癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

今日も行って来た

あのお方・・・S氏の元へ・・・

昨日から始まったリハビリは新たな病院で行われている

十数年前父がお世話になった病院と同じ場所だが

すっかり生まれ変わった病院は

綺麗に建て替えられ

通路一つとっても余裕のある設計をされている

リハビリ専用の病棟

私が行ったのは丁度夕飯時だった

夕食を終え、姿勢よく前一点を見つめていた

その様は武道家そのもの

やはり私とS氏とでは精神構造が根本的に違うのだと痛感した

食事を摂る場所が部屋ではなかった為に

部屋へ戻ることになった

車椅子のS氏

実の父を介護した経験のある私にとって車椅子移動は身近な作業

ついつい手が出てしまった時

S氏に言われてしまった

「自分で出来ることは自分でやる」・・・と

S氏の言う通りである

余計なことをした・・・と反省するも

そこから何も手を出せなくなってしまった

ついつい手を出したくなる

でも・・・出してはいけない

S氏にとっては全てがリハビリであり闘いなのだ・・・と

自分いい聞かせ続けた

一度だけ・・・靴を脱がせて欲しいと頼まれた時は

少しホッとした

S氏が自分でやりたいことと

やりたくても出来ない事を見極めなければ・・・

そう感じた

父と症状が同じでも

私が介助するべきことは限られている

自分の想像以上に・・・


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