目を覚ました時、傍にいた女性、観月美玲。彼女は自分を夜哉の恋人だと名乗る
だが夜哉は何故か、彼女のことだけが記憶喪失になっているのだった
こういうストーリーの定番として、彼女の正体は美玲ではなくて、他の誰か…
主人公に好意を持っている美玲ではない他の女が、なりすましや肉体だけ乗っ取っている…
どうせヤンデレかホラーなんだろ?
というのがベタなんだけど、やはりそのようにストーリーは進む
最初は何も考えずに、ただいい子としか思ってなかった夜哉
だが、日常に少しずつ違和感を覚えるようになり、美玲もまた、何かを隠している
誤字脱字も多いし、言い回しがおかしい部分があるが、定番ながらに美玲の正体が気になってしまうし、面白いゲームだった
ヤンデレやホラーの類かと思いきや、まさかの泣きゲー路線とは
音楽もマッチしているし、ベタなんだけど、どうもこういうストーリーには弱いね
ネタバレ感想
終盤ホラーになるも、そこから本物の妻である真昼(なぜか本物のヒロインなのに立ち絵がないが、存在感はある)とふたりで、美玲とその子供を受け入れる展開に、ちょっと感動しちゃったよ
「得意のリハビリ」と夢での経験を良い想い出にしてたり、目覚めてからは「観月さん」呼びだったのがラストシーンでまた「美玲」と呼んだり、夜哉も格好いい主人公で、カタルシスがある
美玲も主人公の恋人で、仮にも子供まで作った間柄だけあって、悪者にはされてないんだよな。彼女もまたヒロインであると
死にかけの夜哉の目を覚ましたのは、このふたりだしね
このゲーム、定番なんだけど、そこが他と違うので良かった。
普通は美玲を悪者にして、主人公とヒロインだけが幸せになって、はい終わりだからね
そしてこの話は、真昼が良い女過ぎるんだよな。
美玲は、自分の男を寝取って呪い殺そうとした女なのに、「夢とはいえあなたが好きになった女の子の子供だからいい子に決まってる」とか…ぐう聖過ぎる。まるで「同じ女を愛した男だから」とシンを手厚く葬ったケンシロウのようだ
そこに清涼感があって良かった
美玲については特に詳細がないまま終わってしまったが、ツインテ&ピンクのフリルミニスカの成人女性はいないだろ
自分のことを美玲と呼ぶのも、まるで子供…
ってことで、まだ女子高生くらいかしらん…(仕事にも行って無さそうだし)
男に弄ばれて妊娠、だが男はバックレ…絶望して自殺…
誠実な好青年の夜哉に救いを求める…
そんな背景をイメージしてる
評価B
70点
いやあ…
沁みますねえ…
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