癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

昔懐かしい我が家

私が生まれ育った借家

何気ない母との会話があった

記憶があるのは

椅子が壊れたという話からだった

椅子は綺麗にバラされていた

脚を手に取ってみると

確かに致命的なひびが入っていた

「ホントだ・・・折れてる・・・」

私がそう言うと母が

「そうでしょ〜」と言った

更に母が椅子の話を続けた

この椅子はお尻が痛い・・・とか腰が痛いのだ・・・と

愚痴をこぼすような話し口調で私に言った

新しい椅子を買いに行こうか？

そう言うと母が嬉しそうに「いいの？」と言った

「うん・・・だって・・・・」

私の言葉が詰まった

何と言っていいか言葉が浮かばなかった

出掛ける支度をする母の背中を見て

私は母の肺がんの状態を心配していた

どこまで進行しているのだろうか・・・と

結局、夢は母が私の車の助手席側に立って待っている姿を見た所で

記憶は途切れている

夢らしい夢であった

結局、母が闘病中の記憶が強い夢であった

とても久しぶりに感じた母の夢だった


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