LC500hでは説明書によると、工場出荷時から、「0W-20」の低燃費車・ハイブリッドカーなどに使用されている比較的サラサラしているエンジンオイルが充填されているようです。
今回のレクサスケアでも同じタイプのエンジンオイルに交換されていますので、粘度の違いはありません。
まず、エンジンがかかった際のエンジンからのサウンド(ノイズ)がずいぶん小さくなっていると感じました。
LC500hは最近の新型ハイブリッドカーと異なり、駐車場からクルマを出すだけですぐエンジンがかかる仕様ですが、その時のエンジンサウンド(ノイズ)や回転フィーリングは決してよくありませんでした。しかし、これが大幅に改善され、室内が静かになった印象を受けます。この感覚は、有償アップグレード交換できる、「mobil1」等の化学合成オイルに交換したのと似ている印象です。
ただし、エンジンがかかった際のボディの振動については特に変化がないように思いました。
LC500hの「8GR-FXS エンジン+マルチステージハイブリッド」でどうしても好きになれないのが、低速度域で走り始めたにもかかわらず「EVモード」→「エンジンが始動」→「エンジンがうなる」→「EVモード」といったように、「静」と「動」の切り替えが煩雑で、その時のエンジンノイズと、アクセルペダルに伝わってくる微振動が私的には好みではありませんでしたが、「動」の部分のノイズがマイルドになったことにより、それほど気にならなくなりました。
EVモード走行時に速度が落ちてエンジンが再始動する際のエンジン振動や踏み足したときの違和感が軽減されました。
また、高速道路でのETCレーン通過後に加速する際や、上り坂での急なアクセルオンなど負荷が比較的高い際の、アクセルレスポンスの向上が感じられたことや、その際のエンジンノイズが「すっきり」とした印象で、気持ちよく加速する感が増した印象です。
特に私はテストの際、中央道下りの「談合坂SA」へ向かう際の長い登坂車線(空いている)でフィーリングを確かめるのですが、ここでは以前と違いエンジンの伸びやサウンドがすっきりして、気持ちよく運転することができました。
特に、4000rpm付近のサウンドは、エンジンのガラガラといったノイズや唸りが幾分小さくなり、代わりにスピーカーから出力されている擬似サウンドが目立つようになり、結果として高音寄りのサウンドが聞こえることで、私的には印象が良くなりました。
今までのレクサス車で、純正オイルに交換後、ここまで違いを感じたのは初めてです。
まだ走行距離は4000kmほどですので、それほど新車時のエンジンオイルが劣化していたとも思えないため、純正オイルが鉱物油ベースから、化学合成オイルに変わったことが主要因と考えられます。
なお、同じLC500hでも、製造自体が昨年の秋頃のものは工場出荷時に最初から化学合成オイルが充填されている可能性もあり、その場合は体感できないかもしれません。当方のように初夏〜夏頃に納車となった個体では、工場出荷時には旧タイプの鉱物油ベースのオイルが充填されていると思われますので、その場合は違いが感じられると思います。
なお、V8エンジンのLC500に関しては「5W-30」タイプのエンジンオイルが使用されていますが、ニュースリリースによると「0W-16」と「0W-20」のタイプしか刷新されていないようなので、「5w-30」タイプは鉱物油タイプのままと思われます。この場合は、「mobil1」等の高性能な化学合成タイプのオイルに変更するとやはり違いを感じることができると思います。
エンジンにとって、エンジンオイルは「血液」と言われることもありますが、あらためて、エンジンオイルの重要性を感じたととに、純正オイルの「進化」を感じることができました。しばらく使用してみて、次は「mobil1」等に変更してさらなる違いを体感してみたいと思います。
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