2016年08月02日
男性だって治療で脱毛すれば、ウィッグが必要になります。
私の母は、肺がんステージW「非小細胞肺がん(腺癌)」を患い、
脳に転移した腫瘍を摘出し、頭部に放射線を当て
肺がんに抗がん剤治療をしていました。
母の場合、頭部放射線治療開始2週間後に脱毛しました。
ピーク時で60%以上・・・ひょっとしたら70%以上かも
しれませんが、いずれにしましても少々の頭髪が残った
のは確かです。
その後の抗がん剤治療後は脱毛が確認できず、
抗がん剤の副作用としての脱毛はなかったと見ています。
髪の毛が再び生えはじめるのに2か月を要し、
その後8か月間、少しずつ伸び続けたのですが、
元通りになることなく、この世を去りました。
母は女性なので、髪の毛の大事さは男の私には到底理解できない
だろうと思っていました。
と同時に、母が女性ではなく男性であったなら、脱毛のストレスも
軽減することが出来ただろうに・・・そんな思いでした。
男性には男性の思いがある
結局のところ、治療の副作用による脱毛を経験していない私に
闘病患者の気持ちを理解できる訳がなく、妄想の世界において
私だったら・・などと自己都合の推測でしかものを言えません。
そんな私だからこそ、私なりにリサーチしてまとめてみました。
リサーチしているなかで、比較的多い印象を受けたのが、
「男=強い」というプレッシャーのような感情です。
年配になればなるほど、幼少のころからの教育は
男の子なんだから・・・という環境で育てられた方々が
多いのも「日本男児」の特徴でしょうか。
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男性患者の実際の声
・家族に負担をかけたくない一心で言い出せなかった。
・看護師さんが異性ばかりで相談できなかった。
・自分は「男性なのだから」などと自分自身に言い聞かせて我慢していた。
・ウィッグの存在を知らなかった。
・ウィッグやかつらは高額な商品なので、手が出ないという先入観があった。
このように、ウィッグについての情報不足が目立つほか、
「男性なのだから」という見地で、「見栄」や「照れ」が
影響してしまい、一歩踏み出せないように伺えます。
男性の患者さんもウィッグが必要
男性なのに・・・ではなく、男性だからこそ、男性ならではの思い、悩み、環境があると思いがあるのだと、改めて勉強に
なりました。
理由例
・職場に復帰する際、同僚社員はもとより、先輩後輩、上司や女性社員
さらには、取引先の関係者の方々に気を遣わせたくなかった。
・旅先などでの記念写真、仲間内と写メ・・・
いつもと変わらぬ容姿で撮りたい。
・結婚式、同窓会、冠婚葬祭で・・・。
・近所や親類には病気を内緒にしている。
・闘病中、闘病後の姿を見られたくない、身なりはしっかりと
整えていたい。
男性患者さんたちの多くは、脱毛が始まるまでウィッグの準備をしない
傾向にあるようです。
本当に必要になった時に、取り扱いに慣れておくためにも、
事前に準備を・・・。
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