ブラッシュアップされた要素こそあれどベースは同じで、これまで配信されたタイトルはレビューしているので、追加されたグランドルート、IFルートのネタバレ感想です
追加ルートは蛇足じゃなかった?面白かった?などの疑問に答え、最初に結論を言うと…
とても満足できるゲームだった
完全版をやってこそ、「サイコロサイコ」です
まずIFルート。6人のヒロインのIFが描かれる。
カロンではなく巡漓じゅんぺーが書いてるが、カロンとじゅんぺーがディスカッションしたのかカロンの指示なのかは不明だが、あるヒロインのIFでは最良の判断をしたなと歓喜した。ここをちゃんとやってくれたことが本当に良かった
そしてもう1つ。カロンのゲームは謎の異空間が度々登場するが、大抵は存在を濁されてきた。
しかし今回、明確に異空間の真実が描かれた。
オチとしては結構安易というかフリーゲームじゃなかったら叩かれそうだが、私は意外と納得した。
まずクリアパスワード…
ツマトリソウ。
凄い名前だが、実在する草花なのね。花言葉とかよりも、元ネタは……妻か?
妻って誰だ?妻キャラなんていないけど?…と思ってたらまさかのだったね
「みことにっき」やまたろーをここで出してくるとは…
さてIFルート。一言で「IF」と言っても色々あるが、共通するのはどのルートでもヒロインが幸せになれたこと。優しい世界やね。
しかし本編エンディングが「彼女たちにとっては」ハッピーエンドというのも(奇しくも全く同じ文言をレビューに書いていたので)、分かる話だ
この手のIFシナリオはヒロインがまるで別人のようになることが多々あるが、「サイコロサイコ」は面白い事に、ルートによってはヒロインのキャラクター性が全く変わっていない。
だからお前サイコパスのままじゃねーかとなる
どこまでもタイトルに忠実だ
それでもボタンさえ掛け違わなければ、主人公と結ばれ、幸せな結末を迎えられるのだな
中でもやはり、災子ルートをあのエンディングから始めたのは、英断だった。ストーリーまで一緒だ
ずっとあの手を掴みたいと思ってたんだ。
災子というナチュラルボーンアヘアヘサイコパスお姉さんの本質を理解しつつ、受け入れるエンディングは本当に良かった。
安易なハッピーエンドには逃げなかった。選択肢をクリック出来ない演出も好き。
このシーンのめたろーくんは最高イケメン指数を記録している
彼女達6人を幸せな結末へ導き、私は満足だ
さて、あとは7人目を残すだけだな
だがここで、画面は暗転……
え?
おいおいおい何かを忘れていないか、誰かを忘れていないか
このシリーズの真のヒロインは、七七でしょ!?
もう名前からして、明らかに7人目のヒロインじゃん…
一番好きなヒロインなのに…
七七へのフォローはないまま終わっちゃうのか??
(;゚Д゚)
…
……一瞬でそんな疑念が頭を駆け巡ったが、ここで七七ルート突入。ほっと一息
……
まあワイはカロンとじゅんぺーを信じとったけどな
(´∀`)
「シリーズすべてに登場する唯一のヒロイン」である彼女と、世界の真実が明らかに
虐待を受ける彼女の言動は、余りに悲しくも切ない。
これじゃ「七七」じゃなくて「リョナ」だな
終わってみれば「メンヘラフレシア」だけではなく「みことにっき」やそのシリーズの続編でもあった
評価B
75点
「サイコロサイコ -第四の出目-」「サイコロサイコ -第二の出目-」「サイコロサイコ -第五の出目-」「サイコロサイコ -第六の出目-」「サイコロサイコ -第三の出目-」「サイコロサイコ -第一の出目-」の連作を1本に。
そして更にグランドフィナーレ「第七の出目」を追加した、贅沢なゲーム。
通常1本ずつの企画ゲームをまとめてプレイするのも、ヤンデレ系ゲームとしては、またとないボリューム感を味わえますよ
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もしIF才子が本性を隠しているのなら、あのストーリーは本当にブラックですね。
カロンは絵が可愛いので、女性支持は高そうです。不安定な女の子を描くゲームは、その傾向にある気がします。
アイドルとかも本当に人気のある人は同性人気も高いので、事の本質としては、カロンは尖ってるようで幅広く支持されてると見ています。ギャルゲーなのにこれだけ女性プレイヤーが多いのは、カロンくらいかも。
私カロンガチ勢だったんですか(笑)ありがとうございます。同性のねこふじさんとヒロインズについ感情移入しちゃうのかも……。カロンの4割は女性ファンらしいですし。
女の子(男の子)いっぱいなゲームって、同性の心が掴めるかも大事だと思ってるので、成功ですね。
ただ災子は本編もIFも全く同じキャラクター性とストーリーでしたが、才子(お姉ちゃん)は本編だと本当に重音を見下しているのでしょうね…。
絞殺される直前に見せた姿は、IFで見せた優しいお姉ちゃん像とはまるで重なりません。なので才子に関しては、もう本当に「何もかもIFだった」のでしょうね。そういう意味でも異質なストーリーでした。
もし才子IFが「実は本編と同じキャラクター」で腹黒だとしたら、ブラックすぎる…。
このシリーズに関わるスタッフは何故か全員女性だと思ってました。これだけ女の子女の子なゲームだと、作者に女の子の引き出しがないと厳しいでしょうし。
さすらうように現れては「異様に鋭いCHARON論、考察を語るCHARONガチ勢」というのがちはなさんへの認識なので(今度は父親が主役になりそうという話まで当たってたし)、スパンなんて気にしないで下さい。このブログも相当ゆるくやってますしね。
「サイコ同士を足したら七七さんの人格」説、素敵ですね!大勢に認知されたい祭子さんとめたろーだけいればいい骰子さん、めたろーラブの斉子さんと七七にべったりの罪子(あと七七が浮気するかしないか笑)、健全な関係の火災子と終始イチャつく先生とで、対になってますよね。七七さんの役割は、サイコーずにとって煩わしい、理解できない存在かな。
雪丸みたいな友達がいたらなあ……って夢想してたんだろうなあ。
唯一の良心w骰子さんは本編でも幼馴染に危害を加えてないんですよね〜。めたろーに心中を提案しなかったし。ねこふじさんのキャラは、平気で人を巻き込む奴らだから珍しい。
重音ifが一番幸せそう。実は「お姉ちゃん」も重音にあこがれ、嫉妬してたんじゃないかな、と思ったり。ただ見下してたら、友達づきあいはしませんから……。
この前作者さんが女性の方だと知って驚きました。男性にしては女子力高いと感じてたので、腑に落ちました。イメージキャラのうさちゃん、可愛らしいアクセサリーや小物、線が弱い美少年、カラフルな色使いなど。あと「こんな女いないっしょ」と覆すオチは女性ならではかも。女性でも下ネタとか女の子が好きな人は多いですからね〜。
「みことにっき」や「つきみプラネット」、現実のめたろーたちも誰かの夢の話なのかなー。
6人のサイコ達は、まさに七七の深層心理が反映された存在だと思います。
同様にシリーズによって七七のキャラクターや設定が違うことも関係ありそうです。
雪丸は七七の理想の親友像なのかな?
オチを知ってからだと、七七が死んだり自滅するエンディングは、本人の破滅願望、自殺願望から来てると納得しました。
作中でも「サイコロの裏表は必ず七」とあるので、一の目の裏が六の目で「斉子+罪子=七七」。
同様に「才子(二)+災子(五)」でも七七本来の人格に近づくのかな?と考察なのか思い過ごしなのか分からない思い付きをしました。
それぞれのゲームで、七七が2人のヒロインにはないキャラクター性を補足するようなキャラクターになっている事は、関係ありそうです。
骰子はサイコ軍団唯一の良心でしたね(笑)。緑髪キャラは案外まとも。
ifの先生は私もお気に入りです。異質な話でした。このストーリーだけ、本来はヒロインたるはずの重音が、主人公と無関係な人物のまま切り捨てられ、だが最後に報われる……という流れだからでしょうね。
主人公と結ばれるのも、主役も本来の「お姉ちゃん」ですし。偽者は偽者のまま。
ifは、骨子って本当に優しい子だったんだなあ、とびっくり。雪丸とも仲よさそうで良かった。火災子の本性を受け入れたように、1さん編で「斉子のブラックなとこも好きなんだ!」と豪語するめたろーも見たかったです笑 ifは先生、災害子、罪子さんの話がお気に入りです。
雪丸はifに必ずいるし、他の作品にも出演するから、主人公をハッピーエンドに導くナビゲーターなのかもしれませんね。