2018年07月17日
国家試験解説「社会・健康と健康(No.2)」
Q2.わが国の環境汚染に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)微小粒子状物質は、大気に浮遊する粒径10μm以下の粒子をいう。
(2)二酸化硫黄の主な発生源は、自動車の排気ガスである。
(3)光化学オキシダントの環境基準達成率は、90%を超える。
(4)ジクロロメタンは、主にクリーニング用洗浄剤として使用される。
(5)ベンゼンは、白血病の原因となる。
【解説】…回答(5)
(1)誤り。大気に浮遊する粒径10μm以下の粒子を浮遊粒子状物質(SPM)といい、
このうち粒径2.5μm以下のものを微小粒子状物質(PM2.5)という。
(2)誤り。に参加硫黄の主な発生源は、廃棄物焼却炉、ボイラーである。
硫黄分を含む石油、石炭などが燃焼することにより発生し、呼吸器に悪影響を及ぼす。
四日市喘息などのいわゆる公害病の原因物質であるほか、酸性雨の原因物質でもある。
(3)誤り。光化学オキシダントの環境基準達成率は著しく低く、平成27年度は一般環境大気測定局、
自動車排出ガス測定局ともに0%であった。
なお、光化学オキシダントは、窒素酸化物と揮発性有機化合物とが光化学反応して
二次的に生成される強い酸化力をもつ物質で、
いわゆる光化学スモッグの原因となり、粘膜への刺激、呼吸器への悪影響などの健康被害をもたらす。
(4)誤り。ジクロロメタンは、広範囲で溶媒や溶剤として使用され、
特に金属機械の油脂を洗浄する用途で多用されている。
(5)正しい。ベンゼンは、科学工業製品の合成原料など広範囲で使用されているほか、
ガソリン中にも含まれている物質で、ヒトに対する発がん性(急性骨髄性白血病)が指摘されている。
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