懐かしい大型FFセダン「ウインダム」は国内レクサス開業間もない、2006年初に販売停止となったそうですから、そこから12年を経て、大型FFセダンがついに復活です!
国産車では、「新型クラウン」という強力なライバル車も存在しますが、新型ESならではの「私的チェックポイント」を今一度整理してみたいと思います。
試乗前のご参考になれば幸いです。
■スタイリング
注目は、新型「LS」と見紛うばかりのスタイル!既存のレクサス車の中でも最も「嫌味のない」デザインになっていると思います。
”F SPORT”
”標準”&”version.L”
■エントランス
樹脂の質感、スカッフプレート、パワーシートスイッチ。そして助手席の8wayパワーシートなど。
非常に地味ながら、細かい点がESはちゃんと仕立てられています。
見過ごされがちな後席スカッフプレートやドアカーテシランプもしっかり。
ドアポケットにも小物は収納できますね。
■ステアリング周り
LEXUS ESのステアリングは上質な仕上げになっています。使用頻度の高いスイッチ類もヘアライン加工がされています。
この部分は新型カムリと部品共有する新型クラウンとは大きく質感が異なります。ぜひチェックしてみてください。
ラグジュアリーな”version.L”や”標準”でも「パドルシフト」が装備されています。
スピードメータも7インチまたは8インチのTFT液晶を採用。
■ドライブセレクトモード
ESはコンフォート寄りのセダンにもかかわらずスポーティに走行性能を切り替える「ドライブセレクトモードスイッチ」をメーター横に設定。
新型クラウンのように画面上で切り替えるのではないため、手間が要りません。
■ナビゲーションシステム
画質のよい12.3インチワイドナビゲーションシステム。TV画像と地図のW画面表示も可能です。
ナビゲーション周りの金属調パネルやオーディオパネルの質感も十分なもの。
アナログウォッチもおしゃれなデザインになっています。
ただ、「リモートタッチパッド」の操作性は人により評価が分かれます。この点、クラウンのほうが直感的な部分も多いので要チェックです。
■ドアトリム
ESは落ち着きのあるドアトリムを採用。新型クラウンのような「光沢部分」はかなり少なく、金属部分もサテン仕上げになっており、全体的に優しい色調になっています。
version.Lは夜間のアンビエントライトが非常におしゃれ。
マークレビンソン・オーディオスピーカーパネルは特にいい感じ!
新型クラウンにはない「本木目/バンブー/本アルミ」インテリアパネル
フィルム等の疑似パネルの質感も以前より大幅にアップしていますが、手触りや近くで見たときの質感などはやはり差があります。
■内装素材(ピラー/ルーフ)、前後ルームランプ、バイザー等
内装素材は地味ながらコスト削減が如実に現れる所。LEDランプの色調やルーフ、ピラーの手触りなども要チェック!
■後席の居住性
新型クラウンをしのぎ、新型LSとほぼ同等の広さを実現。
”version.L”にはコントロールボックスも配備、リヤシートヒーター、エアコン、リクライニングの調整が可能。
後席のセンタートンネルも低め。
膝前のスペースはほんと広い!!
一方、新型クラウンの「EXECUTIVE」では前席シートバックに「とっ手」があり、これはご高齢の方やVIPをもてなす際には乗降に便利かもしれません。(助手席肩口スイッチもあり)
新型クラウンも「EXECUTIVE」であれば後席の質感はなかなかのもの。ただ、コントロールパネルはちょっと派手すぎるような。
■「セミアニリン本革」の質感・縫製
”version.L”のセミアニリン本革は手触り・質感も良く、ステッチ等の縫製もよく仕上がっています。
ぜひ新型クラウンの本革仕様と比べてみて下さい。
”F SPORT”のL-texも新型クラウンの本革と遜色ない仕上がりになっていると感じます。
”F SPORT”のスポーティなシートはデザインとホールド性も非常に魅力的!
■電動パワートランク
新型クラウンでは採用されていない電動パワートランクの設定あり。輸入車でもおなじみ、バンパー下で足を動かして開閉するハンズフリー機能も搭載。
ラゲージ下の容量も要チェック!
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