『真っ黒焦げになっちゃった、ふたりの愛のお話』
就職に失敗しフリーターとなってお弁当屋さんで働く愛美(まなみ)さん、25歳。
そのお弁当屋さんの常連客、多知(たち)くん、10歳。
汚れた世間に嫌気がさした愛美さんは多知くんの純粋さに癒され、心惹かれていきます。
そして二人は……。
「画面クリックでニュースを再生します」というテキストからゲームスタートしたり、ゲーム中の画面が、ほぼ主人公の1人である愛美の日記(フリゲではあまり見ない手書き風フォント)による独白で、コンフィグもその愛美が日記に描いた落書きだったり、UIに拘った一作
ゲームの殆どは前記の通り愛美が多知と知り合ってから恋をし、犯行に及ぶまでを日記で振り返る(そう、ある人物が)
25歳で弁当屋でバイトをしていたフリーターの女性が、知り合った小学生に執心するさまが語られる
そして後半が真相編というスタイル
ゲーム後半、私はこのゲームタイトルに着目した。
「なんだ多知くん、きみ知ってるじゃないか」と。
ならばこのタイトルはなんだったのだ?…そう思う訳だが、ラストシーンでなかなかどうして、綺麗なタイトル回収が行われる
クリア後タイトル画面も、あるシーンに変化する
ベタながらに、上手い流れだ。前半にはちゃんと伏線(というか、前フリ)もあった
しかし何より私が感心したのは、ノベルゲームコレクションのバッジシステムを使い、きみの愛のあかし さいごまで見てくれたんだ、本当にありがとう! これもきっとひとつの愛だよね。というバッジに、ある人物の目線からの、真相を込めたことだ
つまり、バッジもストーリーの続き。ゲームの一部なわけだ
この手法、何かあったかな…?上手い事やるもんだ。(大体のゲームは、普通のスチルの使い回しで済ませるし)
ゲームの説明文には…
事実はひとつしかありません。
ただ、真相をおいかけてください。
…との文言がある
果たして死亡したとされるふたりには、何があったのか…
死因とはなんだったのか…
この焼死事件、ふたりの愛の真相は…
プレイヤー諸君の目で確かめて欲しい!
m9(+ゝω・´+)
評価C
60点
立ち絵も無ければ、ゲーム中にスチルもなく(タイトルだけ)、最低限のグラフィックで作成してるんだよね
この長さのゲームとしては、最低限で最大まで演出効果を成立させたのではないかと
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