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2018年12月15日

モモバガーンバガーン レビュー感想 柴狩り

桃太郎をモチーフにしたRPG

クリアまで90分〜


難易度もそこそこ高く、セーブもセーブポイントでしか行えないので(回復も青いセーブポイントのみ)、なかなか緊張感があった

勿論死んだらゲームオーバー

アナタにぴったりのおトクが見つかる。【au スマートパス】





同時に戦うボス3体が全員回復を持っていたり、RPGのセオリーから外れたトリッキーな戦闘がある




ギャグテイスト、メタ要素がかなり強めで、下品な要素も多い。






ゴミ箱から使用済み生理用品の臭いを嗅ぎつけて欲情する変態が仲間にいたりね




だが鬼と人間のハーフであるヒロインのシロが、明らかに鬼にレイプされた女が生んだ子で、残飯と腐った水だけを与えられて虐待されていたり、後ろ暗いシーンが随所にちらつく





ストーリーは桃太郎をパロディしたものだが、おじいさんがボスとして登場したり、おばあさんが仲間になったりと独自色が強い



本物の(?)桃太郎が出てきたときは、お前いたのかよって笑ってしまった(笑)


オープニングから、この世界の桃太郎=主人公だとすり込まれていたからね






だが中盤以降はギャグや下品さは鳴りを潜め、シリアスなストーリーになっていく



敵サイドがかなりのゲスなので、斃さなきゃ(使命感)という気持ちもかなり強くなった





ラスボスはそんな討ち滅ぼすべき下衆、鬼王なのだが…





実は悲しき黒幕であり、真のラスボスは…



終盤、ネタバレ


















鬼王を倒してエンディング



かと思いきや、まさかシロがラスボスだとはね。
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ラスボスが暴走したヒロインとか、天外魔境 第四の黙示録みたいやな



正義の味方にはなれないけど、あなたの味方にはなれるってのは、いいセリフだね



EDで、シロは母親と再会出来たんだろうか。こんな近所に住んでたら普通に会いそうなもんだが



というか、鬼王はシロが鬼たちにレイプされて子を産むとガバガバになるみたいに言っていたが、そもそもシロの母親は鬼王のチ〇コが挿入ったんだろうか




挿入らないだろ、物理的にって思うんですがねえ




鬼王、あんなでかい図体で偉そうにしてる癖に、超粗チンなんだな


アナタにぴったりのおトクが見つかる。【au スマートパス】



評価C
65点


タイトル画面や序盤のバカゲーっぷりからは想像できない、いいストーリーでした。


適度な緊張感、手描きグラフィックによるオリジナリティ、分かりやすい勧善懲悪…



…終わってみれば90分で綺麗に纏まった、なかなかクオリティが高いRPGなので、短編RPGがやりたい人には、おすすめです。



2018年12月11日

しあわせなのか。 レビュー感想 えらばれしもの

話は聞かせてもらった!!人類は滅亡する!!
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…な、なんだってーーっ!!!

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隕石の落下による人類滅亡を7日後に控えた主人公は、病院の隠された一室にて、不思議な女の子と出会う


一度も病室の外に出た事が無いという少女。果たして彼女の正体は…
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可愛いタッチのイラストに、癒し系の音楽(というかこのゲーム、音楽ほぼ1曲しかない)で、滅亡を控えた人類というテーマに反して、マッタリした空気




ゲームの目的は滅亡を阻止することなのだが、攻略難易度は非常に低く、好感度もガンガン上がる。普通にプレイすると仲のいい友達ふたりより、知り合ったばかりのヒロインが一番高くなると思う(笑)


30分もあればコンプできるお手軽さも、よかった。








そんなメンバー4人で最後の想い出を作っていくストーリーも見もので、せつなくて、優しい雰囲気
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長所でもあり残念なのはそこで、世界がヤバイ!日に日にヤバくなる!って煽りを1日の最後に入れてくる割には、ストーリー的、またビジュアル的な変化がないので、世界が滅亡するという緊迫感や雰囲気が全くなかった




流石にもうちょっと街が荒廃するとかあってもいいんじゃないかなと


ヒロインの正体も中盤で明かされてしまうので、終盤まで、引っ張って欲しかった







エンディングはエンド3が一番良かったです。タイトル画面の伏線回収もされるしね


独特の哀愁のまま消えていくのが悲しい


















評価C
60点


ヒントあり、スキップあり、短編で快適プレイ…と非常に手堅い良作でした。



しあわせなのか。という、ヒロインのネーミングをかけたダサカッコイイタイトルといい、記憶に残る一作です。





ヒロインの正体は何なのか…

なぜ隠された病室に隔離されていたのか…

果たして主人公たちは滅亡してしまうのか…





それを確かめるのは、あなたの目デタクスゼイアンなんだよねえ!
m9(。+・`ω・´)чoμ*:゚・☆


2018年12月09日

The告白!!(ざっこく!!) レビュー感想 かしこまりー

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どんなキャラクターにも告白できる!? ”バカ×ノベル” 爆誕!!


──あ、はじめまして。付き合ってください。

どんなキャラにも告白できる【バカ×ノベル】
"The告白!!略してざっこく!!"
女の子に・・・男の子・・・!?おじいちゃん おばあちゃん・・・!?!?
愛の告白は TPO を越える!!

マルチエンディングで見どころたくさん!運命をふりまわせ!






漫画タッチで非常にかわいいキャラデザが好印象



登場人物が多く、朝起こしに来る幼馴染が女の子だけではなく、男までいるというのは、かなり斬新な設定





まあそのあたりからいっても本作は所謂ギャルゲーとは違って、雑多な雰囲気





惜しいのは誰にでも告白してしまうという主人公の設定が、投げやりなこと。



EDにもヨシノは再登場せず、作者コメントが唐突に入って、いきなり物語に幕を降ろしてしまう




キャッチコピーには

どんなキャラにも告白できる【バカ×ノベル】

おじいちゃん おばあちゃん・・・!?!?



とあるが、実際にはおじいちゃん、おばあちゃんは出てこないし、告白できないキャラがいて、ヨシノにも無理だったと思う



有体にいってしまうと、もっとバカゲーを期待したのだが、案外普通のゲームだった




とはいえ学園を舞台にしたADVとしては完成度が高く、ゲーム開始数十秒で、マッマに告白してゲームオーバーした時は、ズッこけた(笑)



笑ってしまうような微笑ましいシーンも多い。

主人公が愛すべき馬鹿なのも一役買ってる







お気に入りのキャラクターは、リオだね。
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キツイ黒ギャルなのに食堂の娘で実はいい子とか…

料理まで上手いとか…


おっぱいまで大きいとか…





最高やん…










ルートによって再登場するコトネも、面白い扱いだった。モブキャラなのにエンディングがあり、素顔は美少女というのが王道
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エンディングはどのキャラも友情以上恋愛未満で、あ、ここからふたりの恋がスタートするんやな…って…という和む空気


なんともいえない気分になれる




本作をギャルゲーではないと書いたが、勿論ホモエンドもあり



それも、3人も







評価C-
60点


誰にでも告白という設定をもう少し練り込めばクオリティが上がったんでしょうが、肝心の設定が適当だったのが惜しいですね。


学園ADVとして見れば、なかなかの良作です。









ところで、ざっこく!!の制服もまた、奇妙なデザインですね
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ワンピースの上に、ジャケットを羽織っている?

しかもボタンは2つ…





い〜びるあいの制服をガムテープがついてると称した私も、これにはご満悦
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消えたあの時の叫び レビュー感想 この憎しみは、復讐でしか癒せない

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帰り道、殺人鬼に拉致された主人公は、硫酸を飲まされ咽を焼かれ、声を出せなくなる


地下監獄の行く先々で知恵と勇気を振り絞り、殺人鬼から逃れる


か弱い女の子が、強靭な殺人鬼相手に…









まあ先に結論から述べると、作者の最高傑作でしょう





でも、ぶっちゃけホラーゲームとしては然程怖くない



プレイヤーを怖がらせる演出が少なく、そもそも明らかにガチなホラーゲームとしては作っていないので、実質パズルアクションだね。


様々なギミックを駆使し、頭を使い、殺人鬼から逃れることがゲーム性



そしてストーリー、演出、謎解きの爽快感、伏線回収までのカタルシスが、すばらしかった



エンディングでタイトルが出るシーンでは、久々にゲームでため息をついてしまったほどだ






先に述べた通り、主人公は行く先々で謎のメッセージを残していく殺人鬼から逃れることになる。
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「妊娠できなくしてやる」や「食え」など、意味不明で不気味なメッセージが多い






逃げアクション&パズルとしての難易度はかなり高いんじゃないだろうか


20回くらいのゲームオーバーは当たり前だと思う



だが、ゲームでこんなにトライアンドエラーしたのは久々だったので、実に楽しめた。


ゲームというのは、本来そういうものだしね


ガソリンステージだけは無駄に右往左往させられたので、もっと簡単でいいと思うが。







ネタバレ






















井戸を上がって(主人公、凄い身体能力(笑))辿り着いたのは、これまでの異常空間と違い、至って綺麗な民家


食卓もあり、生活感すら感じさせる
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だが扉から脱出しようとすると、案の定パスワードロックがかかっている




娘を殺した日と不穏なヒントを残しながら…








この時点で多くのプレイヤーがあっ…(察し)となるだろうが…





本作は主人公が、殺人鬼の娘を殺したいじめっこというお話。



つまり殺人鬼の目的は復讐である









かなりエグい描写があり、主人公側が悪で殺人鬼が正義だとすら思った。結局は私刑の話だからね


作者のゲームにはハッピーエンドがないというテキストが出てくるが、このゲームは、殺人鬼にとってはハッピーエンドじゃないだろうか




テイルズオブファンタジアとかもそうだが、悪人だと思ってたキャラが実は…というどんでん返しは、インパクトあるよね






ここに至るまでの伏線回収がすばらしく、バックで車の音がする音楽プレイヤーのトリックは、ヘッドフォンを推奨するこのシリーズならではの謎解きだった
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殺人鬼が達筆だったり、台詞がなくても知性を感じさせる描写があったことも、見事な伏線。





落とし穴に叩き落される主人公。泣き叫ぶも、助けは来ない


セーブもロードもできない、タイトルに戻ってやり直すことさえできない




いつから自分が逃げられたと錯覚していた?とかブリーチのキャラみたいに正体を明かし、追い詰め、そして娘がそうされたように、主人公を殺す父親。







家に入りスタッフロール…




この瞬間のカタルシスは、最高潮
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クリア後に変化しているタイトル画面での、主人公の死亡も、ぞっとする
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まさに、消えたあの時の叫び…










庇護欲を掻き立てるような萌えキャラなので、ド畜生だとは思わないよね。



殺人鬼ことムキムキマッチョパパも実に誠実な男であった。



人を見た目で判断してはいけない(戒め)





オチとしては過去にも例があるが、本当細部までよく出来た一作だ。




演出的には、ジエンドの前に井戸の底で骸骨になった主人公を映すと、尚インパクトがあって良かったと思う

どうやらもうひとつEDがあるようなので、もう少しプレイしたい






評価A+
80点


2018年下半期はホラーゲームが豊作すぎやしないか?と何度か書いてきましたが、また出てしまいましたね…





とんでもない良作が…

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2018年12月08日

シロディウス レビュー感想 はいどーも

グラディウスをパロディしたパロディウスを、更にパロディしたSTG


シロを主人公に、バーチャルyoutuberが70人登場







Vtuberには詳しくないのだが、まず驚いたのが、単純にシューティングとしてのクオリティが高いこと。


パロディウスをパロディしつつも、敵や弾を避けて、撃って、という一連の流れが実に面白い。ミライアカリ戦はアツい


イージーモードもあるので、シューティングが苦手な人でも攻略出来ると思う。弾幕というほどの弾は飛んでこないし、ゲームオーバーするたびに残機数が増える



グラフィック枚数も多く、上下移動したらちゃんと自機がアニメーションする


ボスキャラもぬるぬる動く


この作り込みには、感心してしまった








数多くのVtuberが登場するのだが、絶叫親分キズナアイが唐突に出てきて実況を始めた時は、思わずクスリと来ちゃったよ
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ふぁっきゅー!とか言わず、案外大人しい(笑)







まあなんつってもパロディウスのパロディは古参ファンなら懐かしくなるし、ファンとしては〇〇キターって感じでテンションが上がる



中でも輝夜月はちちびんたリカをパロってて、元ネタを知ってる人は一瞬で思い出すだろう
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これがまた、非常にぬるぬる動くので、観察していたら一機やられてしまったほどだ







評価B+
75点


キャラゲーの域に留まらない、かなりの良作じゃないでしょうか。




ちなみに、私の好きなバーチャルyoutuberは…






マルチー
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…えっ?知らないっ?











2018年12月03日

Messenger2005 レビュー感想 いる

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タイトルの通り、昔なつかしメッセージソフトをモチーフにしたゲーム

画面は寧ろ1995年なのだが、2005年がテーマ


今の10代だと知らないでしょうね…

Yahoo!メッセンジャーやmsnメッセンジャーを…






中学を卒業した主人公が、友人の少女ヒカリと、メッセージソフトで会話をする


内容はただの雑談に見えて、徐々に暗い影を落としていく…といった内容




ストーリー自体は至って普通なのだが、演出が非常に上手く、終盤に行くにつれてうわぁぁ…って思わず変な声が出てしまった



特に、演出的に、自分で(主人公ではなくプレイヤーが)このソフトを終わらせるというのが、ただ選択肢を選ぶだけではなく、ゲーム的でよかった。


それは同時に、過去を終わらせることでもあるから。






私はきみの制服のボタンが欲しかったというヒカリ。



実にいい感じに見えるふたりがどうなったのかは、ぜひ自分の目で確認して欲しい。







評価C
60点


せ、せつねえ…




余談だがブラウザ版をプレイしていると、どうやら好きという肝心の選択肢を選べず、フリーズしてしまうようだ。


私は最初、一番大事なたったひとつの選択肢を選べないとは、これはなんという悲しいエンディングなのだと唸ったが、実際には、ただのバグでした(笑)

2018年12月01日

ハスノウテナ(完全版) レビュー感想 ゲマる

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これもう半分薄い本だろ






何気にこのふたりは本作唯一の男性キャラなんだよな。








さて、ホラーゲーム、ハスノウテナの完全版


配信まで思ったより早かったが、体験版のクリアタイムが1時間なのに、完全版は体験版EDから、40分でクリア。


体験版のほうが長いというのは前代未聞かも。



実際にはハスノウテナ前編、後編といった内容だったと思う。(でも体験版の部分が修正されてはいる気がする)



システムやグラフィックは体験版レビューの通りで、同じゲームの前後編です。ホラー度は前編のほうが高いかな
https://fanblogs.jp/katananana/archive/591/0




最初からネタバレ感想。
















シナリオのテーマは姉妹愛、そして母娘愛かな



咲と薄い本のキャラにしか見えないサキママ



ふたりの末路には泣けちゃうね。


サキママは感染者になって尚サキを探ししているし、サキは変わり果てた姿になっても尚、母親との約束を果たそうとしている
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こんなんもう絶対泣けるやん…



ほっほっほっほっ。子を想う、親の気持ちは、いつ見てもいいものですね。











ハナとハナママのエピソードも泣けるね
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(ダブルベッドやん)



何があっても、娘を守るのが母親なんやね…



まあこの母親には、結局お前の所為じゃねーの?とか思ったんだが…






ハナの顔については、包帯から見えているので勘づいていたが…
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このあたりのストーリーは最後にアーカイブでさらっと語られるだけなので、かなりあっさりしていたな。









屋上の、花が続いている通路はインパクトがあった。


花の意味もそうなんだけど、ブレスオブファイアXドラゴンクォーターと同じで、汚い地下からやっと綺麗な地上に出れたって感動があるんだよね(さすがに達成感や感動はドラクォに及ばないが)
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そして問題(?)のラストシーン…


これは一体どう解釈したものだろう。ふたりは脱出できたんだろうか。それとも…



まあこんな感じで終わる映画もあるんだけど。
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深い意味はないのかもしれない。










評価B+
70点


ひとまずこれがエンディングとしての評価ですが、終盤が拙速なのが、惜しい。


いいシーンの連続がピークで、最後はかなり唐突に終わります。



丸投げの伏線も残されたままなので、続編を前提としたエンディングなのかな



ゾンビわんことかも、なんのために出てきたの?ってくらい存在感がないです。


主人公に恩義を感じて、ピンチに助けてくれるシーンが、あると思ったのに(バイオハザード4みたいに)



でも、総評するとグラフィックにストーリー、ホラーと、どれも完成度が高いゲームなので、おすすめです。特にグラフィックはこだわりが感じられました。面白かった。





2018年11月27日

Linaria 7days レビュー感想 7日間の恋

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『七日間で"僕"は"君"に恋をする―…』







▼物凄い初代プレステ臭がするのだが、主人公がヒロインを攻略するのではなく、ヒロインが主人公を攻略するという設定が新しい。




逆攻略ヒロインと言われたフォトカノの新見遙佳を思い出す。ここまでは新しい設定なのだが、本作は新しさと古き良き要素が見事に同居している




ヒロインからアプローチしてくるということは即ち主人公はイケメンで、勿論ギャルゲーやラノベよろしく(ギャルゲーだが)、異様なほど女にモテる





金髪ハーフ設定なのだが、この設定が出てくる前にグラフィックが表示されるので、こいつ誰?となった




レトロギャルゲーよろしくヒロインは初日に全員出てくるし、最初から全員好意的




好意が漏れまくりで、主人公は鈍感なので気づかないが、プレイヤーには丸わかり






▼タイトルの通りゲーム期間は7日間と、ギャルゲーでは短め(学園フラットの3日よりは長いが)。


プレイタイムもワンプレイ20分程度と短いので、サクっとプレイできた。



システムもオーソドックスで、移動してヒロインと会い、会話し、好感度を上げていく(イレギュラーなのは主人公のヒロインへの好感度を上げる)



好感度の増減は親切なことに表示されるので、攻略は非常にスムーズ
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現在の好感度は移動時と、夜に確認できる(夜というのが、ときメモやトゥルーラブストーリーみたいで、懐かしい要素)






▼キャラクターデザインは、とてもシンプルな絵で可愛い。これも古き良き漫画絵だ




やってみると余りにもトラッド過ぎて驚くのだが、こういう古典的なギャルゲーってもう絶滅危惧種じゃないだろうか




しかも更に驚いた事に、このゲームはデフォルトネームがありながら、ヒロインが名前を呼ぶ部分だけ音声が「あなた」や「あんた」になる




私はこの演出がされるシーンで、心底懐かしい気持ちにさせられた




90年代そのものじゃないか!




昔のギャルゲーを知らない人にはピンとこないかもしれないが、90年代〜2000年代初頭のギャルゲーは、主人公の名前のみ音声が飛ばされるゲームがとても多かった。「きみ」などに変わっていることもよくあった



ギャルゲーだけではなく、昔はFF10などのRPGも、主人公の名前を変更可能なので、「ティーダ」とは呼ばれず、終始「きみ」とか、「お前」とか呼ばれていた



まさかこのパターンを、フリゲとはいえ、もうすぐ平成も終わる時代に目にするとは思わなかったので、感激してしまった





ストーリーも古典も古典で、安定して楽しめた。おかしな展開もない王道なので、誰がプレイしてもそれなりに楽しめるんじゃないかと思う







と、初回クリアの時は思っていた



だがヒロインの1人が、愕然とするストーリー展開だった













▼キャラクターはパートボイスなので掛け声だけだが(プロローグなどはフルボイス)、これも短いゲームなので、テンポを崩さず良かったと思う。



どのヒロインのボイスもマッチしている。でも、同じ掛け声が連発されるので、もう少しバリエーションがあるとよかった










▼私のおすすめ攻略順は、花梨→藍崎→心菜


以下シナリオレビュー。ネタバレあります。















・花梨ルート



▼本作のメインヒロイン


最初から主人公の事を知っており、もう明らかに過去の出来事で好意があることが見え見え。



だが主人公は例によって朴念仁なので気づかない






そして花梨に告白される




一週間前にあなたとはここで出会っていた
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一週間前って…





最近すぎィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!
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まあ7日間というテーマがあるので、過去に何かあったと匂わせるような思わせぶりな展開があっても、もっと昔の話かと思えばつい数日前の出来事でツッコみたくなるが、そういうゲームではある



とはいえ、空也と中1の時からの付き合いなので、接点もそこにあると思ったのに…



しかも再会した日から見れば、まだ本当に前日同然のことなのだが…


イメチェンつっても顔は同じだしね…






主人公は痴呆かよ





シナリオ評価C
60点












・藍崎ルート





▼クラスメートの悪友ポジション。だがそこまで仲がいいわけではなく、友達未満というのがやや新しい。




なぜか急激に主人公に近づいてくるのだが、なぜかに理由付けがあるとは…








中庭にて何やら体調が悪い藍崎を見かける




紳士の私はあっ…(察し)となったのだが、朴念仁の主人公は卑しくも保健室まで着いていこうとする
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このスットコドッコイ!!気を利かせんかい!!!
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私は激怒した。






▼徐々に親密になるふたり。
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(この胸の校章、乳首みたいだよな)





好意がダダ漏れで、流石に当てられたのか、主人公も好意を寄せていく






▼そんな露骨に好意を匂わせる藍崎にデートに誘われる。



仲睦まじく楽しむふたりだったが、別れるところで神妙になる彼女





ほうほう、それでそれで?待ってましたよ、その告白を

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だが飛び出したのは、空也に片思いしている女子のせいで、嫌がらせを受けているという話




ああ、なるほど、本当は主人公が好きなのにね…


勘違いされちゃったんだなあ…




そして回想シーン







▼女子「バキッ!ボキ!!」



藍崎「くわっ」





暴行はまだまだ続く






…えっ?



これ嫌がらせっていうか、リンチじゃねえか…
(;^ω^)






中庭で体調が悪そうにしてたのは、これだったのね。




生理じゃなかったのか







私は失望した。






▼そして衝撃の告白をされる。


空也の事は本当に好きで、主人公に言い寄ったのは彼を忘れる為の手段、自分を守るための嘘だったと…


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なん…だと…?







だがそれでもいいと抱きしめる主人公。



なんやこれ、イケメンすぎるやろ…
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自分と空也、どっちを選ぶか1日(毎度ながら短いな(笑))考えてくれと言う主人公は、その晩、空也に電話するのだった




翌日、ふたりが付き合うことを知らされる
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なんやこのエンディング…悲しすぎるやろ…




だがどうやらこれ、バッドエンドだった模様。


好感度80%超えてた筈だが、足りないんだろうか…





▼やり直して、グッドエンドを見る。


空也と同じくらい主人公が好き、そしてもっと好きになれるかもと付き合うことになる。




どうもエピローグといい、バッドエンドの最後の台詞といい、明らかに尻が軽いヒロインだが、このゲームで浮いているリアルで異質な存在だった。後のふたりは、明らかにファンタジーだからね。



多分、作者は女性じゃないか、このリアリティは男には書けない。(まあNTRが好きな男性なんていくらでもいるから、書けるか)



先に花梨を攻略していると、「このゲームは王道なんだな…」という先入観を刷り込まれ、思わぬ変化球にやられるね



シナリオ評価B+
70点

















・心菜ルート


▼素直になれない幼馴染。主人公を兄と呼ぶ妹ヒロインだが、扱い的には妹要素がないのが残念


一週間前だなんて阿呆な話ではなく、ストーリーが5年前に遡るのがよかった。


主人公に対して学校で他人行儀な態度を取っていた理由とかは、もう少しクローズアップして欲しかったな。



▼告白シーンから、主人公の名前の音声再生が「あなた」になっているのが、システムをよく理解しているなと感心した


▼好感度は最も高く、97%まで上がった。100%まで上がるのだろうか?


▼主人公の母親が、片言の外国人という珍しい設定には笑った


シナリオ評価C
60点





評価B+
75点


こういうのでいいんだよと言いたくなるような、今時、希少な王道ギャルゲー。


ラストシーンがヒロインの台詞だけだったり、そうそう、昔のギャルゲーってこうだったねって感じでプレイしてました(今でもそうなのは、杉山イチロウのゲームくらい?)。


選択肢も分岐があり、わざと好感度が下がる物を選ぶとストーリーの裏側が知れたり、より好感度を上げる選択肢が出てきたりで面白いです(好感度が低かったら、選択肢自体が出ないところも)


ハッキリいってシナリオ要素は藍崎ルート以外はあってないようなもので、ひとつのシーンは1分にも満たないくらいなのでガラケーアプリより短いんだけど、そこがまた遊び易いのですよね。


プレイヤーを泣かせにくるようなシーンもなければ、ファンタジー要素もない


プレステやサターンには、こういうギャルゲーが一杯あったのです。






ちなみに、主人公の一人称おすすめは「僕」


なぜかエンディングなど、一部の台詞では一人称が「僕」なので。




まあ別に「ワイ」でもいいんですけど。











【その後、エンディングコンプを目指す】



▼まずは心菜バッドエンド。



主人公がヒロインの想いに気づかない。ヒロインは挫けず、振り向いてもらえるまで頑張る…


藍崎バッドエンドのインパクトが強かったのでまた手酷くフラれるのかと思えば、なんと主人公のほうが振る(無意識とはいえ)という、これまた斬新な結末に…



想いという稀有なシステムをちゃんと生かしてる。


内容的にはノーマルエンド。いや寧ろ、結構いい結末じゃないか?素直になった心菜は、ツン状態より可愛い







▼花梨バッドエンド。



ヒロインのアップが出るのは、このシーンだけのような。他のシーンでは接近しても、アップにならない
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それにしてもでかい(2つの意味で)。





▼一週間前に出会ったことすら思い出せない主人公
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お前、マジで痴呆症かよ






心菜と同じ流れで、ノーマルエンド。俺たちも親友になれるかなと言われても想い続ける花梨が、いじらしくて可愛い。








▼ヒロインズへの好感度が低いまま男のほうがいいという選択肢で、ホモエンド





ホモまっしぐらかと思われたが、まさかのコロッケエンドだとは、思わず笑ってしまった



ヒロインのフラグもコロッケフラグも立てないノーマルエンド、これはコロッケエンドの途中で終わってしまう、もうちょっと何か欲しかったな






▼というわけでこれにて本作の完全クリア、達成





非常に面白かったです。ヒロインは全員好きだが、花梨が一番好きですね。ストーリーは藍崎。



2018年11月25日

僕の可愛いお人形 レビュー感想 操り人形

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人形師の青年、紬

溺愛する人形、アメリアとの関係は永遠に続くと思われたが…








ヤンデレADV。R15ということで、ヒロインの全裸シーンやキャラの死体などのエログロが多少ある。


絵がかなり綺麗で、立ち絵も可愛くて、まあ何が言いたいかというと





太ももが素晴らしいんですよ

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「太ももが細くなったら細もも」という元内閣総理大臣の孫であるDAIGOの名言通り、細ももな立ち絵が多い中、これは素晴らしい








ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロぺろぺろぺろあじゃgかじゅぼあうぼあっ!








バランスを考えるとどうしても細く描いちゃうのか、バストを強調したヒロインばかりの昨今、この太もものバランスはいい。





おっと、ゲームレビューなのにゲームキャラの太ももレビューになってしまってますね。




それでは本題。少しネタバレ要素あり。






ストーリーは人形作りの青年、紬と、そんな彼の最高傑作のお人形であるアメリアの関係が描かれる




中盤でアメリアの正体が分かるのだが、先入観があるまま進めてると結構意外性があるんじゃないかな



少なくとも私はこの世界をちょっと変わったファンタジーだと思っていた。洋風なのに和食が出たりね





ある意味相思相愛だが男女の関係ではない(これ思えば意味深な台詞)ふたりの関係が、美しい女性、エマの登場で崩れさるのだが、このゲームのメインエンドはバッドエンドだね



テキスト数も多いし、クリア後に少し変化もある。こちらの結末を最初にぜひ見てほしい。



ハッピーエンドはハッピーエンドで、狂っていく主人公が見ものではあった。







評価C+
60点


最近めっきり減ったヤンデレゲーム、久々に面白かったです。



そういえば…


立ち絵でアメリアが股間を押さえてるように見えるけど、この、よくあるヒロインのポーズが、入浴シーンでそのまま股間を隠すポーズに使われてたのは、ちょっと笑ってしまいましたね。



かたわ少女はモロ出しでしたけどね。



2018年11月23日

creep レビュー感想 半分、赤い。

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幼い頃に形成された人格と、兄の起こした事件で生きる希望を失った主人公は、クラスでも空気同然の扱いだった。


ある時、片腕片足を欠損した少女と知り合う



誰もが教室の片隅にいる自分を見ていないが、その少女だけはしっかりと見据えていた








現在chapter1とchapter2まで公開中ということで、まずはそこまでのレビュー。




ビジュアルノベルとして見ると、退廃的な世界観、陰湿なムードを作る音楽の使い方、海外の学校が舞台ということで、まるで外国映画のような台詞回しなど、どこをとってもクオリティが高い。


立ち絵が存在せず、すべてスチルというのも、凄い力の入れよう(背景が真っ黒のシーンもあるが)。





ギャグ要素は一切なく、非常に暗い雰囲気で、主人公の底抜けの陰キャぶりもよく描けてる。
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(意外とちゃんとしたランチを食べてる)





男ならまだしも、女はグループを作るものなので、こんなところでボッチメシをしている女子、いるんだろうか…



思わず涙が出そうになった…



余りにも哀れで









そんな主人公の前に現れたのが身体障害者のヒロイン。


主人公とは全く違う人格なのに、彼女もまた退廃的で、どこか通ずる部分がある
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(ドアノブって海外だと右側なの?)




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マリファナを平然と吸っていたり、ポジティブ陽キャ障害者ぶりがすごい




主人公を見る時の、邪悪な笑みの連続にはゾクっとした。





手足の欠損したヒロインといえばかたわ少女を思い出すのだが、ある意味近いものがあるかもしれない。
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尚、本作は百合ゲーらしいのだが(タグも百合1つのみという、男らしさ(?))、chapter2までだと、百合らしさは余りない


傷を負った少女同士の心の触れ合いになるか、または違う方向に転がるか…くらいの雰囲気。



だがヒロインが身体障害者の百合モノとは相当画期的ではないか。少なくともフリゲでは見た事が無いほどには。










評価B+
70点



最近は、こういう仄暗い作風のクオリティが高いゲームが、増えましたね。



chapter3はまだ原作しか出来ておらず公開予定日を過ぎてしまったようだが、本作は間違いなくビジュアルノベルでしか出来ない内容なので、完成がとても楽しみだ



特にタイトル画面の波の音にどうストーリーがつながるのか、とても興味がある(多分海までドライブに行くとか、入水自殺するとかだろう)。


こういう演出も、ゲームでしかできないですね。
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