で次にプラハに向かうときにどちらを使うかを決めることになる。
2018年6月4日0時。








2018年04月17日

レギオで失敗?(四月十四日)



 ブルノ在住の知人に頼まれて、またプラハに行くことになった。前回パスポートを受け取りにプラハに行った帰りに、一度試してみようとレギオジェットのスタンダードを使ったのだが、運賃が安かった、クレジット乗車券で割引が大きかったという意外は満足度は高くなかった。ビジネスの四人がけのコンパートメントよりも狭い空間に6人だから、昔のチェコ鉄道の八人がけのコンパートメントよりはマシだけど、満席状態だと窮屈で、PCを使って文章を書いたりするようなことはできる状態ではなかった。
 この席でも空いていれば、もしくは体の小さい人ばかりだったら、あまり問題はなかったのだろうけど、同じコンパートメントにいた人たちは。みんなからだが大きく、小さくなって膝の上でPCを広げているしかなかった。レギオジェットは人気があるのか乗車率が高くて、座席を予約したときには空いていても、乗ってみたら満員ということも多いから、自分のコンパートメントに空席が多いことはあまり期待できない。
 やはり、一度、広々とした空間を占有できて、余裕で仕事ができるビジネスの使い心地を知ってしまうと、下のクラスは使えなくなってしまう。ここでこうして文章を書いているのもレギオジェットのビジネスのコンパートメントの中だし、移動の時間を有効に活用できるという意味でも、ビジネスを使うのは悪くない。その上美味しいコーヒーが出るし。使ったことはないけど車内販売の食べ物なんかも良心的な価格で結構美味しいらしい。ビジネスのほうが安いなんてことはないだろうけど、買えるものには差がありそうな気がする。

 という前置きを言い訳として、今回もビジネスを選んだんだけど、朝オロモウツから乗り込んだときには失敗したと思った。ホームから乗り込んだドアの反対側のドアも開いていてぎょっとさせれられたし、予約した座席のあるコンパートメントでは、大音量でラジオを流しながら、こちらが中に入れないような形で、向かい合う座席をできるだけ前に出して、二つの座席をベッドにして寝ている先客がいたのだ。起こそうとしても起きてくれないので、車掌というよりは、客室乗務員さんに助けを求めた。
 そうしたら、予約されていない座席を探して、途中まで空席になっている席を見つけて、とりあえずここに座っていてくれと言われた。しばらく座っていたら、予約はしたけれども実際には乗らなかった人がいたらしく、そこに移動するように言われた。そこは四人組の人が予約して乗らなかったようで、一人でコンパートメントを占有することができて、いつも以上にお店を広げて仕事をすることができたのだった。
 こういう対応の早さ、柔軟性というのが、おそらくレギオの人気を支えているのだろう。共産主義の時代の名残で、こんなときにつっけんどんな対応をする人たちもいるから、その分、レギオの対応のよさが目立つという面もあるのだろう。チェコ鉄道も以前に比べれば遥かにましになったとはいえ、この域には届いていないよなあ。

 移った先では、別の客室乗務員が担当になって、お茶だのコーヒーだのを提供してくれたのだが、すばらしかったのは、終点のプラハに近づいたところで、最初担当してくれた人が、わざわざ謝りに来てくれたことだ。この人の責任じゃないのに、なんだかちょっと日本的な対応だと思ってしまった。こういうことがあるとまた次もレギオのビジネスを使おうと思ってしまう。次にプラハに行く機会があるかどうかはまた別の話なのだけど。
 レギオジェットからは、利用すると必ずアンケートのメールが来て、サービスに対する評価を求められるのだが、これまで一度も回答したことがない。今回はアンケートに感謝の気持ちを書き込んでおこうかとちょっと悩んでいる。こういうときぐらいは答えておこうか。

 プラハで一仕事終わらせて、なんだかんだで六時間ぐらいいて完全に終わる前に残りは人に任せて、再びレギオの客となってオロモウツに戻る。こんな駄文書きがはかどったところで何の意味もないのだろうけど、今日の分を書き終えることができて、個人的には大満足である。
2018年4月14日19時。




 レギオで検索したらこんなのが出てきたのだけど、何なのだろう?

Preiser 50202レギオFigures 1?/ 25スケールStandard Bearer Marching W / Eagle標準1?/ 25?Scaleミリタリーモデル図








2018年03月26日

安くないじゃないか(三月廿三日)



 何だかんだでプラハに出かける機会が増えそうである。あんまり行きたくはないけれども、プラハまでの往復の電車の中の時間をこの手の与太文章を書くために使えると考えればそれほど悪いことでもない。問題は、電車の中にPCを持ち込んで「仕事」をするためには、それなりのスペースが必要になるということで、ペンドリーノの普通の席でもちょっと狭くてやりたくないと思ってしまうから、どうしてもレギオジェットのビジネスを使うことになる。

 このレギオのビジネスは、オロモウツからプラハまで、一番安い場合には260コルナぐらいからあるので、サービスを考えるとペンドリーノやチェコ鉄道の特急に乗るよりは、コストパフォーマンスがいいのだけど、時間帯によっては340コルナ、イースター前後の時期になると430コルナなんて値段の便も出てくる。さすがにそこまでは、年に一回なら問題なく出すけど、毎月一回レベルで出かけるとなると出したくない。安さを重視するのなら、レギオのサービスなしってのが、100コルナぐらいからあるのは知っているけれども、一度贅沢を覚えてしまうと駄目なのだよ。
 そんなことを考えていたら、以前レギオをよく使っている知人が、何か登録しているから少しやすく買えるなんてことを言っていたのを思い出した。あれこれ探して見つけたのが、クレディトバー・イーズデンカというやつである。レギオジェットに登録をして自分の口座みたいなものを開いて、お金を振り込んでおいて、切符を買うときにはそこからお金を払うことで一々クレジットカードの情報を入れたりする手間が省けるようだ。そして、運賃も安くなるという。毎回クレジットカードの情報を入れて、SMSで送られてくるコードを入力するのは面倒だと思っていたこともあって、発作的に登録してしまった。カードで2000コルナ入れたので、プラハまで3往復はできる予定である。

 今週の水曜日にプラハに行くのに使ったのが最初だったのだが、切符の購入がぎりぎりだったせいか、ぜんぜん安くなっていなかった。購入手続きが楽になっただけでも登録した甲斐はあるけど、なんだか騙されたような気分は拭いがたい。それで、四月の頭にまたプラハに行くことになったので、早めに買うと安くなるかもしれないと確認したら、確かに安くなっていた。安くなっていたけど、たったの5コルナだけである。259コルナが254コルナになっていても、誤差としか言いようがない。うーん。
 念のために他のグレードも確認すると、かなり安くなっているのがあった。下から二番目のスタンダードという座席は、30コルナほど安くなっている。145コルナが116コルナになっているのを見ると、凄くお買い得に見える。ビジネスが429コルナの便では、299コルナが239コルナになって、一番下のサービスなしのローコストとほとんど同じ値段になっている。こういう割引ってのは、値段が高い座席ほど、割引額が大きくなるものじゃないのか。なんだか釈然としない。スタンダードの座席数が一番多くて、できるだけたくさん売りたいということなのだろうか。

 ここ何回かは、車内のWi-Fiでネットにつないで、あれこれ読んでしまってあまり書けないこともあったから、最初から書くのは諦めてスタンダードを使ってみるという手はあるのだけど、最初から往復4時間を無駄にする予定は立てたくない。結果として無駄になる場合はあるけれども、志としては、電車内の時間を有効活用したいと考えるのが日本人というものである。志よりは建前という言葉の方が適切か。
 スタンダードも、その一つ上のリラックスもまだ試したことがないから、いやスタンダードは昔試したかもしれないけど、ビジネスとの差を確認するために一度使ってみるのも悪くない。悪くないとは思いつつ、なんだか気が進まないのも確かなのである。やはり一度気を取り直して、贅沢は敵だと宣言したほうがいいのか。

 日本のJRの運賃を考えると、プラハーオロモウツ間は250キロぐらいだから、普通料金でも4000円超になる。チェココルナだと片道で800コルナぐらいということは、レオの一番高い奴と同じぐらいかあ。給料のことを考えたらチェコの料金が滅茶苦茶安いとはいえないけど、座席やらサービスやらまで考えたら、プラハまでレギオのビジネスで行くぐらいの贅沢はしても罰は当たらないかな。

 以上、今後もささいな贅沢をし続けるための言い訳である。我ながらせせこましい話である。
2018年3月23日23時。






 これにチェコ編が入っていたら、オロモウツも登場するはず。レギオはわからん。3月25日追記。

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2018年02月28日

第三の私鉄(二月廿五日)



 S先生がオロモウツからウへルスキー・ブロトまで直通の電車でいけるようになっていることを教えてくださった。以前はスタレー・ムニェストとウへルスケー・フラディシュテで二回乗換えをしなければならなかったはずだが、いつのまに変わったのだろうと調べて見たら、スロバーツキー・エクスプレスという名のプラハとルハチョビツェを四時間ほどで結ぶ特急をチェコ鉄道が一日に何本か走らせるようになっていた。思い出してみれば昔も一日に一本このルートで走る電車があったような気もする。微妙に時間が悪くて使ったことはないのだが、オロモウツを九時半ごろに出てウヘルスキー・ブロトに11時ごろにつくというから、便利になったものである。
 その接続を調べたときに、AExという見慣れないコードの電車を発見した。レギオジェット、レオエクスプレスに続いて、新たな私鉄がプラハ-オロモウツ間の鉄道事業に進出してきたようだ。レオもレギオもプラハ発着という点は共通しているが、終点はそれぞれに工夫を凝らした町を選んでいる(一箇所ではない)。レギオはチェコ最東端の町、大統領選挙に出たドラホシュ氏の出身地として有名になったヤブルンコフに向かうものが多いし、レオはオストラバのほうだけではなく、プシェロフから南に向かってスタレー・ムニェストに行くものもあったはずだ。

 そしてこの第三の私鉄アリバはスロバキアまで、スロバキアのニトラまで向かう電車を運行しているようだ。プラハからウヘルスキー・ブロトまではスロバーツキー・エクスプレスと同じで、そこから国境の山の中を抜け、スロバキアに入ってトレンチーンを経由してニトラまで6時間半の行程である。ニトラの人がブラチスラバに出ずにオロモウツのほうに向かうには便のいい接続なのだろう。スロバキアの西のほうは、ほとんど全ての鉄道がブラチスラバが起点になっているため、横の接続があまりよくなく、トレンチーンからトルナバに行くのにも、ニトラに行くのにも普通は一度ブラチスラバに戻る必要があるんじゃなかったか。
 時刻表によれば、週に九本、毎日一本に、プラハ発は金土、ニトラ発は土日に一本ずつ増便するようだから、完全にニトラとプラハ間を定期的に移動する、たとえばプラハで勉強、仕事をするスロバキア人が規制するのに使うことが想定されているのだろう。一等だの二等だのの等級はなく、オロモウツ-プラハ間は一律190コルナのようである。
 自分が鉄道マニアだと思ったことはないのだが、鉄道で移動するのは嫌いではない。昔々青春18切符なんてのが発売されたときには、比較的初期に利用したことがあるけれども、あれは手段であって目的ではなかった。何が言いたいのかというと、今回アリバの電車を使ってみたのは、それが目的だったのではなくて、たまたま都合のいい時間に走っていたからに過ぎないということである。いや、同じような時間にレオとチェコ鉄道の便もあったけど、乗ったことのないものを試してみたいと思うのはしかたがないだろう。値段も比較的安めだったし。

 ということで乗ってみたアリバだけれども、おそらくレオのビジネスと同じで二度と使うことはないだろう。小ぢんまりした感じの二両編成の電車で、座席もレギオやレオのビジネスとは比べちゃいけないレベルだけど、チェコ鉄道の普通の車両に比べればましなレベルである。問題の一つは車内のサービスがほとんどないこと。サービスはレギオの一番安いのと変わらず値段は高いということで、オロモウツから乗る人がほとんどいなかった理由がよく理解できた。
 190コルナ出してアリバに乗るくらいなら、ちょっと高くてもレギオのビジネスのほうを選びたくなる。レギオは便によって値段が大きく変わるのが問題だけれども、プラハ-オロモウツは安くて260コルナ、高くて430コルナである。一番高い便はともかく、他のであれば、美味しいコーヒーに紅茶が無料で飲めて、車内販売の食事も比較的安いことを考えると、一番満足度が高いのはレギオのビジネスということになる。
 レオのビジネスは、値段がレギオよりも安ければまた使ってもいいのだけど、二番目の等級であるにもかかわらず、レギオの一番上のビジネスよりも100コルナ以上も高いのだ。サービスも占有できる空間もレギオのほうが上だし、一回試してみただけで十分である。一番上のプレミアムがビジネスと同じぐらいの値段だったら試すのだけど、プラハまで片道で、下手すりゃ1000コルナに近くなるような席は気軽に試すには高すぎる。レオが好きって人もいるんだけどね。

 もう一つのアリバの問題は、揺れがひどすぎることである。最初はPCを取り出して、こんな文章を書こうと思っていたのだが、揺れがひどくてまともなタイピングができず、いらいらするだけだったので、ネット上であれこれ記事を読むのに終始してしまった。WIFIが入っていたのが救いか。それも頭がぐらぐらして読みづらいと感じることがあったし、電車の中で何か仕事めいた生産的なことをするのはまったく不可能だった。オロモウツからブルノに向かうあまり新しいとはいえない電車のほうが揺れが少なかったような気がするほどだった。
 帰りに使ったレギオは揺れが圧倒的に少なく(もちろんまったくゆれないわけではない)、PCはテーブルの上においても、太ももの上においても、使用するのにまったく問題は感じない。問題は心地よい暖かさに眠気を誘われて頭が働かなくなることぐらいである。コーヒーもちょっと効き目が悪くなっているし。
 結局このアリバの特急は、他に直行便が存在しないところに行くときに使うべきもので、オロモウツ-プラハ間のような他にいくつも選択肢があるような区間を移動するのに使うようなものではないのだ。そんなことをするのはよほどの物好きだけだというのが今回試して見ての結論である。ただ尾オロモウツから乗った人は皆無に等しかったのに対して、パルドゥビツェからはかなりの人が乗ってきたから、車内サービスなどどうでもいい近距離であればそれなりに需要はあると言うことだろうか。

 ちなみに、すでに紹介したかもしれないけれども、チェコ国内の鉄道、バス、トラムなどの接続を調べるのはこのページが便利である。
https://jizdnirady.idnes.cz/vlakyautobusymhdvse/spojeni/
2018年2月26日24時。










2017年12月13日

レオに挑戦(十二月十日)



 12月8日金曜日のプラハからの帰りは、レオ・エキスプレスを試すことにした。プラハ、オロモウツ間を走る特急は、長年ペンドリーノを愛用してきたけれども、一度試したレギオジェットのビジネスが予想以上によかったので、最近はもっぱらそれを利用し、朝のプラハ行きもレギオジェットだったのだが、レオも悪くないという話は聞いているので、一度試しておきたいと思っていたのだ。
 たまたま先日臨時収入があったので、レオの上のカテゴリーを試すいい機会だということで、最初は700コルナぐらいする(便によって上下するけど)プレミアムというのを試そうと考えたのだけど、時間的な余裕を考えて選んだ五時過ぎの便ではすでに売り切れていた。レオは全体的に車両数が少なく、上のカテゴリーの車両が一両しか設定されていないため、一便あたりプレミアムは6席しかないのである。
 しかたがないので、一つ下のビジネス、こちらは400コルナほどなので、ペンドリーノの一等よりは安いが、レギオジェットのビジネスよりは多少高い価格設定である。レギオも安いのは300コルナ弱だけど、高いのは400コルナぐらいになるからなあ。問題はどちらが快適で、サービスがいいかである。

 プラハの駅では、レオ・エキスプレスの電車は、専用とも言うべき1.bというホームに止まっていた。プラハ駅の歴史的な内装が残っている部分であるファンタの喫茶店のあるホールから直接出入りできる1.aのホームにでて左の奥のほうに行ったところで、駅舎に入らずに直接駅前のウィルソン通りに出られるところにある。
 レオでは、電車の止まるホームの端からウィルソン通りに出たところを、空港行きの直通のミニバスの出発場所にしているようで、レオ・エクスプレスでプラハまで来て、そのままレオのミニバスで空港に向えるのである。運賃はエアポート・エクスプレスよりもちょっと高い89コルナ、事前予約が必要でぎゅうぎゅう詰めになることがないと考えれば、お得かもしれない。

 車内に乗り込むと、親子連れで離れた席になっている人に席を譲った結果、予約したのとは違う席に落ち着くことになった。自分が座った席も含めて、ペンドリーノの座席よりは是先の前の空間が広く快適だったけれども、レギオジェットのビジネスほどは、占有できるスペースが大きくない。ということは、値段を考えたらレギオジェットのほうがいいかなあ。
 乗った便はオストラバ方面ではなく、スタレー・ムニェスト・ウ・ウヘルスケー・フラディシュチェ行きだったので、プラハからフリーン、オトロコビツェあたりに向かうのであれば、使用するかいはある。レギオジェットがオロモウツから先は、基本的にオストラバ、もしくはその先のトシネツのほうにしか行かないのに対して、別の方向に向かう便もあるのである。オロモウツ、プラハ間しか利用しない人間にはあまり関係ないけどさ。

 無料のコーヒーも、レギオのほうが美味しかった。ただ、レオで飲んだのはこの日四杯目だったので、その分割り引いて考えたほうがいいかもしれない。お茶も試しにもらったら、こっちもレギオのほうがいい感じだった。レギオではジュースももらえるのにレオは水しかもらえなかったし、この日はレギオでクッキーみたいなのももらったんだった。次は、また何かで臨時収入があったときに、プレミアムを試して、レオがレギオに対抗できているかどうかを確認しよう。値段では負けているけど、意外と安い便があるかもしれないし。
 でも、レギオもそうだけど、レオのような私企業の参入によって、チェコ鉄道のサービスもよくなったから、今後もこの競争関係を続けてほしいものである。ペンドリーノの座席指定券も安くなったし、水や新聞をくれるようになったのも私企業の参入の後だったはずだ。昔は座席指定券だけで200コルナだったし、何ももらえなかったのである。

 ところで、ブルノの人と話していて、驚いたのだけど、未だにプラハ-オロモウツ間が3時間以上かかるというイメージを持っている人が多いようだ。以前は確かに、プラハ-ブルノのほうがかかる時間が短かったのだが、ペンドリーノ導入の際の路線の前面改修によって、プラハ-オロモウツ-オストラバ間は、チェコで一番スピードが出せる路線になっているのだ。ブルノもチェスカー・トシェボバーまではその恩恵を受けているのだけど、そこから先はあまり変わっていないので、2時間半ぐらいかかるらしい。
 オロモウツまでは、レオやレギオの電車は、停車駅が一つ、二つ多いので、2時間10分ほどだけど、ペンドリーノで一番早いやつは2時間5分ぐらいじゃないかな、次の時刻表の改正では2時間を切るのではないかと楽しみにしている。普通の急行の中には、ブルの行きと同じで2時間半、もしくはそれ以上かかるものもあるけど、それでも以前に比べれば格段に早くなった。
 問題が起こって遅れることも以前に比べれば激減したし、これで以前みたいに料金が安かったら、たまにはプラハに来てくださいよと金曜日に何度も言われたことを実行できるのだけどなあ。今回が往復で750コルナぐらい、出して出せない額ではないけど、特別な用もないのに出したいと思えるような額でもないんだよなあ。今後も、多くて一年に二回のプラハ行きで十分だな。うん。
2017年12月10日23時。







2017年04月26日

プラハ行き2(四月廿三日)



 電車がオロモウツを出てしばらくいくと、モラバ川沿いに広がる森の中に入る。この辺りは、自然公園になっていて、サイクリングコースが設定されているので、オロモウツからリトベルなどの北のほうにある町まで何度か自転車で走りぬけたことがある。とはいっても最近自転車に乗っていないので、もう何年も前の話になるのだけど。

 森を抜けるとハナー地方北部の肥沃な農耕地帯が広がる。小麦畑だろうとは思うが、リトベルのビール工場が近いことを考えると大麦かもしれない。冬が終わったばかりでまだ大きくなっているわけではないから、いや大きくなっていたとしても素人の目には、小麦だか大麦だかなんてのはわかりゃすまい。
 リトベルに近づくと、左手前方に工場が見えてくる。スパゲッティなどのパスタを生産している工場で、アドリアナというブランド名で販売しているのかな。リトベルの近くには、チーズのグランモラビアの工場もあるはずなのだけど、パスタの工場と一緒にあるのか、別の車窓からは見えない場所にあるのかよくわからない。住所からいうとそんなに離れていないと思うのだけど。とまれ、こんな農耕地帯の真ん中に工場を建てたということは、地元の農産物を原料として使っていると思いたいところである。

 最初の停車駅は、モラビアとボヘミアの間に横たわる山地の入り口にあたるザーブジェフ・ナ・モラビェである。確か、クロアチアのザグレブがチェコ語ではザーブジェフと呼ばれるはずなので、区別するために「ナ・モラビェ」がついているのだろう。あまり特徴があるわけでも、人口が多いわけでもないこの町に停車する理由はよくわからない。オロモウツとチェスカー・トシェボバーの間でどこに止まるかと考えたら、ザーブジェフかモヘルニツェになるのだろうけど。
 ふと窓から見ると駅のホームがぬれていた。窓に雨が降りかかっていなかったので、降りそうで降らない状態が続いているのかと思ったら、いつの間にか降り出していたようだ。よく見ると白いものがちらついているようにも見えて、憂鬱な気分になる。プラハの人ごみのなで、雪に降られたくはない。

 ザーブジェフを出ると、ペンドリーノ導入の際の路線改修の一環で増えたトンネルをいくつも抜けることになる。早起きして体調が悪いせいなのか、トンネルに入ると耳がツンとなって不快である。電車の機密性の問題なのかもしれない。一回なら特に文句もないのだけど、トンネルに入るたびに繰り返されるのには閉口した。前回プラハに行ったときには、ここまでひどくはなかったと思うのだけど。
 トンネルとトンネルの間で出会う谷川を見ると、いつもより水量が豊かに見えた。せせらぎが電車の中にまで聞こえてきそうな勢いで水が流れていく。山地といってもこの辺りはそれほど標高が高いわけではないので、雪は残っていないが、
 チェスカー・トシェボバーは、町自体はそれほど大きくないのだけど、プラハからモラビアに向かう電車が、ブルノ方面と、オロモウツ方面に分岐する要衝の駅である。だから、地方の中心都市にしか停まらないペンドリーノを除くと、すべての特急が停車する。ここから南に向かうとブルノである。

 時々、ウィーンからオロモウツに来る人が、運が悪いとブジェツラフで、北に向かうオロモウツに直行する電車に乗り換えるのではなく、ウィーンからブルノを通ってチェスカー・トシェボバーまで直通する電車に乗せられて、チェスカー・トシェボバーでオロモウツ行きの電車に乗り換えるというルートで来ることがある。
 時間帯によっては、電車の接続を探すページで、そういうルートが出てくるのだけど、電車に乗っている時間も長くなるし、追加料金を取られることにもなるので、一度ブジェツラフで下車して、オロモウツ行きの電車を待ったほうがはるかにましである。待ち時間が長くなるようだったら、あんまり大したものはないけれども、町を散歩してもいいわけだし、荷物が多くて散歩できないのなら、駅の近くの飲み屋でチェコに入って最初の一杯を飲むのも悪くない。ただ最近行っていないので、飲み屋があるかどうかは何ともいえないのだけど。
 ブジェツラフの駅は、チェスカー・トシェボバーもそうだけど、交通の要衝になっているわりには、駅舎の改修が進んでおらず、売店などの施設もあまり整っておらず、駅で時間をつぶすのはなかなか大変である。国境の町だけあって両替所はちゃんとしてたか。

 チェスカー・トシェボバーを越えると次第に山が減りボヘミアの台地へと入っていく。オロモウツ近辺は平地と言いたくなるのだけど、このあたりのプラハからパルドビツェを越えてモラビアとのきょうかいちあ広がる平らな土地は、平地と言うよりもなぜか台地と言いたくなる。その台地に入ると電車が頻繁にスピードを落とし、しばしば停車駅でないところで停まるようになった。今週線路の改修工事が何箇所かで行われていて、遅れる電車が続出しているようである。
 パルドビツェを越えてコリーンの駅を通ったときには、かつて週一で通訳の仕事をしに着ていたときのことを思い出して懐かしさを感じた。あのころは毎週一回、五時台の電車でオロモウツを出ていたのだった。通過する電車の中から見るコリーンの駅は、あのころから大きく換わったようには見えず、トヨタの進出が決まったときに、あれこれ約束されたことが、なかなか実行に移されないという話を当時耳にしたのを思い出した。チェコの役所のやることなんてそんなものである。

 結局プラハ到着は、二十分ほど遅れ、本日の集合時間には一時間近く遅れることになってしまった。ただ、行ったはいいけどあんまりやることもなくて、こんなことならもう一本後の電車に乗ればよかったぜと後悔してしまった。ブルノから来た人も、電車もバスも大幅に遅れて予定よりも遅れていたしさ。

 何のためにプラハくんだりまで出かけたかについては、また今度。紀行文を気取って見てもこうなるあたり、われながら救いがたい。この前の原稿を書いていたから、風景を見ている余裕なんてなかったし、帰りは真っ暗闇の中だったので、景色なんか見えず風景描写なんてできなかった。窓から見た風景をそのまま書くってのを今度は試してみようかね。
4月24日23時。


2017年04月25日

プラハ行き1(四月廿二日)



 さて、本日は、この前も書いた通り一年ぶりのプラハである。去年は確か一月の終わりだったから、一年以上前の話になるか。前回と同様に、レギオジェットのビジネスを使用することにする。あんまり直前だと席が取れない可能性もあるかと思って、四月の初めにネット上で席を予約して、お金も払ってしまった。
 このあたりクレジットカードがあるおかげなのだけど、この便利さは気をつけないと大変なことになってしまいそうな気もする。日本で学生時代によくわからないままに作った学生用のクレジットカードを、結局二回しか使わず、友人知人に何のために持っているのかと馬鹿にされたのも、この便利さに対する警戒感だったのかもしれない。今のほうがはるかに便利になっているわけだし、今後も気をつけることにしよう。

 とまれ、十時ごろまでにプラハに来いとのお達しだったので、八時少し前にオロモウツを出る便を選んだ。時間帯がいいせいか、値段は299コルナ、チェコ鉄道のペンドリーノの二等よりは少し高いが、座席の広さ、PCを開いて対面の人の邪魔にならないテーブルの大きさを考えると、十分に元は取れている。今もこうして電車の中で書いているわけだし。
 帰りは午後六時近くまで拘束されると言うので、七時台の便を選んだ。こっちは少し安くて269コルナ。以前オロモウツ-プラハで300コルナを越えるのも見たことがあるのだが、値段の設定の基準が今一つよくわからない。料金体系が一番わかりやすいのが、チェコ鉄道で、一番わかりにくいのがレオ・エクスプレスである。一回ぐらいはレオの一番高いのを試して見たいと思うのだけど。ペンドリーノの一等は、座席が二等と大差なさそうだし、試した知人がそんなにすごくはなかったと言っていたので、いいや。

 久しぶりに六時前という早い時間に目を覚まして、七時半ごろに駅に向かう。週末の早朝は、人影も少なく、車の量も少なく気持ちがいい。ただ、近所のスーパーのリードルがすでに営業を開始していて、少なからぬ人を集めていたのには驚いた。駅まで乗ったバスもすいていたし、道がすいていて時刻表よりも早くバス停についてしまうのか、バス停に停まるたびに時間調整のためにしばらく停車していた。
 駅にはさすがに人の数が多かったけれども、実家に帰る学生であふれる木曜、金曜の夕方ほどではない。電車に乗る前に念のためにトイレに行っておく。受付に人がいて、お金を払ってから使用するのは以前と変わらないのだが、数年前の改修以来、使用料が一律で十コルナになった。以前は大の場合には値段が高く、申し訳程度のトイレットペーパーがもらえたのだが、今では個室に備え付けになっているようだ。十コルナも出せば、それなりのものが買えるのだから、わざわざ盗みにトイレに入る人もいないということなのだろう。

 電車の入ってくるホームが表示されると、予想外に多くの人がぞろぞろとホームに向かい始めた。席の予約をしたときには、まだがらがらだったのだけど。ホームに入ってきた電車を見てまたびっくり。八両編成だったのが、十両に増えていた。予約の状況を見て、増やしたのだろうが、このあたりの融通の利かせ方が全席予約制のレギオジェットの強みなのかもしれない。チェコ鉄道も、車両を増やすことはあるけれども、それは予約の状況によってではなく、あらかじめ決められたものである。全席予約のペンドリーノは編成をいじれないので常に七両で走っている。
 今回は前回のように一人でコンパートメントを独占することはできず、四席とも埋まっていたが、コンパートメント自体が広く座席と座席の間も広く取られているおかげで、他の人の存在にあまり気を使う必要はない。

 電車が動き始めて、この文章を書き始めたところで、車掌、いや検札しないから違うか。とにかく担当の人が来て、オレンジジュースとミネラルウォーターを配っていった。新聞や雑誌は要らないかとも聞かれたが、今回は文章を書くのでパス。お土産用に帰りはもらうかもしれないけど、今もらっても荷物になるだけである。その後すぐに、今度は飲み物や軽食はいらないかと聞きに来た。頻繁にこられると考えがまとまらないので、もう少しゆっくりしてよと思わなくもなかったけれども、とりあえずコーヒーを頼む。
 正直な話、このコーヒーのためにペンドリーノを捨てたのである。毎朝コーヒーを飲まないと頭がすっきりせず使い物になるようにならない。早起きして電車に乗る場合には、時間がないので自宅では小さめのコーヒーしか飲めない。その分を電車の中で補う必要があるのだけど、ペンドリーノでは、車内販売で買えるコーヒーでも、普通のよりはましなのだろうが、インスタントで飲めないとは言わないが、金を出してまで飲みたいものではないし、サービスでと言われても、たぶん飲まないであろう代物である。その点、レギオのは、紙コップに入っているのがあれだし最高においしいとは言わないけど、ちゃんとドリップされた、電車の中でこれだけのものが飲めるのならお金を払ってでも飲みたいと思うような一品である。
 さて、そうなると、問題は追加でお茶をお願いするかどうかなんだけど、どうしようか。トイレ近くなるしなあ。結局飲んでしまった。

 電車が込んでいたために、トイレが空いた時間を見つけられず、プラハの駅でトイレにいったんだけど、無駄に近代化されていた。入り口に自動券売機のようなものがあって、硬貨を入れるとトークンのようなものが出てくるようになっている。料金は廿コルナだったので、硬貨を入れたらトークンがなぜか二枚出てきた。それを入り口の自動改札みたいなのに入れると、ガラス張りのドアが開くようになっているのだけど、直接廿コルナの硬貨を入れるようにすればいいのに。
 こういう自動化は、早朝や夜遅く到着する旅行者にとっては、トイレの営業時間が長くなるからありがたいのだろうけど、もう少し親切な使い方の説明をつけないと、初めて使用する人間にはわかりにくいぞ。たまたまチェコ語のあやしい係の女の人がいたからすぐ入れたけど、いなかったらしばらく時間がかかったはずである。

 いや、本当は紀行文を気取って風景描写とかするつもりだったんだけど、どうしてこうなったんだろう。この話はここで切って、次回はプラハまでの沿線の様子だ。
4月23日18時。




2016年02月09日

悲劇のストゥデーンカ――あるいは不思議の国チェコ二(二月六日)



 オロモウツからオストラバに向けて電車に乗ると、オストラバ・スビノフに到着する前に、ストゥデーンカという駅に止まることがある。この歴史的なモラビアとシレジアの境界に位置する町は、ここ十年ほどの間に、鉄道事故を象徴する町になってしまった。

 2008年の夏のことであったが、ストゥデーンカで重大な鉄道事故が起こったという緊急ニュースが流れた。橋が落ちて云々と言っていたので、川に架かる鉄橋が落ちる事故だったのかと思ったのだが、そうではなく、鉄道の線路を越える道路の、いわゆる跨線橋が落ちたと言うことだった。
 老朽化した橋の架け替えの工事をしていたところ、橋脚の設計に問題があったのか、工事に問題があったのかはわからないが、載せ替えようとした橋の上部構造を支えきれずに落下し、たまたまその下を電車が走っていたのが悲劇の原因であるという。橋を架ける工事なんて見たこともなかったから、よそで作った車が走ったり人が歩いたりする部分を運んできて、橋脚に載せるというやり方にもびっくりしたが、その工事を電車が走っている時間帯に行っていることに、さらに驚かされた。
 パネル式高速道路として悪名高いD1にも、たくさんの跨線橋が架かっており、こちらも老朽化が進んでいるため、架け替えの工事が進められているが、夜間の交通量の少ない時間帯を使って、全面通行止めにして行われているようである。たまに、工事の時間が予定よりも延びて大渋滞を引き起こすことがあるようだが、それでも安全には替えられないだろう。もしかしたら、ストゥデーンカの事故の後に工事の規則が変わったのかもしれない。
 実は、この事故の前日か、前々日かにオストラバで一仕事片付けるために、このルートを往復していたのだ。工事自体はそのときも行われていたわけで、タイミングが悪ったらと考えるとぞっとするのを禁じえなかった。事故当日にはプラハで世界的に有名なロックバンドのコンサートが行われ、そのコンサートのためにプラハに向かう人が多かったのも、乗客が多く、死者はともかく、負傷者の数が増えた原因の一つであったようだ。オストラバでの仕事の際にちょっと話した人も、コンサートに行くといっていたのだが、確か前日に行ってプラハに宿泊すると言っていたはずだ。

 これだけなら特に、ストゥデーンカが悲劇の町と言われることもなかったのだろうが、昨年の夏に、再び大事故が起こってしまった。今度は2008年の事故とは駅の反対側の踏切で、立ち往生した大型トラックにプラハに向かうペンドリーノが衝突するという事故だった。
 一体にチェコの踏切には、遮断機がついているところは少なく、これでいいのかと思わされるところも多いのだが、事故が起こった踏み切りは遮断機もあって、これで事故が起こったら、鉄道側にはどうしようもないという場所である。実際、大型トラックを運転するポーランド人は、電車の接近を知らせる信号が点滅し遮断機が下り始めているにもかかわらず、たかだか数分という短い時間を節約するために、無理やり踏み切りに侵入し、遮断機が降りきったことでパニックになってトラックを踏切内に停めてしまったらしい。そのまま、前に進んで遮断機を押してやれば、遮断機が折れて踏切から脱出できるような構造になっているにもかかわらずである。
 そこにペンドリーノが、運転士が最後の瞬間にかけた緊急ブレーキも空しく、高速で突入したのだから、惨事になるのは避けられなかった。トラックの運転席の部分ではなく、荷物が積まれている部分にぶつかったのも、そして荷物が鉄板であったのも、被害を大きくしたようだ。事故後のペンドリーノの先頭部分の破壊され具合を見ると、亡くなった方には申し訳ないが、死者の数が少なかったのは、運がよかったとか、不幸中の幸いだとしか思えない。運転士も、マニュアルどおりに、とっさに緊急ブレーキをかけた後には、緊急避難用のキャビンに駆け込むことで、最悪の事態からは、奇跡的に逃れることができたらしいし。
 壊滅的な被害を受けたペンドリーノの先頭車両と二両目は、修復を諦めて、廃車処分にすることも検討されたようだが、結局は二年ぐらいかけて修復されることになった。いずれにしても、定期点検、整備に当てるために必要な七編成目が部分的に欠けることになるため、今後の運行体制に大きな負担になることは間違いない。チェコ鉄道にとっては、いい迷惑としか言いようのない事故だったのである。
 この事故現場の踏切では以前から、信号や遮断機を無視して侵入する車や人が多く、事故が起こるのは時間の問題だと言われていたようだが、高速走行をするペンドリーノとの衝突という最悪の形で事故が起こってしまったということになる。いや、最悪なのは、事故が起こった後も、この踏切に於いても、自分だけは大丈夫だろうと考えて信号が点滅を始めてから踏切に侵入する人や車が跡を絶たないことだ。近道として、線路上や線路脇を歩くことが半ば習慣と化しているチェコでは、踏切に関する危険、安全の意識が日本とは違うのだろうが、こういう事故が起こると、電車の先頭車両に乗るのが怖くなってくる。それに、時間に滅茶苦茶ルーズなチェコ人や、ポーランド人が、ほんの何分かのわずかな時間のために、自分のだけでなく他人の命をも危険にさらすのは、笑止千万としか言いようがない。

 交通省では、チェコの道路上における運転の荒さ、マナーの悪さに対して、安全意識を高めるためのキャンペーンを何年も実施し続けているのだが、こういうのは効果が出るまでには時間がかかるものである。
2月7日15時30分。



 現在では、この本に書かれているよりは、鉄道状況がマシになったと思いたい。プラハ周辺のボヘミアで終わらずにモラビアのほうまで足を伸ばしてくれた著者には、モラビア在住の人間として感謝したい。繰り返すが、チェコの素晴らしさはプラハにはないのである。2月8日追記。


ハンガリー・チェコ鉄道の旅 [ 秋山満 ]



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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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