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2018年12月31日

2018年下半期 おすすめの名作フリーゲームランキングベスト5

半年恒例、2018年、下半期(諸事情により時期が異なる)のおすすめ良作フリーゲーム、まとめです。(この記事は、紹介ゲームの若干のネタバレを含みます)



遊ぶゲームを探すときに、有用。








配信サイトや投票サイトでは、投票数や人気がほぼDL数で決まってしまうため、意義のないただのDLランキングになりがちですが、当ブログでは、メジャー、マイナー、DL数は一切加味しません。




純粋に面白いゲームのみを発表します
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まずは突出した良作を、5位までランキング形式で発表。



では簡単に、過去の良作を振り返りましょう。






2017年上半期
第1位、籠の街
第2位、あの夏
第3位、メンヘラフレシア
第4位、アカイイカア
第5位、女子トイレの殺人





2017年下半期
第1位、夏ゆめ彼方
第2位、夕焼け空の下
第3位、クチダケ
第4位、ぼくの帰る町
第5位、安楽木(やすらぎ)さんは席についた ―消えた一億円の謎―





2018年上半期
第1位、ほろびのゆりかご
第2位、reversal
第3位、ダアトの神
第4位、ぼくらはあの時、あの島で
第5位、せいかい探し







どれも今プレイしても面白い、色褪せない良作です。特に2018年上半期はピークでした。







それでは本題。今年、2018年、下半期、おすすめの良作フリーゲームランキング、TOP5の発表です






…えっ?受賞して、何か意味があるのかって?



……








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まあ、やらせのレコ大よりは遥かに有意義でしょう





1億円出しても買えないしね




つまり1億円以上の価値があると解釈出来るできねーよ





更に強いて言うなら…










胸が熱くなる












第5位




殺人鬼と、彼に唯一の家族である姉を殺された少女の、奇妙な関係。



同居に発展し、そして…



憎しみと性癖が支配する、ふたりの関係の終着点とは。



グラフィックとストーリー構成は圧巻の一言。
















真昼の暗黒
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まずは前編が公開されたが、後編はただの後半の追加版ではなく、グラフィックなどに大幅な修正が入った【完全版】。この手間のかけ方は凄い。


【完全版】が短いスパンで配信されたことにも驚きである。作者は筆が相当に速いのでは。












第4位





二転三転する。ストーリーばかりか、世界観すらも。




孫娘と祖母の切ない関係、そして異世界で出会った年上の親友を通じ、友のいなかった少女の成長が描かれる



そこにあるのは、真実か、虚構か







虚ろ町ののばら
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シナリオや美麗なスチルなど、総じてクオリティは高い。


後半〜終盤の世界観は、序盤からはとても想像できない。



いい意味で、プレイヤーを振り回す良作。











第3位






ホラーギャグという稀有なジャンルを、ゲームで見事に確立。



「ギャグ作品は笑わせればもうそれだけで成功」だが、だったらこのゲームは大成功だと思う









よながさま

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ギャグなのにグラフィックの作り込みも物凄い。


最後の最後まで笑わせてくれる、スキがまるで無い一作










第2位




謎の惑星に不時着した兄妹。


願いを叶える為に、得意の料理の腕を振るうことに。


ゴキゲンな兄と妹の、しらない星の冒険が始まる



これから出会う、摩訶不思議な人々や出来事も知らずに…












しらない星のあるきかた

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マップを歩いてイベントを探す、世界を開拓するという、フリゲでは稀有なスタイル。


台詞のユーモアセンスは素晴らしく、グラフィック、音楽ともに格別の完成度。


クリアまでは短いが、サブイベントでまだまだプレイできるというスタイルが、多忙な社会人にもおすすめできる。











そして、栄えある(あるの?)2018年下半期の第1位は…






愛すべき祖父を殺された過去を持つ少女。



だが祖父を殺したのもまた、彼を愛していた義理の孫だと知る。



凶行は何故行われたのか。


異世界の暴走に巻き込まれた少女は、現実世界の人生を捨て、戦いにその身を投じる





キミは愛のために、愛を殺せるか









夜底奇劇・星空物語

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特筆すべきはその、自作要素と、時代に逆行した、シビアなストーリー。


今時の同人ゲームRPGが、ほぼ何から何まで自作というのは、滅多にないのでは。


勿論ただ作りましたという投げやりなものではなく、細部にまで拘りを感じる一作。







次点の良作をご紹介






夏のヒロイン(28)
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アイドルとは?夢とは?大人になった男女が、アイドルという偶像を通し、語らう夜


ヒロインの末路は、女性としては幸せな方だと思う。現実の売れないアイドルの末路は、悲惨だろう











永3-Eimin-

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SF乙女ゲーム。…に見えて、結末はトリッキー。


油断ならない一作










公衆電話
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目を覚ませばそこは電話ボックス。閉じ込められてしまった。


あるのは30円だけだ。これで電話しよう。頼りになりそうなのは、あいつと、あいつと…











KOKUTOU エピソード2 - 招かれざる常連客 -

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骨董屋オーナーの青年と、彼を慕う女子高生が織り成すコージーミステリ。恋愛要素も増して、前作よりパワーアップ










アフターワーク
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素直になれない男と女。設定やお話はベタだが、デザインセンスが光る










Armchair Detective Case.1

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街、428のようなザッピングノベルゲーム形式の証言を、逆転裁判のように崩すという意欲作。グラフィックのクオリティも高い










閃燿のモノクローム

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目を覚ますと記憶を失っていた主人公。同じ部屋にいた彼女も記憶喪失。


見知らぬふたり。記憶を辿る探索が始まる。ふたつの結末はギャップも凄い。










ロマニー教授とクリームシチュー

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レイトン教授をパクったADV。バカゲーとは思えないグラフィックの作り込みは注目










僕を殺す瞳
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記憶喪失のヒロインとの、同棲もの。ドット絵の完成度が素晴らしく、フリーゲーム最高峰といっていいデキ。










さようならばと行く方は

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都市伝説を追うホラーゲームだが、ストーリーは実に綺麗な結末を見せる。バディのイケメンぶりも見所。










ちょっと気になる自販機

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完全無機物である自販機をヒロインにしたオリジナリティが面白い。


そんな不思議な生かしたストーリー展開になっており、最後は感動できる。










Daybreak wizarD2

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魔法学園を舞台にしたRPG。ファンタジーながらに、考えさせられるストーリー。

3の完成が待たれる










雨紡ぎの四葩

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ヒロインが人形の生首という、斬新な設定。ミステリ、ホラー要素もあり、飽きさせないストーリー展開









つばさヘブン

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女子高の若手男性教師が、妻の妊娠中、教え子に手を出す。果たしてそんなクズの末路は…!?



想像を超える結末!









小坂さん。
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不思議少女の小坂と知り合った主人公。もうすぐ隕石が落下し、世界が滅ぶと言われる。


あり得ない話と戸惑うも、なぜか主人公にも、空に隕石が見えたのだった。


理由が判明する終盤は、必見










トマルヒトすすむひと

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今日は彼女との念願の初デート。だが待ち合わせに現れた彼女はいつもと雰囲気が違い…。


奇想天外な彼女の正体には、本当の愛が試される




全力で俺は彼女が好き!という感情移入でプレイして欲しい











喫茶ラプンツェルのじじょー!

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元ひきこもりの主人公は、女性しかいない喫茶店で働く。徐々に自信を取り戻すが、実はそんな喫茶店や店員たちの正体は…










mi・mi、mmm

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mシリーズの2と3。


変態魔法使いが女の子にセクハラするエロゲーもどきのようなゲームだったが、後半のストーリー展開には思わず引き付けられる。



そして最後は謎の感動がプレイヤーを包み込む










探しものは、夏ですか。
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帰省先で知り合ったヒロインに、探し物を頼まれる。果たして探し物の正体とは。王道タイムファンタジー!!


清涼感のあるイラストで統一された画面は、実に夏らしい爽やかさ。









僕と君とのソリロキー
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引きこもりの主人公には、世話を焼いてくれる可愛い幼馴染がいた。そんなふたりの関係に、変化が。


僕と君の関係は、いかに。


live2Dを使ったグラフィックも可愛い。











SECRET GARDEN(シークレット・ガーデン)

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日々無気力に過ごしている主人公は、謎めいた女性を見かける。


会話をする関係になっても、名前は知らない。奇妙な関係のふたりの結末は、そして女性の正体とは












風見鶏は何を想うのか
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田舎の宿にやってきた主人公には、ただならぬ目的があった。


消極的な主人公だったが、少女との出会いで、何かが変わっていく









青い欠如
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小学生の女の子と知り合った、大学生の主人公は、彼女に奇妙な感覚を抱く。



恋人でも友人でもない不思議な関係のふたり。文学的かつ謎の残るストーリーは、フリゲでは類を見ない内容










ハスノウテナ(完全版)
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フリゲでは珍しい、横移動型のホラーゲーム


グラフィックのセンスは格別。随分とあっさりした結末だけが惜しい。

ネーミングされたキャラクターが全員女性で、やや百合風味










ぶきあつめ 〜なんでも武器になるRPG〜

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下半期のヒット作品。


タイトルがそのままゲーム内容。画期的なアイディアが素晴らしい


ゲームの歴史も長く、既にファミコンから見ても35年ほど経つので、完全に新しいシステムや設定を作る事は無理で、斬新に見えてもやはり先人の何かを参考にしているにすぎないのだが、本作はオブジェクトを武器にするという点に於いては、もっとも自由な発想で作られたといえる。


このリストの中で、オリジナリティは一番高かった。









キミガシネ ―多数決デスゲーム― 2章前編

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大人気ゲームの続編。同じく上半期のヒット作品。


前作より遥かに遊び易くなり、ストーリーも核心に近づいた。プレイヤーを揺さぶる展開の連続!


後編も楽しみだ











血怨 第一章、血怨 第二章
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ここ数年のホラーゲームで、トップクラスの怖さ。数々の演出は目を見張るものがある


ストーリーまでも怖い



開発当初は全四章と宣伝されていたが、後に全三章に変更され、それもまた開発中止になってしまった。



いつかひっそりと再開して欲しい。










さよなら初恋
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平成最後の夏、「わたし」は初恋の相手である幼馴染が上京してしまうことを知る


疎遠になっていたふたりだったが、偶然再会してしまい…


気持ちが揺れる











奈落の華
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ホラーゲームと一口にいっても怖さ重視、戦闘重視など色々あるが、ストーリー重視としては歴代でも上位ではないだろうか。


トリックが実に考えられている








消えたあの時の叫び
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謎の殺人鬼に拉致された主人公。地下監獄で決死の脱出を試みる。


ストーリー型、アクションパズル系ホラーゲームとして優良な一作









徒花の館・地獄篇
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複雑に絡み合う人間関係と、デスゲーム。そして最後は人間をも超えたストーリー展開に…









Linaria 7days
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7日間で完結するラブコメ。90年代風のトラッドなギャルゲーだが、ピュアラブコメだという先入観を刷り込まれたので、とあるヒロインのシナリオには驚かされた










シロディウス

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パロディウスをパロディしたSTG。バーチャルユーチューバーを題材にしたゲームだが、それだけには終わらないクオリティ







総括



上半期のレビューで、上半期に良作が集まり過ぎたから、下半期は相対的に良作の本数が下がるだろう。そんなふうに書きました





ところがいざフタを開けてみると驚いた事に、下半期もまた、良作が非常に多いんですよ




それも、プレイ本数が減っているにも関わらず(なので、まだ見ぬ良作があるのではと、ワクワクしています)




以前、フリーゲームは昔に比べると下火になった(プレイ数、DL数が減った)が、クオリティは寧ろあの頃より上がっていると書きましたが、やはり間違いない事実だと確信しています




当時はまだ製作にも慣れていないし、分からない事があっても情報が少ない時代だったが、今はクリエイター全体のスキルが非常に向上した時代であるといえます。製作環境も改善したと思います




ビジュアルは格段に進歩し、プロ並の作画をしているゲームも増えました。




このブログでは、特別に評価したポイントのあるゲームに偉そうにも「+」をつけていますが、この数も増えました




製作には苦労や金銭的コストも掛りますが、それに見合う良作が格段に増え、今、クオリティ的にはフリーゲーム黄金期では?とさえ思うほどには、過去の名作に匹敵するゲームがあるんですよね









▼ジャンル傾向としては、ADVが強いようです。そしてほぼ必ず、恋愛要素が入ってます。


やはり主人公がいて、ヒロインがいて、恋愛して、という一連の流れがもっともウケがよく、作り易いからでしょうか。





▼特に、ホラーADVはたった半年の間で、あり得ないくらい良作が多かった




フリゲの歴史を紐解いても、ここまで良作ホラーゲームが連発された半年間は、ないんじゃないでしょうか。





▼長くなりましたが、フリーゲームクリエイターの皆さん、今年もお疲れさまでした



これで、2018年下半期のおすすめの良作フリーゲームランキングと、良作まとめを終わりたいと思います


来年はどんな面白いゲームが出るのか楽しみです。









▼……



そういえば2017年の良作まとめで、おちんちんがふっくらするフリゲヒロイン特集をやるといったきり…




管理人が勃起不全のため未だにやっていませんね(これは冗談です)




2019年にはやれたらなあと







来年も当ブログをよろしくお願いいたします。





2018年12月30日

人は見た目じゃないっ! レビュー感想 見た目じゃなく、見る目でしょ?

キモオタと美少女の恋

キモオタ童貞の大学生、草加祐樹は、
ある日見ず知らずの美少女に交際を申し込まれる。
彼女は祐樹のことが好きだと言うが......
キモオタと美少女の恋を描く短編ノベル。











名義は違うが、どんでん返しゲーム、「かげろうに咲く花」のライターの一作
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もうこの時点で、このゲームも見た目じゃない



あ、こいつまた何か仕掛けてくるなとは思ったのだが、タイトル画面の意味深な仮面を見て、確信しながらプレイ
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何の取り柄もないキモオタの主人公が、なぜか美少女に告白されるといった流れ
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だがヒロインの名前すら知らず、主人公はなぜ惚れられるかも分からない





一方的に向けられる好意。付き合って早々に、ホテルに誘われる




もちろんそれには理由があって…







ネタバレ




















ヒロインが昔、輝いでいた頃の主人公に片思いしていた、デブスというのはベタだが、登場人物が全て(といってもふたりだが)歪み切っている、というのが実に痛快でブラックなお話。そこが良かった



エピローグで主人公はヒロインに復讐するために自分もイケメンになって、全く同じことをやり返す、というところで終わるのだが、ここも皮肉が利いてて面白い


顔も整形しているのだろう



でもなんだろうね。バッドエンドだが、結果としてふたりがやったことは、案外人生にプラスになってると思うね。


人格は歪んでるから、もう「普通の」人生は送れないだろうけど、陰キャキモオタとデブスより、余程いいのでは?と思ってしまった


コミュ力もついてるだろうしね










評価C
65点



面白かったです。


作者のゲームは、主人公が堕落したり、バッドエンドで終わるパターンが多いですね(笑)



えびせん家族の福味(フクミ)が美味すぎる件

久しぶりのグルメレビューですね



スギ製菓(えびせん家族)の、福味を食べてみました


面白いお菓子で、えびせんメーカーがえびせんで培った製法、技術で、フリーズドライのいちごにホワイトチョコを混ぜ込んだという、斬新な一品



食べてみた感想としては、こういうお菓子は結構ぱさぱさしてることが多いんですが、フリーズドライの技術が高いのか、驚くほどしっとりした食感になってました。



風味やフェイクではなく、いちごそのものを使ってるので、実も結構でかい(笑)
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成人女性の足の親指くらいあります。






天然物を食べてる感がありますね。



ここが、コンビニやスーパーに売られてる安価な菓子と、違うポイントでしょうか。






おすすめです。












2018年12月27日

窓から見える レビュー感想 酒が人間をダメにするのではない。人間が元々ダメだということを教えてくれるのだ

白服の少女と黒服の少女。2つの話を収録した作品。


白と黒、選べる2人のコンフューズ


片方は苦しい中でも笑顔で生きようとする少女を描くノベル。


もう片方はスナイパーの少女が戦う、アクションシーンも巧みな見るゲ。










これほど刺激的、かつ、台詞やストーリー展開がエキセントリックなフリゲは久しぶりにプレイした。



ドット絵劇場のクオリティも臨場感があり、まるで映画を見ているかのように引き込まれた。



ストーリーは、悲劇的な演劇のようだ。プレイヤーを飽きさせない、目まぐるしく劇的な展開が訪れる


ドットのキャラクターが所狭しと動き回る、グラフィック


地の文や台詞がなくとも伝わる心理描写がされていて、表現力がとても高い演出



そしてインパクトのある台詞回しと、名台詞の数々…




どこを見ても、まるでプロのお手本のようなデキで素晴らしい。



完成度としては、間違いなく大賞レベルでしょう





私のおすすめ攻略順は白→黒




ネタバレ


















白ルート




キャラクターに名前がなく、××××××××××と表現されている


この時点で引っかかりを覚える



少女たちがトランプに興じる、馬鹿っぽい会話シーンから始まる。だがどこか影がある。


風呂に入るという台詞に含みがあるのだ。



その時は遊びが中断されてしまうのが嫌だとしか解釈できないが、ここが不法に少女を働かせている、売春宿だと分かる



空の軌跡シリーズのレンのストーリーを膨らませたような内容だが、より悲惨
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わずかな希望の中に襲いかかる悲劇、そしてまた悲劇




物語はかつての友情の果てに、最悪の結末を迎えてしまう



だがそんな中にも、死と友情の美しさが描かれてて、とても儚いストーリーだった




接触恐怖症の×××××と手をつなぐシーン
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ニコのモノローグから、セレクト画面に戻ると花が咲き誇っている演出は感動してしまった
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少女が性奴隷にされていたり、悪漢にレイプされる展開も、CSゲームでは規制されそうな危うさがあった
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黒ルート





×××××が殺し屋!?といきなり衝撃
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このゲームはパラレルワールドなんだろうか



…と思ったが、白ルート同様ネーミングこそないが、白とは別の時系列で、主人公は×××××の血縁者だと思う




打って変わって、怒涛の展開が次々とプレイヤーを襲う、ハードボイルドSFだった。



キャラ立てが素晴らしく、敵のキャラクター性は、よくこんな愉快なキャラを作れたなと感心してしまった
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彼女の台詞回しは最期まで秀逸である





そして主人公を付け狙う復讐者の最期



復讐の連鎖



タイツの死による、虚無。彼の死はなんの伏線もなく突然だが、そういう作風だとすとんと胸に落ちる





すべてが収束するラストは、目が離せない
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白とはかなりテイストが違うが、甲乙つけがたい完成度だった



顔グラを目に切り替える演出は、秀逸の一言






これでクリアと思えば、第三のシナリオ?
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だがこのキャラクターがメタ的な台詞を残して、ゲームはシャットダウンする…



そしてプレイヤーは現実に戻ってくる



どうやら本作はここで終わりのようだが、続編を狙ってるのだろうか


キャラクターは他のゲームにも登場するらしいが、そちらは未プレイ









評価A+
80点


異彩を放った、表現力の塊でした。おすすめ。



2018年12月25日

あれ?エッチなこと考えていませんか? レビュー感想 リラクゼーション

ギャルゲーにも乙女ゲーにもなるマルチアングルゲーム


6ルートに分岐するが、ほぼ全部同じ流れで、アングルが違う




男性視点にするとギャルゲーっぽいが、男性プレイヤーとしては女性キャラの立ち絵を眺めながらプレイしたほうがそれっぽい気分になれると思う(女性プレイヤーは、その逆)




特筆すべきはパロディやギャグのセンスで、まあ受付の男は明らかに喪黒福造的な人
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作者自らボイスコしており、地味に寄せてて面白い




他にもカイジや加藤鷹(この2つ、全然関係ねえ!)など、じわじわくるものがあった






そんな感じでやはりジャンルとしてはバカゲーなので、ギャグに徹しているのだが、クリア後のオマケやサムネイル、タイトル画面の変化まで、芸が細かい。



ダブル電マの福造とかね




そもそも、ファイルアイコンやカーソルで既に笑っていたのだが、このように細部まで拘れるゲームはつい評価したくなってしまう










本作のバカゲー要素を羅列したが、そんな内容に反し、EDが妙にポップな曲で、私は少し聞いただけで気に入ってしまった


「もすこしだけ」という曲で、ラムランプというバンドの、もうずいぶん昔の曲らしい。


フリゲで一般アーティストの楽曲が入ってるのは、珍しいのでは。










---------_(:3」∠)_-------------------------------

おぉっ!これ読む人いるんだ!?
ゲームの説明書に目を通す文化がまだ残っていることを喜ばしく思います!!




とleadmeに書かれているが、私はCSゲームの説明書は最後まで読まないほどだが、フリゲはなぜか、大半は最初に開きますね。


メモ帳一枚にもクリエイターの個性が出てて、面白いんですよ。簡素な人が大半だが、まれにお遊びしてる人がいたりね。











評価C
65点



笑えるゲーム、バカゲーをプレイしたい人にはお勧めです。


ギャルゲーと乙女ゲーを意識しているが、クリア後にボイスココメントが入ってるのが、唯一それっぽいかも



尚、本作は気持ちよくなりたい部分をタイピング出来るのだが、私は迷わず、オチンチンと打ち込みました



2018年12月22日

超野球列伝 レビュー感想 貴様が言ったんだからな、へし折ってくれって

超野球という、ファンタジーな超人的能力を持った人間のみがプレイできる、架空の野球を題材にしたゲーム


イナズマイレブンの超次元サッカーが元ネタかな?






主人公は過去の出来事により、超野球を中学で辞めてしまった選手


OPでは、そんな彼のトラウマが映し出される
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だが、高校に入学し、超野球部の女子が、しつこく勧誘してくる。


俺はもう超野球は辞めたんだ!と強く拒否



それでもあきらめない女子部員は、主人公を部に入れる為、かなり強引な手段を取ることに…








うーん…


今時ありえないくらいの王道だ…







架空とはいえフリーゲームで野球が題材というのも稀有だが、この古き良き熱血ぶりは非常に珍しいのではないか。






強引の手段の果てに、一打席勝負をするふたり。


必死に拒否していた主人公だが、負けたら性奴隷になるという口車にあっさり乗ってしまう
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私はここで負けて部に入るのだなと思ったのだが、実際には主人公が天才ぶりを見せつける意外性のある展開になって、非常にワクワクした。



超野球を辞めるエピソードも、まさに王道だった。





ストーリーも面白いのだが、何よりクオリティが高いのは、そのグラフィック。


非常に滑らかにアニメーションするドット絵で、パワプロのような絵もとても可愛い。




フル〇ンで用を足す主人公にボカシがかかってるのは思わず笑ってしまった
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(監獄学園のキヨシかよ)






ストーリーは序章ということで20分程度で終わってしまうのだが、新作が楽しみなシリーズだ

ぶっちゃけストーリーよりグラフィック製作のほうが大変じゃないかと。







評価C+
65点


そういえば女子部員が負けたら性奴隷になるといった件、どうなったんでしょうか…




あなたが負けたら性奴隷になると言ったこと、私、忘れていませんよ(威圧)

2018年12月21日

放課後の崇拝者 レビュー感想 ヤンヘラない

前作「ヤンヘラ」の続編にして前日譚なので、「ヤンヘラ」をやってないと内容が理解できません。


「放課後の崇拝者」から「ヤンヘラ」だと作中の仕掛けが分からない為、やはり前作からのプレイを推奨



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グラフィックがセピアと白黒で、前作とはかなり雰囲気が違う
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絵も背景もカラフルだったからね
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神さまが出てくるようなファンタジー要素もない









つまらない日常を送っている後輩が、先輩との出会いで、彼女に惹かれていく…



といったヤンデレ百合だが、タイトルほど崇拝してなくね?とは思った



というかヤンデレや百合とも違うかもしれない


割とナチュラルな仲良しの先輩後輩の話に(本作だけだと)見える




ネタバレ













先輩が廃子なのはともかく、後輩の正体がヤンヘラのアルビノだったことが、このセピアと白黒の絵で表現されてたのは非常に上手い演出だったね。グラフィックの雰囲気がガラリと変わったのは、単に回想シーンだからとか、作風の違いだけじゃ、なかったんだね



クライマックスで画面に色がつくシーンと、見つめあうふたりのヘアスタイルが変わるシーンは、とてもインパクトがある



まあそんな後輩は前作だと余り出番がないわけだが、続編で活躍するんだろうか。


性別は男だと推察するね。




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評価C
60点


オマケ部屋のテンションは笑えたし、面白かったです


新作のヒロインもツインテだが、廃子と何か関係があるんだろうか?


ヒロインも可愛いし、かなり面白そうな予感

2018年12月17日

HELLO WORLD レビュー感想 エラー

おばあちゃんとワンコ、アンドロイド、そして死に向かう世界のお話




HELLO WORLD…



略称はハロワなんですかねぇ…










主人公は人間から人格を継承した、アンドロイド


人の感情が分からない無機質な男で、ベースになった人間は陰キャ



一方ヒロインはベースになった人間が陽キャの女性で、明るいアンドロイド
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感情が剪定されているアンドロイドだが、そんなヒロインは、主人公との会話が終わる事を悲しんでいるのが切ないね




こんなん絶対好きやん





でも主人公はそれをエラーだなんて判断しちゃう。せつねえ。






設定もストーリーも王道だが、絵や音楽の綺麗さも相俟って、序盤からかなり先が気になる。






そんな主人公は、彼女とその感情を理解しようと診療所に通うのだが…





そこで待っていたのは、奇妙なマスクをかぶった女性
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そして彼女の投げかけてくる言葉は、更に奇妙なものだった…









ネタバレ














この世界が既に滅んでいて、だが実は人間だけが滅んでいて、サラが唯一残された人間…



エラーは感情があることではなく、感情がない事。サラはそれを治す。



これもまた王道だが、この先の長いストーリーを話そう、だなんてアオリから、まさか…まさかね…



まさかここでゲームが終わってしまうとは





どうやら作者都合により現在はここまでということらしいが、終わり方のアオリが上手くて、この世界に何があったのか、サラとジロの関係とは…


色々気になってしまうね



おばあちゃんとワンコ、アンドロイド、そして死に向かう世界のお話といいながらも、まさかそこまでいかないとは







評価C
60点


15分くらいの序章だけの内容なので今は何とも言えませんが、かなりの潜在的な面白さを感じます。


完全版が楽しみ。







2018年12月16日

にいがた歴史観光科学とかのミステリーアドベンチャー【シナリオ重点Ver】 レビュー感想 wow魚魚

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往年の名作アドベンチャー『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』をオマージュして作られたADV








まず絵が荒井清和そっくりで驚いた。


ファミ通クロスレビューの絵の人が一番通じるだろう





そしてキャラデザが「伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠」に激似で2度驚く


ハチはケンだし、続編のヒロインらしきキャラクターも、まんま珠海だ。再現度以前に、ここまで似せていいんだろうか。





さて肝心の内容だが、タイトルの通り、殺人事件の謎を解く!な推理ADVというより、歴史、観光のトラベルミステリといった感じ。


古典的で、昔の作家が書いていたジャンル


オホーツク感は、見た目ほどにはなかった




主人公であるボスは若手刑事のハチを引き連れて事件を捜査するのだが、結末や妙にファンタジーな歴史ミステリといい、推理に期待していると裏切られるかもしれない。



そしてプレイヤーキャラはボスなのだが…


実質、主人公はハチだよあなこれ…






ボスは活躍できないので、そこも盛り上がりに欠けた。


ストーリーはもう少し整理するか、練り込めたと思う。観光要素も、背景が加工されているので、どうにも映えない。



刑事もののラストとはとても思えないエンディングも、人によっては冷めるかも。




選択肢で分岐するシーンも作りかけなので、続編や完全版に期待したい




尚クリア後などには続編の予告が入るのだが、どう見ても前科2犯のハゲがいる









評価D
50点


どうにも説明文が多すぎて、ミステリーアドベンチャーとしての面白さに欠けました。


絵は綺麗だしトラベル要素があるので、このジャンルに興味がある人は、やってみては。













【閑話】

今年も残すところ、後僅かですね…

完成できなかったフリゲ、同人ゲーが結構あり、血怨三章や甘垂宇津の新作に至っては、ボツになってしまい、残念。


作者が2018年の完成を目指すといっていた学園フラット2完全版は、なお、まにあわんもよう、ダメみたいですね状態…


こうなったらもう完成度重視で、じっくりやって欲しいですね。

2018年12月15日

となりの者ですが レビュー感想 となりの春名くん

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家に帰ってきたらお母さんからいつもの置き手紙が…
でも今日の内容はいつも通りじゃなかった!
「おとなりさんに私の作った料理、持っていってね!」と頼まれて焦る主人公。
焦る理由はただひとつ、だってお母さんの料理は……








メシマズ母を持つ主人公が、隣人のイケメンに作った料理を差し入れする、乙女ゲー風、お料理ADV。面白い題材で好印象



カテゴライズすると乙女ゲーだが、選択肢では好感度が変化する台詞ではなく、作る料理を選ぶ



料理の完成度によって味が変わりエンディングが分岐するが、どう作れば良し悪しが変わるのかは、ちょっと説得力に欠けるかな


特に食材なんて完全に人の好みだし、食べ合わせもそう変わらないような内容だし



折角面白い材料なので、ここはもう少し拘って料理して欲しかった







乙女ゲーとして見ると、ベストエンドはニヤニヤしちゃうね。春名、設定だとヘタレということらしいが、そうは見えない


バッドエンドでも一応の結末になり、スチルまである。そして全てのエンディングに後日談があるのは、拘った作り



実は最初の2回プレイでは春名が登場しない、料理要素0、乙女ゲー要素0のエンディングだったので、このゲームはお隣さんが登場しないのか?だなんて思ってしまった(笑)








評価C
60点


少女と青年の微笑ましい話って感じで、絵も好きです。


ゲームに出てこないエピソードが多いので、もう1本作れそうですねぇ。




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