2019年08月02日
脱走
愛犬P太が脱走した。
これで二度目。最初は、我が家に来て数日後。野球部が練習しているグランドに連れて行ったら、突然パニックなり、リード毎逃走した。
幸い、近くの家の車のタイヤにリードの持ち手が引っかかり、追いかけた中一に捕獲された。
パニック逃走はなかなか厳しい。
そして、今日。
散歩から戻り、今日は川に全身浸かっていないので、全身ずぶ濡れではないから、ブラッシングをしようと、ブラシを取ろうとした一瞬の隙に、一度私の顔を見た後、掛けだして、行ってしまった。
追いかけても姿が見えず、どちらの方向に行ったのかも分からなかった。
焦った。
私は早速、いつもの散歩コースを歩きながら、愛犬の名を呼んだが、一向に姿が見えない。
以前歩いたこともある散歩コースも探してみたが、やはり見つからない…。
次第に辺りが暗くなってきたので、自動車で少し走ってみたが、P太の姿は見えなかった。
とにかく犬舎のご主人に知らせようと、一方をメールで入れる。
結局、一晩中、隠れ家でP太の帰りを待ったのだが、朝4時過ぎに明るくなっても戻らず、だが、日中戻ってくるかも知れないので、教え子に隠れ家で待機してもらうことにした。
朝になって戻らないので、再び犬舎にメールを入れたら、ご主人がわざわざ探しに来てくださった。
近隣や、散歩コースをくまなく探し、近隣の集落に一つひとつ声を掛け、バイクで何時間も探してくださった。本当に犬に対して愛深い方である。
私は、今日は公式戦で生徒引率。
この日のために、夏休みの練習をしてきたようなもので、私が引率しなければ、試合にも出られず、朝からは愛犬捜索はできなかったのだ。
悪いことは、しばしば重なるものである。
散歩の前、畑のブルーベリーを収穫していたら、指にチクっとした痛みがあった。
「棘かな…。」
などと、余裕で、再び収穫していたら、今度は腕をチクり。
よく見ると、ブルーベリーに小さなアシナガバチの巣があった。
彼等は、巣を護るために私を刺したのだ。
痛みは程なく引いて、あとも残っていないが、いろいろ調べてみると、何度も蜂に刺されることは、危険らしい…。ちょっと焦った。
そんな中の逃走劇。
携帯に着信があったので、かけ直してみると、副顧問の先生。
「すいません、明日は高3の仕事で行けなくなりました。」
と言う。
「信じられない」、と思ったが、私は「分かりました」、と切った。
「もう二度と頼まない…」、と決意した。
夕食も食べる気持ちがなくなった。
取り立ての枝豆やトマトが寂しく台所に置かれているのを見るだけだ。
生徒を乗せた車は、山麓の学校に走る。
途中、P太が自動車にひかれた姿は見つけずに済んだ。
試合では、当然のごとく私が球審。
自分の試合の前に、ヘロヘロになった。
そんなとき、犬舎のご主人から電話が入る。
「見つからなかったよ…。」
と悲しそうな声。
「たった二ヶ月しか、P太と生活できなかったのは嫌だ。」
と、私は泣きそうになった。
(つづく)
これで二度目。最初は、我が家に来て数日後。野球部が練習しているグランドに連れて行ったら、突然パニックなり、リード毎逃走した。
幸い、近くの家の車のタイヤにリードの持ち手が引っかかり、追いかけた中一に捕獲された。
パニック逃走はなかなか厳しい。
そして、今日。
散歩から戻り、今日は川に全身浸かっていないので、全身ずぶ濡れではないから、ブラッシングをしようと、ブラシを取ろうとした一瞬の隙に、一度私の顔を見た後、掛けだして、行ってしまった。
追いかけても姿が見えず、どちらの方向に行ったのかも分からなかった。
焦った。
私は早速、いつもの散歩コースを歩きながら、愛犬の名を呼んだが、一向に姿が見えない。
以前歩いたこともある散歩コースも探してみたが、やはり見つからない…。
次第に辺りが暗くなってきたので、自動車で少し走ってみたが、P太の姿は見えなかった。
とにかく犬舎のご主人に知らせようと、一方をメールで入れる。
結局、一晩中、隠れ家でP太の帰りを待ったのだが、朝4時過ぎに明るくなっても戻らず、だが、日中戻ってくるかも知れないので、教え子に隠れ家で待機してもらうことにした。
朝になって戻らないので、再び犬舎にメールを入れたら、ご主人がわざわざ探しに来てくださった。
近隣や、散歩コースをくまなく探し、近隣の集落に一つひとつ声を掛け、バイクで何時間も探してくださった。本当に犬に対して愛深い方である。
私は、今日は公式戦で生徒引率。
この日のために、夏休みの練習をしてきたようなもので、私が引率しなければ、試合にも出られず、朝からは愛犬捜索はできなかったのだ。
悪いことは、しばしば重なるものである。
散歩の前、畑のブルーベリーを収穫していたら、指にチクっとした痛みがあった。
「棘かな…。」
などと、余裕で、再び収穫していたら、今度は腕をチクり。
よく見ると、ブルーベリーに小さなアシナガバチの巣があった。
彼等は、巣を護るために私を刺したのだ。
痛みは程なく引いて、あとも残っていないが、いろいろ調べてみると、何度も蜂に刺されることは、危険らしい…。ちょっと焦った。
そんな中の逃走劇。
携帯に着信があったので、かけ直してみると、副顧問の先生。
「すいません、明日は高3の仕事で行けなくなりました。」
と言う。
「信じられない」、と思ったが、私は「分かりました」、と切った。
「もう二度と頼まない…」、と決意した。
夕食も食べる気持ちがなくなった。
取り立ての枝豆やトマトが寂しく台所に置かれているのを見るだけだ。
生徒を乗せた車は、山麓の学校に走る。
途中、P太が自動車にひかれた姿は見つけずに済んだ。
試合では、当然のごとく私が球審。
自分の試合の前に、ヘロヘロになった。
そんなとき、犬舎のご主人から電話が入る。
「見つからなかったよ…。」
と悲しそうな声。
「たった二ヶ月しか、P太と生活できなかったのは嫌だ。」
と、私は泣きそうになった。
(つづく)
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