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2020年02月18日

はざまたそがれ(完成版) レビュー感想 人と違うのは当たり前の事。人生っていうのは決められた一本の道を全員で競争する事じゃない。道は無限にあって、目的地も人によって違う

yasashiisekai_No-0015.jpg






グラフィック枚数は、シリーズ最大かな。



特に今回は、画面演出が素晴らしい。



画像だけではなく、テキストウインドウが、そしてテキストが、よく動く。



まさに活字が躍る。








「はざまたそがれ」はメッセージウィンドウが2つあるという特殊仕様だが、遊び心満載の演出が多い。





特にびっくりしたのは、「うまく噛み合った二人だった」というテキストが本当に上下で噛み合った事だね。斬新過ぎる。






「はざまたそがれ 体験版」レビューで私は、「昔のゲームはひらがなだったのでひらがなのほうが雰囲気が出る」と触れたが、このような演出の為だったのだね。これは恐れ入った







そんな「はざまたそがれ 体験版」「はざまたそがれ半」「はざまたそがれ 転」……ときて遂に配信された「はざまたそがれ(完成版)」……





レトロなグラフィックの完成度は非常に高い。しかも容量は昨今のフリーゲームとは思えないほど少ない…。


全話が収録された本作でさえ、ダウンロードは一瞬だ。なのにボリュームはとてもある





フリゲ史上最少にして最大の大作といえるかもしれない







でも…でもね…



タイトル通り「完成版」なのにね…








「完成版」ではあっても……








………「完結版」
ではなかったのか………

1.png







制作に3年近く、発表に1年かけたゲームなのに…











なんと完結しない








いやこれは、こういう終わり方なのか?


だとしたら、後味が悪すぎる…




まるで全てをぶん投げた、打ち切り漫画のようなエンディングなのだが…




このゲームを「完成版」からならまだしも、「体験版」からプレイしてる身としては、なんとも反応に困る内容だった






ネタバレ感想




















まあなんにしてもラスボス咲とのバトルはアツかった



戦う力を持たない主人公たちが、圧倒的に強大な敵と戦う構図は、面白いね



知恵と勇気で挑む訳だが、精神攻撃で攻める弱点が、まさか「音」だとはな。






戦う力を持たないと言っても陽子と雨宮は武道を嗜み、経験のない咲にとってはそれこそが「未知の能力」なんてのも、逆説的(?)で愉快だった







雨宮の最期は、悪い意味で呆気なかったな。ぽっと出の華子よりも、これまで共に死線を潜ってきた陽子にこそ、言葉が欲しかった





華子の復活は嬉しかったが、悲しい別れに見せかけて、まさかの佐為化だとは…



スク水になったりと完全にギャグ要員だが、明るくていいと思う。


それに華子は、今後のストーリーに必要なんだろう



華子自体が、既に陽子の能力(ペルソナかスタンド)だしな…










まあやはり、問題は咲だ。




結局のところ、慈愛に満ちた陽子の言葉は、まるで届かなかったのか?
yasashiisekai_No-0037.jpg








感動ぶち壊しやんけ…
(´・ω・`)










仮想世界体験が終わってからのオチは、今までで一番怖かったな。


あいあいが乗っ取られてしまったし、ブラックすぎる…。




ホラーゲームとしてはアリかもしれないが、「狭間」という言葉の使い方も上手いし、この「狭間」の果ての物語も、感動的に終わると思っていたからね。



ここで感動的に終われば名作だったが、おかしな方向に行ってしまった感がぬぐえない…










評価B+
70点


優れた作品には違いないですが…


続編への伏線っぽいシーンもあるけど、どうなんですかねえ…


この記事へのコメント
ことぐさん、はじめまして。管理人のスマです。長い間制作お疲れ様でした。
(*´・ω・`)o0○(あ、夜行小十具ってやっぱやこうことぐって読むんや!?)

そう言って頂けると、私も陽子の制服姿や咲の体操服姿を舐め回すような優しい視線で見つめる為に、再プレイや記事再読した甲斐がありました。

「3人は現実世界に帰るも、仮想体験の記憶を忘れたまま、日常を過ごす。全く接点はなかったが、廊下で3人が偶然すれ違った時、「あ」っと記憶がフラッシュバック。「雨宮…くん」「狭間さん…狭間…」「雨宮…」みたいにお互いの名前を呟きエンディング…」

他には「3人だけが記憶を持ったまま、現実に帰ってきた。だが咲は仮死状態になっており、治す手がかりは仮想現実にあるという。3人は咲を救うため、またあの世界に戻ろうとする」という結末を予想していました。今回は想定外のテイストで終わりました。

私はこのゲームのひとまずの結末を読んだとき、「世にも奇妙な物語」の「おばあちゃん」を思い出しました。「おばあちゃん」はラストが胸くそで有名ですが、やはり本作はまた別の形で続く(かもしれない)のですね、楽しみです。

ストーリーや設定自体はベタな仮想世界もので、終われば記憶を忘れ、現実世界で再会するという流れもよくありますが、独特の言い回しをはじめ、咲の裏切りや華子復活への伏線があったり、ストーリーだけを見てもなかなかの秀作なので、「ホラー的な結末にしたかった」「ありきたりな話だけどそこそこ面白かった」と思わせるコンセプトこそ成功しているものの(私自身が「ホラーゲームとしてはアリ」と書いた通りです。咲の髪型になったあいあいが出てきたのは、本当に不気味だった)、「はざまたそがれ」はグラフィック、演出、ストーリーと三拍子揃った「本当に面白い名作」になれると確信していたのでそこは残念に思いましたが、また彼女たちの新たなる戦いが見れる(かもしれない)のは、本当に楽しみです。

「転」の興奮や「完成版」で現実世界に帰る前の感動を超えてくれると、信じてます。
Posted by 管理人 at 2020年02月19日 06:51
 初めまして、お邪魔します。はざまたそがれ作者のことぐです。
まず最初に、今まで何度もレビューしていただきありがとうございました!
製作途中に薄れるモチベーションを上げるため何回(何十回?)も拝見させてもらいました!本当にありがとうございました!
そして読むたび励まされながらもいつも恐怖してました。この先の話を完全に見抜かれてしまったら楽しんでもらえないのではないか?「ありきたりの展開でつまらない」と言われてしまうのではないか?と。物語自体は早くに完成していましたので、見抜かれたからと言って内容を修正するのは反則なんじゃないかとも思っていました。しかし結局内容は変更しませんでした。「ありきたりな話だけどそこそこ面白かった」そう感じてもらえればと思って。意外な展開なんて自分には思いつきませんしねw

さて、今回の完成版についてですが、残念ながら「はざまたそがれ」はこれで本当に完結となります。ホラー的な結末にしたかったのと、続編を見たいと思ってもらえるような終わり方にしたかったので。
ただこの先の話は勿論ある程度考えておりますので、続編がないとは言えません。
そして続編を作る場合にはタイトルを変更すると思います。
次に作るものがこの続きになるか、あるいは一年前の話(超常現象研究部)になるか、全く別の作品になるかはまだ分かりませんが、もしその時が来たら、また感想と評価を頂ければと思います。
Posted by 夜行小十具 at 2020年02月19日 06:14
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