2018年03月26日
安くないじゃないか(三月廿三日)
何だかんだでプラハに出かける機会が増えそうである。あんまり行きたくはないけれども、プラハまでの往復の電車の中の時間をこの手の与太文章を書くために使えると考えればそれほど悪いことでもない。問題は、電車の中にPCを持ち込んで「仕事」をするためには、それなりのスペースが必要になるということで、ペンドリーノの普通の席でもちょっと狭くてやりたくないと思ってしまうから、どうしてもレギオジェットのビジネスを使うことになる。
このレギオのビジネスは、オロモウツからプラハまで、一番安い場合には260コルナぐらいからあるので、サービスを考えるとペンドリーノやチェコ鉄道の特急に乗るよりは、コストパフォーマンスがいいのだけど、時間帯によっては340コルナ、イースター前後の時期になると430コルナなんて値段の便も出てくる。さすがにそこまでは、年に一回なら問題なく出すけど、毎月一回レベルで出かけるとなると出したくない。安さを重視するのなら、レギオのサービスなしってのが、100コルナぐらいからあるのは知っているけれども、一度贅沢を覚えてしまうと駄目なのだよ。
そんなことを考えていたら、以前レギオをよく使っている知人が、何か登録しているから少しやすく買えるなんてことを言っていたのを思い出した。あれこれ探して見つけたのが、クレディトバー・イーズデンカというやつである。レギオジェットに登録をして自分の口座みたいなものを開いて、お金を振り込んでおいて、切符を買うときにはそこからお金を払うことで一々クレジットカードの情報を入れたりする手間が省けるようだ。そして、運賃も安くなるという。毎回クレジットカードの情報を入れて、SMSで送られてくるコードを入力するのは面倒だと思っていたこともあって、発作的に登録してしまった。カードで2000コルナ入れたので、プラハまで3往復はできる予定である。
今週の水曜日にプラハに行くのに使ったのが最初だったのだが、切符の購入がぎりぎりだったせいか、ぜんぜん安くなっていなかった。購入手続きが楽になっただけでも登録した甲斐はあるけど、なんだか騙されたような気分は拭いがたい。それで、四月の頭にまたプラハに行くことになったので、早めに買うと安くなるかもしれないと確認したら、確かに安くなっていた。安くなっていたけど、たったの5コルナだけである。259コルナが254コルナになっていても、誤差としか言いようがない。うーん。
念のために他のグレードも確認すると、かなり安くなっているのがあった。下から二番目のスタンダードという座席は、30コルナほど安くなっている。145コルナが116コルナになっているのを見ると、凄くお買い得に見える。ビジネスが429コルナの便では、299コルナが239コルナになって、一番下のサービスなしのローコストとほとんど同じ値段になっている。こういう割引ってのは、値段が高い座席ほど、割引額が大きくなるものじゃないのか。なんだか釈然としない。スタンダードの座席数が一番多くて、できるだけたくさん売りたいということなのだろうか。
ここ何回かは、車内のWi-Fiでネットにつないで、あれこれ読んでしまってあまり書けないこともあったから、最初から書くのは諦めてスタンダードを使ってみるという手はあるのだけど、最初から往復4時間を無駄にする予定は立てたくない。結果として無駄になる場合はあるけれども、志としては、電車内の時間を有効活用したいと考えるのが日本人というものである。志よりは建前という言葉の方が適切か。
スタンダードも、その一つ上のリラックスもまだ試したことがないから、いやスタンダードは昔試したかもしれないけど、ビジネスとの差を確認するために一度使ってみるのも悪くない。悪くないとは思いつつ、なんだか気が進まないのも確かなのである。やはり一度気を取り直して、贅沢は敵だと宣言したほうがいいのか。
日本のJRの運賃を考えると、プラハーオロモウツ間は250キロぐらいだから、普通料金でも4000円超になる。チェココルナだと片道で800コルナぐらいということは、レオの一番高い奴と同じぐらいかあ。給料のことを考えたらチェコの料金が滅茶苦茶安いとはいえないけど、座席やらサービスやらまで考えたら、プラハまでレギオのビジネスで行くぐらいの贅沢はしても罰は当たらないかな。
以上、今後もささいな贅沢をし続けるための言い訳である。我ながらせせこましい話である。
2018年3月23日23時。
これにチェコ編が入っていたら、オロモウツも登場するはず。レギオはわからん。3月25日追記。
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