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2020年02月15日

我が身の姿

去年は親父が亡くなったので、親戚が集まる機会が多かった。
彼らはだれもが老齢化し、私の記憶に残っている若かった頃の姿ではなかった。

私の弟ですら、その顔つきは中年のオヤジで、かつての精悍さは消えていた。
これにはショックを受けた。

これは、私自身の姿も、老いて醜くなっていることを意味する。

私は、写真を撮られるのが嫌いである。
自分は、他の人をお構いなくに撮影しているが、その被写体が自分自身の場合、その写真の残された私の姿が嫌なのである。

第一幸せそうでないし、見るからに醜い。
どうしても一緒に撮りたい、卒業生などからのせがまれたときには、精一杯の笑顔を作ってごまかす。

こんな風だから、私は、鏡を見るのも嫌いだ。

今の私の姿は、皺やしみだらけで、やはり醜いのだ。

人はこうやって朽ちていくのだろうか…。

そう考えると、生徒たちを初めとする若い人は、写真に撮っても輝いている。
その輝きの中から、私は生きる力をもらっているのかも知れない。

昨今、学校での私の仕事は減っている。
「私がやりますから…。」
と、かつて私が担当していたものが、消えている。

なんだか、まるで、私がいなくなっても困らないように準備をしているようにも見える。

ただ、おかげで、一年前よりは心身共に健康になった。
一方で、生徒との距離は大きくなった。
そして、そのことに抵抗を感じなくなった。

以前の私なら、担任でなくなることが断腸の思いであったはずが、今は、自分が担任をすることが想像できない…。

しかし、学校には貢献していない。
そして、仕事らしい仕事もしていない。

昨年、旧職の若手に、「丹澤先生、覇気がなくなりましたね」、と言われたが、本当にその通りだ。

静かに静かに、毎日を過ごしている…。
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