2020年12月21日
シグマ・オロモウツまたまた引き分け(十二月十八日)
犬システムで危険度が4どころか5に足を踏み入れたということで、規制の再強化が行われて、レストランなどの飲食店の営業が禁止された。その一方で、クリスマス商戦真っ只中の一般の商店の営業は継続し、クリスマスマーケットも閉鎖されていないので、例年よりははるかに少ないとはいえ、町中を歩く人の数は木曜日とそれほど変わっていなかった。人出のない死んだ街を歩くのもあまり気持ちのいいものではないので、このぐらいがちょうどいい。例年のクリスマス時の人手にはうんざりさせられるし、今更東京の人ごみの中には戻れそうもない。
うちに戻ってテレビをつけたら、サッカーの試合が始まるところだった。バニーク・オストラバとシグマ・オロモウツの試合で、場所はオストラバのビートコビツェのスタジアム。当然無観客での試合なのだが、スーパーマーケットなどが、人数制限があるとはいえ営業を許可されていることを考えると、一人当たりの占有面積を大きくした上で、子供連れの家族限定で入場を許可するとかしてもいいような気がする。
試合のほうは前半しか見ていないのだけど、なかなかいい試合だった。バニークの超ベテランキーパー、ラシュトゥーフカの活躍がなければ、オロモウツが2−0で勝っていてもおかしくなかったのだが、前半は0−0で終わった。これでここまで続いていた1−1での引き分けにはならないのではないかと期待したのだが、結果を見ればまたまた1−1で引き分け。しかも先制して追いつかれるというところまで同じ結果が、これで五試合連続ということになった。
昨年は、シグマ・オロモウツ設立百周年とカレル・ブリュックネルの八十歳の誕生日を祝うという記念すべきシーズンだったのだが、肝心のチームの成績のほうはあまり振るわなかった。昨シーズンはリーグが不完了扱いで最終順位はつかなかったが、三十節終えた時点での順位は十一位。百周年を祝うには、前年よりも下だし、十分とはいえない結果に終わっていた。
今シーズンも、監督は代わらなかったし、国外に移籍した選手もいたしで、あまり期待できないかなと思っていたら、開幕当初は快調だった。第一節でリベレツに勝ち、第二節ではスパルタに完敗したものの、ボヘミアンズ、ブルノ、ズリーン相手に三連勝し、プルゼニュとは引き分けに持ち込んだ。その結果、リーグが中断に追い込まれた六節終了時点では、四勝一分一敗という成績で、全勝のスパルタと、五勝一分のスラビアについで、プルゼニュと共に三位に位置していたのである。
再開後は、スロバーツコと0−0の引き分けの後、カルビナーに3−0で勝利したところまでは、中断前のいい流れが続いている印象だったのだが、次のパルドゥビツェとの試合の後半の最後から歯車が狂い始めた。試合はオロモウツが後半に入って62分に先制した。その後、守りに入ってしまったのか、90+5分に失点してそのまま試合終了。
ブルノと共に昇格したパルドゥビツェは、ホームスタジアムの改修工事中ということで、ホームの試合をプラハのボヘミアンズのスタジアムに間借りして開催している。この試合もドリーチェクというボヘミアンズのホームで開催されたのだが、パルドゥビツェは、スラビアとも引き分けるなど、このホームで負けなしなのである。
次の十節は、ホームでのプシーブラムとの試合。昨シーズンはリーグが完了しなかったおかげで降格を免れたけれども、今年も降格候補の一つで、下位に低迷しているから、今年のオロモウツなら問題なく勝てるだろうと思っていたら、前半に先制したのに追加点が取れず、終了間際の88分に失点して、またも1−1の引き分け。
次の十一節テプリツェでの試合は、開始早々の前半3分に先制。後半に入って57分に失点してそのまま1−1の引き分け。終了直前の同点でなかったのだけが救いである。十二節はホームでチェスケー・ブデヨビツェとの試合。またも前半に先制して、後半77分に同点に追いつかれた。この四試合連続、先制した後、追加点が取れずに同点に追いつかれるという展開に、監督のラータルが選手たちを強く批判して向かえたのがバニークとの試合だったのだけど……。
これでシグマは、五試合連続1−1での引き分けとなった。ここまで十三試合で引き分けが半分を超える七試合、そのうち五試合が1−1。次は年内最後の試合が火曜日にオロモウツで行われる。相手は最近好調で順位を三位にまで上げているヤブロネツ。この試合も1−1だったら、笑うしかない。
2020年12月19日24時。
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