だが記憶が無い…
そして側には、転がる死体…
殺人容疑をかけられた主人公の孤独な推理戦が、今始まる
「死神の館」で繰り広げられる、デスゲーム
定番のデスゲームに推理ADVをプラスした一作で、特別変わった設定はないが、ストーリーに重さがある、良作でした
システムも至ってシンプルで死神の館を調査し、証拠を探し、推理戦では証言者の矛盾を指摘し、証拠品や意見を突き付ける、という「逆転裁判」スタイル
推理ゲームとしての攻略難易度も低いし、ゲームオーバーがない親切設計なので、どんなにゲームが下手でもいつかは消去法でクリアできる
お約束の犯人当ても勿論ある
そしてやはり…
ストーリーが良い…
ADVはストーリーが何よりも命なのだが、もう既にネタギレしているデスゲーム系に、少しだけ新たな風を吹かせた事は評価すべきだよね
単純な勧善懲悪でもなく、プレイヤーに問い掛けをするゲームだ
そして最後、このデスゲームや「罪」について、プレイヤーは選択を迫られる…
最後の選択肢は、犯人当てよりもずっと迷うことだろう
プレイヤーと記憶喪失の主人公は、死神が誰かも推理するが、伏線やタイトル回収が、実に見事だった
推理がヒートアップした時に流れる音楽も、高揚感を高めてくれたね
1つ問題点を挙げると、デスゲームなのに生死をかけた緊迫感はまるでなかった
食料すら与えられてないはずなのに、どのキャラクターもなんとも余裕綽々だ
「ダンガンロンパ2」でも誰かが殺人を犯さない限り館から出れないというチャプターがあったが、あの緊張感からすると余りにも平和的過ぎた
評価B
70点
キャラクターはあやなが好きですね。ピンクの制服やミニスカから伸びる脚もエッチだしな。
続編が楽しみです。
【こぼれ話】
このスマホゲームのDL、10000を超えているのですよね。これは、現在のフリーゲームのテキストアドベンチャー・ノベルゲームでは、まずありえない数字です
しかしながら、ピークアウトこそしているものの、専用のDLサイトがあるように、
フリーゲームのテキストアドベンチャー・ノベルゲームの需要は、まだまだ高いと推測します
根拠は色々ありますが、一例を挙げると…
これは私しか持っていないネタなんですが、このブログのアクセス上位の多くは、テキストアドベンチャー・ノベルゲームなんですよ
逆にアクションは、なかなか閲覧されません。キーボードでアクションをやる事に抵抗があるユーザーが、いまだに多いのではと推測します(でもホラーは人気)
これは完全に想定外でした。上位20位中、15本がテキストアドベンチャー・ノベルゲーム。
この2ジャンルだけで1日2000アクセスを超える日もあり、新しく記事を書くと、待ってましたと言わんばかりに、アクセスが集中します。
読書離れの時代で、現代の若者は「本を読まない」、「読解力が無い」とよく言われますが…
実際にはそれすらも通り越して、最早「本を読めない」、「文章が書けない」というのは、間違いありません。
とあるお笑いコンビが「文字を読めない。漫画の文字ですら読み飛ばす」と言ってるのを聞いた時、
ああ、もうこういう時代なのだな。道理で本が売れない訳だなんて思ったものです
そのような背景もあり、CSのテキストアドベンチャー・ノベルゲーム自体が下火なので人気は無いと思っていたのですが、
恐らくテキストアドベンチャー・ノベルゲームというジャンル自体が好きな人は、CSではなく、フリー、またはスマホや同人に集まっている、という事なのでしょうかねえ…
しかもスマホでのプレイは、ハンデは殆どありません(それにしてはスマホゲームのヒット作は、何故かスマホでプレイしづらいアクション系が多いのですが…)
ネットでは、なろうを始めとする、アマチュア創作サイトも非常に活発です
活字はまだ死んでいません
全体数が少ないにしても、ビジュアルノベル、活字界隈は恐らく客が局地的に集中する傾向にあるのでは?と推測しています(ブックカフェのブームなども、その裏付け)
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先っちょだけ挿入ってました。