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2017年03月01日

進化するメヌ(二月廿六日)



 メヌは、メニューと書いてもいいのだけど、日本語のレストランの料理の名前と値段がかいてあるメニューではなくて、ランチ定食のようなものである。チェコでは、普通は料理と付け合わせがセットになっておらず、自分でフラノルキとか、ゆでたジャガイモとか選んで追加で注文しなければならない。これは注文する側も面倒だけど、客が多い時間帯にはレストラン側にも煩雑に過ぎるようで、昼食の時間帯11時から14時ぐらいまでを限って、日替わりのランチメニューを用意しているところが多い。日本で夜は単品でつまみを注文する居酒屋なんかが、お昼のランチをやっているのと同じようなものだと考えればいい。
 昔は、毎日一種類か二種類しか出していないレストランが多かったのだが、最近はいくつかのメニューの中から選べるようになっている。毎日三種類とか五種類というところが多く、そのうちの一品は肉を使わない菜食主義者向けのものを提供しているも増えているような気がする。最近と言っても、もう何年も前からの話ではあるけれども。

 さて、今回、火曜日から木曜日まで三日続けてお昼のメニューを食べに行く機会があった。そうしたら、オロモウツで食べた二回は、食後にデザートが出てきたのだ。甘いものはそれほど好きではないので、自分では絶対に頼むことはないのだけど、出されると食べてしまう。食後に甘いものだけというのも何なので、コーヒーなど頼んでしまう。それが狙いなのだろうか。もっとも、デザートがつかなくてもコーヒーを飲んだ可能性は高いのだが。
 二回のうちの一回のプリマベシのレストランには、昨年の秋にもランチを食べに出かけたのだが、そのときには、デザートは付いていなかったような気がする。もう一軒の聖バーツラフ醸造所に一年前に出かけたときには、付いていなかったのは確かである。となると、ここ何ヶ月、場合によっては新年になってからの新サービスなのかもしれない。いや、例のレストランのレジのオンライン接続で値段が上がったので、その分のサービスということも考えられなくはないか。
 気が付けば、かつて十五年以上も前の話だけど、60コルナから70コルナのところが多かったお昼のランチも、今では100コルナ前後のところが増えている。ただ値段を上げるだけでは、客が減る可能性があるので、あれこれサービスを考えているということなのだろう。昔はランチメニューに、ジュース、いや色のついた甘い水が付いているところもあったなあ。

 これがチェコ全体での傾向かというと、おそらくそんなことはない。一回プシェロフで入ったレストランのランチには、値段もオロモウツより安かったけど、デザートも飲み物も付いていなかった。あそこでついつい昼間っからビールを飲んでしまったのは、出先だったし、仕事中じゃなかったし、いいのである。デザート付いてたら、食後にコーヒーも飲んでいただろうなあ。
 その前、ブルノでも、先月と、今月と二回お昼を食べに出かけたけど、どちらもデザートは出てこなかった。先月は土曜日だったからランチはやってなかったかな。とまれ、値段はオロモウツよりは高かったか同じぐらいだったと記憶するのだけど、特にサービスがいいわけでもなかった。

 いや、そもそもランチにデザートをつけるというのが、オロモウツで広がっているのかどうかもわからないのだ。今回出かけた二軒がたまたまデザートを付けるお店だった可能性もある。今週来週も日本からお客さんが来て、お昼を食べに行く機会がありそうだから、他の店を試してみるか。他でも出てくるようだったら、オロモウツのランチメニューは独自の進化を遂げつつあると言えそうだ。無駄に大げさな表現になってしまった。
 まあ、以前から独自にデザートを付けるという取り組みをしていたお店はありそうだから、わざわざ取り立てて書くほどのことはなかったと言えば、全くその通りなのだけど、書き始めたときは何か面白い文章が書けそうな気がしたのだよ。気のせいだったけどさ。
2月27日23時。



 オロモウツのレストランのお昼のメニューのメニューはこちらで確認できる。2月28日追記。
http://menu.olomouc.cz/

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