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2018年02月28日

第三の私鉄(二月廿五日)



 S先生がオロモウツからウへルスキー・ブロトまで直通の電車でいけるようになっていることを教えてくださった。以前はスタレー・ムニェストとウへルスケー・フラディシュテで二回乗換えをしなければならなかったはずだが、いつのまに変わったのだろうと調べて見たら、スロバーツキー・エクスプレスという名のプラハとルハチョビツェを四時間ほどで結ぶ特急をチェコ鉄道が一日に何本か走らせるようになっていた。思い出してみれば昔も一日に一本このルートで走る電車があったような気もする。微妙に時間が悪くて使ったことはないのだが、オロモウツを九時半ごろに出てウヘルスキー・ブロトに11時ごろにつくというから、便利になったものである。
 その接続を調べたときに、AExという見慣れないコードの電車を発見した。レギオジェット、レオエクスプレスに続いて、新たな私鉄がプラハ−オロモウツ間の鉄道事業に進出してきたようだ。レオもレギオもプラハ発着という点は共通しているが、終点はそれぞれに工夫を凝らした町を選んでいる(一箇所ではない)。レギオはチェコ最東端の町、大統領選挙に出たドラホシュ氏の出身地として有名になったヤブルンコフに向かうものが多いし、レオはオストラバのほうだけではなく、プシェロフから南に向かってスタレー・ムニェストに行くものもあったはずだ。

 そしてこの第三の私鉄アリバはスロバキアまで、スロバキアのニトラまで向かう電車を運行しているようだ。プラハからウヘルスキー・ブロトまではスロバーツキー・エクスプレスと同じで、そこから国境の山の中を抜け、スロバキアに入ってトレンチーンを経由してニトラまで6時間半の行程である。ニトラの人がブラチスラバに出ずにオロモウツのほうに向かうには便のいい接続なのだろう。スロバキアの西のほうは、ほとんど全ての鉄道がブラチスラバが起点になっているため、横の接続があまりよくなく、トレンチーンからトルナバに行くのにも、ニトラに行くのにも普通は一度ブラチスラバに戻る必要があるんじゃなかったか。
 時刻表によれば、週に九本、毎日一本に、プラハ発は金土、ニトラ発は土日に一本ずつ増便するようだから、完全にニトラとプラハ間を定期的に移動する、たとえばプラハで勉強、仕事をするスロバキア人が規制するのに使うことが想定されているのだろう。一等だの二等だのの等級はなく、オロモウツ−プラハ間は一律190コルナのようである。
 自分が鉄道マニアだと思ったことはないのだが、鉄道で移動するのは嫌いではない。昔々青春18切符なんてのが発売されたときには、比較的初期に利用したことがあるけれども、あれは手段であって目的ではなかった。何が言いたいのかというと、今回アリバの電車を使ってみたのは、それが目的だったのではなくて、たまたま都合のいい時間に走っていたからに過ぎないということである。いや、同じような時間にレオとチェコ鉄道の便もあったけど、乗ったことのないものを試してみたいと思うのはしかたがないだろう。値段も比較的安めだったし。

 ということで乗ってみたアリバだけれども、おそらくレオのビジネスと同じで二度と使うことはないだろう。小ぢんまりした感じの二両編成の電車で、座席もレギオやレオのビジネスとは比べちゃいけないレベルだけど、チェコ鉄道の普通の車両に比べればましなレベルである。問題の一つは車内のサービスがほとんどないこと。サービスはレギオの一番安いのと変わらず値段は高いということで、オロモウツから乗る人がほとんどいなかった理由がよく理解できた。
 190コルナ出してアリバに乗るくらいなら、ちょっと高くてもレギオのビジネスのほうを選びたくなる。レギオは便によって値段が大きく変わるのが問題だけれども、プラハ−オロモウツは安くて260コルナ、高くて430コルナである。一番高い便はともかく、他のであれば、美味しいコーヒーに紅茶が無料で飲めて、車内販売の食事も比較的安いことを考えると、一番満足度が高いのはレギオのビジネスということになる。
 レオのビジネスは、値段がレギオよりも安ければまた使ってもいいのだけど、二番目の等級であるにもかかわらず、レギオの一番上のビジネスよりも100コルナ以上も高いのだ。サービスも占有できる空間もレギオのほうが上だし、一回試してみただけで十分である。一番上のプレミアムがビジネスと同じぐらいの値段だったら試すのだけど、プラハまで片道で、下手すりゃ1000コルナに近くなるような席は気軽に試すには高すぎる。レオが好きって人もいるんだけどね。

 もう一つのアリバの問題は、揺れがひどすぎることである。最初はPCを取り出して、こんな文章を書こうと思っていたのだが、揺れがひどくてまともなタイピングができず、いらいらするだけだったので、ネット上であれこれ記事を読むのに終始してしまった。WIFIが入っていたのが救いか。それも頭がぐらぐらして読みづらいと感じることがあったし、電車の中で何か仕事めいた生産的なことをするのはまったく不可能だった。オロモウツからブルノに向かうあまり新しいとはいえない電車のほうが揺れが少なかったような気がするほどだった。
 帰りに使ったレギオは揺れが圧倒的に少なく(もちろんまったくゆれないわけではない)、PCはテーブルの上においても、太ももの上においても、使用するのにまったく問題は感じない。問題は心地よい暖かさに眠気を誘われて頭が働かなくなることぐらいである。コーヒーもちょっと効き目が悪くなっているし。
 結局このアリバの特急は、他に直行便が存在しないところに行くときに使うべきもので、オロモウツ−プラハ間のような他にいくつも選択肢があるような区間を移動するのに使うようなものではないのだ。そんなことをするのはよほどの物好きだけだというのが今回試して見ての結論である。ただ尾オロモウツから乗った人は皆無に等しかったのに対して、パルドゥビツェからはかなりの人が乗ってきたから、車内サービスなどどうでもいい近距離であればそれなりに需要はあると言うことだろうか。

 ちなみに、すでに紹介したかもしれないけれども、チェコ国内の鉄道、バス、トラムなどの接続を調べるのはこのページが便利である。
https://jizdnirady.idnes.cz/vlakyautobusymhdvse/spojeni/
2018年2月26日24時。










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