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2018年07月21日

国家試験解説「社会・環境と健康(No.6)」

Q6.疫学研究と倫理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従う。
(2)研究参加の同意は、研究対象者から資料や生体試料を得る前でなければならない。
(3)研究対象者は、研究参加を一度同意すると撤回できない。
(4)研究対象者の個人情報は、適切に保護されなければならない。
(5)研究者は、継続して研究倫理に関する教育や研修を受けなければならない。

【解説】…正答(3)
(1)正しい。
(2)正しい。なお、人体から採取された試料を用いずに観察研究を行う場合は、
   研究対象者からインフォームド・コンセントを受けることを必ずしも要しないとされている。
(3)誤り。研究対象者は、いつでも同意を撤回することができる。
(4)正しい。この他、個人情報の保護に関する基本原則として、
   職務上知り得た個人情報の漏洩禁止についても定められている。
(5)正しい。研究者等は、研究の実施に先立ち、
   研究に関する倫理並びに当該研究の実施に必要な知識及び技術に関する教育・研修を
   受けなければならず、また、研究期間中も適宜継続して、
   教育・研修を受けなければならないと定められている。

2018年07月20日

国家試験解説「社会・環境と健康(No.5)」

Q5.ある地域の40歳以上の男性を対象としたコホート研究において、
喫煙群と非喫煙群を各々20万人年観察し、疾患A、Bの罹患者の人数を調査した結果を表にまとめた。
喫煙と疾患Aおよび疾患Bとの関連に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

コホート.png
(1)4万人を5年間追跡した場合と、5万人を4年間追跡した場合の観察人年は同じである。
(2)喫煙による疾患Aの相対危険は、0.10である。
(3)喫煙による相対危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。
(4)喫煙群における罹患者数は、疾患Bより疾患Aで多い。
(5)禁煙による寄与危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。

【解説】…正答なし  米この問題は選択肢が不適切であるとして、採点対象がら除外されました。
(1)誤り。もし追跡期間中に1人も罹患しなければ、「4万人を5年間追跡した場合」と
   「5万人を4年間追跡した場合」ともに観察人年は20万人年となるが、
   追跡期間中に罹患者が複数名出ることが予想される。
   追跡期間中に罹患した物はその時点で観察人年のカウントを終了するため、
   追跡期間中に罹患者が出ることを踏まえると、
   前者と後者の観察人年は設問のみの情報では算出できない。
(2)誤り。曝露群(喫煙群)の疾患Aの罹患率は600人/20万人年、
   非曝露群(非喫煙群)の疾患Aの罹患率は60人/20万人年である。
   したがって、喫煙による疾患Aの相対危険(曝露群の罹患率÷非曝露群の罹患率)は、
   (600人/20万人年)÷(60人/20万人年)=10と算出できる。
(3)誤り。曝露群の疾患Bの罹患率は1,200人/20万人年、
   非曝露群の疾患Bの罹患率は600人/20万人年であり、
   喫煙による疾患Bの相対危険は、(1,200人/20万人年)÷(600人/20万人年)=2と算出できる。
   したがって、喫煙による相対危険は、疾患Bより疾患Aが大きい。
(4)誤り。表にある通り、喫煙群における罹患者数は疾患Aが600人、疾患Bが1,200人である。
(5)誤り。喫煙による寄与危険ではなく、喫煙による寄与危険であれば、疾患Aより疾患Bが大きくなり、
   正しい文となる。
   疾患Aの喫煙による寄与危険(曝露群の罹患率ー非曝露群の罹患率)は、
   (600人/20万人年)−(60人/20万人年)=540人/20万人年と算出できる。
   また、疾患Bの喫煙による寄与危険は、
   (1,200人/20万人年)−(600人/20万人年)=600人/20万人年と算出できる。

2018年07月19日

国家試験解説「社会・環境と健康(No.4)」

Q4.わが国の保健統計に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)平均寿命と健康寿命の差は、女性より男性の方が大きい。
(2)平均寿命が延伸した理由に、乳児死亡率の低下がある。
(3)特定死因を除去した場合の平均寿命の延びが最も大きい死因は、心疾患である。
(4)老年人口割合の増加にも関わらず、老年人口指数は低下している。
(5)周産期死亡においては、死産数よりも早期新生児死亡数の方が多い。

【解説】…正答(2)
(1)誤り。平均寿命と健康寿命の差は、男性約9年、女性約12年と女性の方が大きい。
   平成25年の健康寿命は、男性71.9年、女性74.21年である。
   また、同年の平均寿命は、男性80.21年、女性86.61年である。
(2)正しい。平均寿命とは0歳児の平均余命のことであり、年々延伸しているが、
   その理由として、乳児死亡率の低下、青年期の結核の克服、
   高齢者の脳血管疾患による死亡率の低下などがあげられる。
(3)誤り。平均寿命に最も影響を与える死因は、男女ともに悪性新生物である。
   平均28年の簡易生命表によると、特定死因を除去した場合の平均寿命の延びは、
   悪性新生物は男性3.71年、女性2.91年である。
   心疾患がこれに次いで、男性1.42年、女性1.33年である。
(5)誤り。平成27年の人口動態統計によると、妊娠満22週以降の死産数は3,063胎、
   早期新生児死亡数は665人と、死産数の方は圧倒的に多いのが我が国の周産期死亡の特徴である。
   なお、周産期死亡とは妊娠満22週以降の死産と生後1週未満の早期新生児死亡を合わせたものであり、
   戦後一貫して改善され諸外国と比較しても低率となっている。

2018年07月18日

国家試験解説「社会・環境と健康(No.3)」

Q3.電離放射線の曝露により早期に発生する健康影響である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)白内障
(2)白血病
(3)胎児の障害
(4)皮膚の紅斑
(5)皮膚がん

【解説】…回答(4)
(1)・(2)・(5)誤り。白内障や白血病、皮膚がんは、被爆後数か月〜数年以上の経過後に症状が出る晩発性障害に該当する。
(3)誤り。胎児の障害は、急性障害に含まれない。
(5)正しい。皮膚の紅斑は、被爆後数週間以内に症状が出る急性障害に該当する。

2018年07月17日

国家試験解説「社会・健康と健康(No.2)」

Q2.わが国の環境汚染に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)微小粒子状物質は、大気に浮遊する粒径10μm以下の粒子をいう。
(2)二酸化硫黄の主な発生源は、自動車の排気ガスである。
(3)光化学オキシダントの環境基準達成率は、90%を超える。
(4)ジクロロメタンは、主にクリーニング用洗浄剤として使用される。
(5)ベンゼンは、白血病の原因となる。

【解説】…回答(5)
(1)誤り。大気に浮遊する粒径10μm以下の粒子を浮遊粒子状物質(SPM)といい、
   このうち粒径2.5μm以下のものを微小粒子状物質(PM2.5)という。
(2)誤り。に参加硫黄の主な発生源は、廃棄物焼却炉、ボイラーである。
   硫黄分を含む石油、石炭などが燃焼することにより発生し、呼吸器に悪影響を及ぼす。
   四日市喘息などのいわゆる公害病の原因物質であるほか、酸性雨の原因物質でもある。
(3)誤り。光化学オキシダントの環境基準達成率は著しく低く、平成27年度は一般環境大気測定局、
   自動車排出ガス測定局ともに0%であった。
   なお、光化学オキシダントは、窒素酸化物と揮発性有機化合物とが光化学反応して
   二次的に生成される強い酸化力をもつ物質で、
   いわゆる光化学スモッグの原因となり、粘膜への刺激、呼吸器への悪影響などの健康被害をもたらす。
(4)誤り。ジクロロメタンは、広範囲で溶媒や溶剤として使用され、
   特に金属機械の油脂を洗浄する用途で多用されている。
(5)正しい。ベンゼンは、科学工業製品の合成原料など広範囲で使用されているほか、
   ガソリン中にも含まれている物質で、ヒトに対する発がん性(急性骨髄性白血病)が指摘されている。

2018年07月16日

国家試験解説「社会・環境と健康(No.1)」

今日からは、「社会・環境と健康」の第32回国家試験の解説を行います。

Q1.減塩に関する活動と、関連する概念の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)地域住民を対象とした減塩教室の実施ーPDCAサイクルのC(Check)
(2)高血圧症患者に対する減塩の食事療法ーポピュレーションアプローチ
(3)一般家庭への減塩食品の普及ーハイリスクアプローチ
(4)マスメディアを用いた減塩キャンペーンー一次予防
(5)減塩指導の高血圧予防効果に関するメタアナリシスーインフォームド・コンセント

【解説】…回答(4)
(1)誤り。事業の実施は、PDCAサイクルのD(Do:実施・実行)に該当する。
   なお、P(Plan:計画)、C(Check:点検・評価)、A(Act:処置・改善)である。
(2)誤り。高血圧症患者に限定した支援であるため、ハイリスクアプローチに該当する。
(3)誤り。減塩を目的とした全体への働きかけであるため、ポピュレーションアプローチに該当する。
(4)正しい。疾病の発症予防を目的としており、一次予防に該当する。
(5)誤り。メタアナリシスとインフォームド・コンセントは関連がない。
   メタアナリシスとは、過去の複数の研究結果を統合して評価する統計学的手法のことである。
   EBM(根拠に基づいた医療)における根拠の評価手法である系統的レビューの過程で用いられる。
   インフォームド・コンセント(IC)は「説明と同意」と訳される。

2018年07月15日

合格にあたって必要なこと

合格にあったって必要なこと、私は「疑問に感じる力」だと思います。
勉強をしているとどうしても分からないことが出てきますが、それをそのままにしていませんか?
就き進めると脱線して勉強も進みにくくなりますが、
その一線を超えない限り、分からないものが分からないままになってしまいます。
結局分からないまま勉強が進むので、同じような問題を解いても何度も間違えます。
そうかえって非効率な勉強法になるんです。
分からないと感じたらその場で解決すること。
実はこれが合格への一番の近道だと私は考えています。
教科をまたいで内容がリンクしているように一つ分からないとその応用問題も解くことが出来ません。
一つクリアになったら、その先の問題も理解して解けるようになります。
暗記だけで通用するものと理解しないと解けないものがありますからね。

「分からない」を大切に勉強してくださいね。

2018年07月14日

出題形式の分析

今日は、国家試験の出題の形式についてお話しようと思います。

5つの選択肢から1つないし2つの正解肢を問う形式と4つの選択肢から1つの正解肢を問う形式の混合
(第26回国家試験より五肢択二式が、第30回国家試験より四肢択一式が導入されました。)
          第26回   第27回  第28回   第29回   第30回  第31回   第32回
         (H24年) (H25年) (H26年) (H27年) (H28年) (H29年) (H30年)
五肢択一式問題数  190問    188問   184問    188問    145問   143問   159問
五肢択二式問題数  10問    12問    16問    12問     33問   25問    14問
四肢択一式問題数   −     −     −     −     22問   32問    27問

第29回以降、四肢択一問題が採用されるようになってから五肢択一が減っています。

その影響もあり、合格率は上昇傾向です。
しかし、油断は禁物です。
抜けのない勉強を行わないと合格はつかめません。
私たちのように独学でのぞむ場合、傾向をつかむのも一苦労ですしね…。


2018年07月13日

国家試験の出題分野と出題数

国家試験の出題分野と出題数は理解していますか?
問題数が多いところは勉強にあてる時間も必要ということです。
学習スケジュールをたてるための参考にしてみてください。

【出題分野と出題数】
〇午前の部:99問(150分)
・社会・環境と健康:17問
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち:27問
・食べ物と健康:25問
・基礎栄養学:14問
・応用栄養学:16問
〇午後の部:101問(155分)
・栄養教育論:15問
・臨床栄養学:28問
・公衆栄養学:18問
・給食経営管理論:20問
・応用力試験:20問

◎合計200問(305分)

2018年07月12日

第33回国家試験の対策〜応用力試験〜

今日は、「応用力試験」の対策の説明をします。

第30回国家試験より本分野の出題基準が定められ、
主要疾患別、ライフステージ別、特定の集団や
地域における栄養・食生活課題別の栄養管理に関する状況設定問題が、
8〜9事例(2連問形式または3連問形式で合計20問)出題されています。
提示された事例文や図表から状況を把握し、
対象者に最適な栄養管理の方法を検討するなどといった実践的な問題で構成されています。
第32回国家試験では、全8事例のうち、
臨床検査値を提示されたものが3事例(このうち1事例には図、もう1事例には表も提示)、
具体的な栄養食事指導内容を提示されたものが1事例、表を提示されたものが2事例となっていました。
また、全20問中19問が「最も適切なのはどれか」という四肢択一の形式で、
中には適切な選択肢がいくつかあり、
最も適切なもの(ベストなもの)を選ぶのにかなり迷うものが数問ありました。
出題された分野内訳は概ね以下の通りです。

・「公衆栄養学」:6問(「栄養教育論」の知識を要するものを3問含む)
・「臨床栄養学」:5問(「食べ物を健康」の知識を要するものを2問、
            「栄養教育論」の知識を要するものを1問含む)
・「社会・健康と健康」「栄養教育論」「給食経営管理論」:各3問

全分野の総合的かつ横断的な理解が求められるため、まず各分野での基礎力を確立し、
その上で数多くの事例問題にあたり、実践的な思考力、判断力及び課題対応力を養いましょう。
また、事例文中の臨床検査値の判読や図表の読解、選択肢の絞り込みに時間を要するため、
本試験での時間配分も重要になってきます。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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