学校では、期末考査直前なのだが、今年は、期末考査最終日の翌日が中体連の大会になってしまったので、考査前であろうが、試験中であろうが、部活動の練習をしなくてはならない。それに併せてこの気温。「屋外での運動は禁止」状態なのだろうが、こうした暑さの中でも、大会は行われるわけで、そうした大会を想定した準備が必要なのだ。熱中症対策を完璧にして、短い時間で練習を行う。
ときおり、さっと吹き抜けてゆく風が、暑さの中でもなんとも心地よく、ほっとする。
「声出して!」、キャプテンが叫び続ける。
こんな中でこそ、自らを鼓舞し、アドレナリン全開でなければ、あっという間に熱中症で倒れてしまう。
今年は6月に梅雨明けになり、その後猛暑が続いている…。過酷だ。
まるで、「神さまがコロナ禍でマスクをしている姿をあざ笑うかのように、強制的にマスクを外させようとさせしている」ように見える。
もちろん屋外で運動するときにマスクをすることはないが、だんだん何故マスクをしなくてはいけないのか、とも思ってくる。
私の学校では、校内では体育の授業以外すべてマスク着用である。
幸い全館冷房があるので、なんとか暑さをしのいでいる。
私は練習中、生徒たちのちょっとした動きまでも見逃さない。
野球部のプレーに関することはもちろん、練習前後の動きなども、凝視する。
それに加え、熱中症になりかけていないかも、さらに注視するようになった。
わざわざ過酷な環境で、あえて練習させていて、熱中症で緊急搬送されたら洒落にならない。
その意味では、とても気を遣い、その気疲れがあいまって、私自身が具合が悪くなってしまいそうだ。
それも、「がんばれよ! 中3にとっては最後の大会だよ」、と心の中で励まし続ける…。
