2018年12月20日
国家試験解説「応用力試験(No.193,194,195)」〜給食経営管理論〜
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。
Q193.調理従事者の次回の検便予定日である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)2月20日火曜日
(2)2月27日火曜日
(3)3月6日火曜日
(4)4月3日火曜日
【解説】…正答(1)
「学校給食衛生基準」と「大量調理施設衛生管理マニュアル」の両者に検便に関する規定があるが、学校給食における衛生管理においては前者を適用することが望ましい。
本基準において、検便は毎月2回以上実施することが定められている。
直近の検便日は2月6日火曜日であったことから、次回の検便予定日は選択肢(1)2週間後の2月20日火曜日が最も適切である。
Q194.2月6日の検便結果で、調理従事者Aからノロウイルスの陽性反応がでた。Aは無症状であり、家族にも下痢・嘔吐の症状を示す者はいない。Aに対して、管理栄養士が最初にとるべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)医療機関を受診させる。
(2)調理作業の担当から外す。
(3)食器洗浄作業を担当させる。
(4)検便の再検査を実施する。
【解説】…正答(2)
(1)適切でない。まず、調理従事者Aを調理作業から外し、その後医療機関を受診させることが望ましい。
(2)適切。調理従事者Aからノロウイルスの調整反応が出ており、
ノロウイルスへの不顕性感染の可能性があるため、管理栄養士が最初にとる対応として、
まず調理従事者Aを調理作業から外し、感染拡大の防止を図ることが最も適切である。
(3)適切でない。食品に直接触れる調理作業を控えさせることで感染拡大の防止を図ることはできるが、
調理従事者Aを調理作業から外すことが先決である。
(4)適切でない。まず、調理従事者Aを調理作業から外し、
その後高感度の検便検査を実施することが望ましい。
Q195.このことをきっかけに、調理従事者全員に実施すべき食中毒予防のための衛生教育である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)調理作業中のマスク着用の重要性
(2)日常生活のうがい実施の重要性
(3)日常生活の手洗いの重要性
(4)食中毒発生時の対応の重要性
【解説】…正答(3)
食中毒予防の3原則として「付けない・増やさない・殺菌する」が挙げられるが、手洗いを徹底して食品に菌を付けないことが食中毒予防のすべての基本となる。
したがって、選択肢(3)の調理従事者全員に手洗いの重要性を周知することが食中毒予防のための衛生教育として最も適切である。
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