癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

冬籠りの虫たちが這い出る時季

二十四節気の一つ「啓蟄」

この言葉と意味を初めて教えてくれたのは

我が母だった。

母は言った、

この頃になると植物たちも芽吹き始める。

同時に、人それぞれが持つ悪い所が

出てきやすい頃なのだと、

母は言った。

母は病気のことを言っているのだと感じた。

母の肺がんが自身に芽吹いたのが

いつなのかを辿ることはできない。

ただ覚えているのは

母が異様な倦怠感やだるさを感じた

と振り返って語った話だ。

それは、旧友に会う為に

東京へ観光に行った頃だったと言った。

それがまさに春だった。

昔から、春先は変な人が増える、

という話を耳にすることが多かったし

そう感じることも多い。

やはり何か関係があるのだろうか。

私自身、子供の頃からヘルペスが

口の辺りに出来るようになり

それが比較的春に多いという

自己データがある。

しかし、啓蟄と病気で検索したけど

何もヒットしなかった。

根拠を裏付けることは出来なかった。