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猫よ…

またも猫が烏カラスに襲われていた…。
烏というヤツはどうも節操がないようだ。(→Rabe !!!!参照)。
歯医者の予約へ向かう中、天気も良好で気分良く歩いていた。その10メートルくらい前を猫がポテポテとこちらも気持ち良さそうに歩いている。とても長閑な感じ。世田谷緑地地区として畑になっている所の生垣の隙間におしりをふりふり猫が入っていった。まるで宮崎駿アニメに出てきそうな場面だ。
この地区は約5分の2が畑になっていて季節ごとの作物が植わっていろ。残りの約5分の3は梅の木なぞがあり、ネギがちょこっと植えてあったり、ビニールハウス、ドラム缶があったりと、何かしらちょこちょことあるので猫が集まりやすい空間が出来上がっている。
猫が入っていた畑の付近に辿り着き、ふと畑の中を覗くと、頭上で烏が「カアー」と鳴いた。
烏は一声鳴いた後に電線からバサバサと5分の3部分に降り立った。
もちろんそこには先ほどの猫がいる。
のんびりしようとやって来たはずのに、烏の静かな襲撃に驚いて、猫はその場に固まってしまった。
前回の猫は腰が抜けてヒコヒコしていたが、今度の猫は硬直状態で動けない。
烏はチョン、チョンと一歩一歩猫の周りを跳びはね、近づこうとしている。
私はとっさに「ガア゛ー」と言って烏に脅しをかけた。烏が一瞬怯んだので、すかさず猫に小声で「逃げろ、早く逃げろっ!!」と言うが、猫は目を真ん丸くして、こちらを見てはいるのだが、硬直したまま動かない。
また烏が猫に近づこうとするもんだから「ガア゛ーガア゛ー」鳴いて(?)烏を威嚇する。猫には小声で「さあ、早く今のうちに逃げろったら!!」と促す。その繰り返しだ。

歯医者の予約の時間もあるのだが、猫の行く末も心配で、烏の餌食になるのを黙って放っておくわけにも行かず…。烏と猫を相手に一人芝居を繰り返しているようにも思えた頃、もう一匹、猫がのんびりやって来た。この戦場にわざわざ足を運ぶとは、敢えて餌食になるつもりか!と思いきや、小さなビニールハウスを隔ててこちらとは反対側の位置に腰を落ち着けた。梅の木もあるので烏からはこの猫が見えない。
方や硬直状態にあり、方や顔を舐めなめおめかし中。私はと言えば生垣を挟んで何だか「ガア゛ガア゛」言っている。烏はチョンチョン跳ねている。
収拾の付かない状況下でいち早く戦線を離脱したのは、この戦線を仕掛けた張本人の烏だ。
何だか知らないが諦めたらしい。そんなに遠くないところへ飛び去っていった。
硬直した猫はまだ固まったまま動けないでいた。後から来た猫は何も知らないまま大欠伸をしていた。私はといえば、「オマエさんたち、烏には重々気を付けるんだぞ!」と(やはり小声で)念を押してその場を去った。

誰かが見ていたら途轍もなく頭のおかしな人になってしまうが、烏には烏語を、そして烏に感ずかれないように猫には小声で…という法則が私の頭の中では出来上がっていたらしい。
(猫語で「逃げろ」が分からないので人間語で言ったのだけれど、それでは通じなかったのかな。猫からしたら烏も、ガアーガアー言っている人間も、さほど違いはなかったのかもしれない^^;)。
誰も通りかからなくて良かったなあと今になって思う。

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