▼もも編攻略。
トラッドな妹ヒロインのシナリオかと思いきや意外性もあった
18歳と14歳の恋愛は別段おかしくないがももが明らかに年齢より幼い少女なので、主人公も最初は俺はそんな趣味はないと否定しながらもしっかりももを異性として見てたり、徐々に恋愛感情を抱いていく過程が面白い
▼楓の唐突な告白。このシナリオでは冗談として済まされるが、すでに楓を攻略しているとこれが事実だと知っているので、何かしら思うところがあった
▼母にまつわるストーリーというのがあやめと同じで、ゲーム的にいえばちょっと展開も被ってしまってる
せめて事故に遭う展開くらいは変えるべきだった。
唯一違うのがもも編ではこの一家が全員命がけの仕事をしているから、この程度ではそこまで心配しない、という設定が後々ももが溺れた時に出てきたこと。
でもこのシーンとかあやめシナリオだと、滅茶苦茶心配してんじゃん。この矛盾は一体?
▼完全に自分の気持ちに気づいた夏輝。母が討てなかった海の主(?)であるタコを倒したら告白すると約束する
このシーンで別れのシーンの曲が流れるんだけど、なんとなくそんな気がしてたね。流れそうな雰囲気だって。音楽もマッチして、これは凄くいいシーン
▼このあたりでプレイヤーとしても、最初は落書きにしか見えなかったももがもう、完全に可愛く見えてたね。
ギャルゲーマジックなんだろうか。奇しくもプレイヤーが主人公と一緒にヒロインを好きになっていった。最後に後回ししたのは、ももが一番好きじゃなかったからなのに。だからこのシナリオは妙に感情移入した。
▼夏輝ともも、二人でタコを倒すと思いきや、ダメージを与えつつも惜しくも負けてしまい、ももは溺れてしまう。ここで救命措置ができない夏輝に代わって阿部さんがももに人工呼吸したり心臓マッサージをするんだけど、まさかロリヒロインのファーストキスとファーストタッチが阿部さんだとはね
これはかなりショッキングなシーンのはずなのに、なぜかこの後一切言及されないことが謎だった
もっと、あだち充のラフのような展開になるかと思ったのに。まあ相手が阿部さんだと、ノーカンなんだろうか
▼結局タコ倒せなかったけど、どうすんの?と思ってると、夏輝はかなりフライング的に告白とキスをする。
これはまあ予想外ですわ。「約束」をナチュラルに破って、それに言及すらしないとは思わなかった
30日も何のイベントも発生しないまま流れるし、ここらへんちょっとシナリオ改変したんだろうか?
▼このシナリオもあやめ同様、過去の回想が全然ないなと思いきや、
最終日、夏輝は夢でかなり唐突かつ強引に、過去の自分とももを思い出す。
夢て
ももが自分をボクと呼ぶ理由が、かつて夏輝が「舎弟」にし、
ももが妹ではなく弟を演じていたという事実にびっくり。まあ実際には思いっきり兄に恋愛感情抱いてる妹キャラだけど
ボクっ娘がボクっ娘である理由付けをするゲームとは珍しい。このゲームでもパロディしている「うぐぅ」でかつてブレイクした、kanonのあゆだってただの萌え狙いで、設定はなかったはず
こういうところからも、僕夏がただの設定倒れではない、よくできたストーリー型ゲームであることがわかる
▼旅立ちのシーンでももへキスをして、紗耶に追いかけられて終わるEDはとてもきれい。もうこれ、青春映画のワンシーンだわ
もう付き合ってる事は周りも知ってるし別に悪いことはしてないのに、まだ諦めきれて無さそうな紗耶が可愛い。あやめも略奪愛すら考えてるしね
このシナリオでは清理と余り交流が無かったためか、もうこの島では会うこともないという会話なのがちょっと寂しい。
でも、でもね…本題は…
どういうわけか、マジで、ヒロイン集合に見えて
阿部さんやパパまでいるのに
なぜ楓だけいないのか。しかもももの親友だというのに
これはサッパリ意味が分からない
▼ED曲はもも専用で露骨に初音ミクっぽい、これもいい曲
ここで紗耶以来久々にエピローグの写真演出をするが、
なんと最後の最後で夏輝の顔が映って吃驚。ギャルゲー主人公にしてはイケメンじゃないね。トゥハートの藤田浩之に似てる
ももの髪飾りはモナーだったのか!ここで初めて気づいた
立ち絵は使い回しだが、髪型が違うというのがいいね。ここで髪をほどいたももを初めて見る事ができるし、紗耶編もそうだったが、最後にヒロインの成長した姿、または普段と違う姿を見れるというのはかなり印象的
でも、このエピローグは、やはりダイジェストのように簡素だし、意味不明過ぎてイマイチだ。別れのキスがピークだったね
しかもなぜかここでは楓が登場しているし、ホントチグハグ
しかも「お兄ちゃんと2人でアイツを倒す」んじゃなかったのかよ…
何勝手に討伐しようとしてんねん
支離滅裂さが際立って、疑問が先に浮かんで入り込めなかったね
▼さてここでまとめ。
あやめシナリオとテーマが被ってるので、もっと差別化して欲しかったが、85点の良作
僕夏を総評すると、95点のとてもよくできた良作。フリーゲームという範疇では名作といっても過言じゃない
もう完全にVIPナメてた。
これは凄いゲームだよ。
清理編以外はすごくよくて感動もした。
シナリオ
紗耶>>あやめ>楓>もも>>>清理
キャラは紗耶が一番好きで、後は甲乙つけがたい良さがあった
紗耶はシナリオ、キャラどっちもよくて、流石メインヒロインだった
▼もうシナリオは全部クリアしたが、まああとはカオスエンドを見よう。清理編が一つ埋まってないから、これも探したい
クリア後のオマケも見た。紗耶が夏輝と阿部さんの人形で遊んでるのが腐女子っぽくてそこだけは引いた
絵が下手過ぎる絵師(?)はやっぱりオマケ絵でも絵が描けてなかったのが印象的
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