ふりーむでは公開出来なかったらしい。
▼本作は「しぇいむ☆おん」の栗原美幸をメインヒロインにした二次創作同人ゲーム
続編的ポジションである「げっと☆おん」の凛も登場
昔のゲームだが、今遊んでもかなり面白いので、未プレイの人は、「しぇいむ☆おん」からやってみてもいいかもしれませんね
▼そのような理由で、スタッフが別人のようなので、キャラクターをちゃんと立てられているかどうか。原作のストーリーを正しく理解した上でリスペクトがあるかどうかというのを重要視してたけど、キャラクターの性格に関しては割と違和感が無かった
ヒロインの美幸より先に登場し、いきなり飛ばしてる凛
(苦学生っぽかったのに、ライバル店の常連客とか、どっから金を出してるんだろう…)
相変わらずの変人で、主人公の「同じ大学の後輩か。信じたくないな」「隣に座ってほしくない」ってセリフは笑っちゃうね。
でも、「げっと☆おん」でのオラつきっぷりに比べると、かなり落ち着いた
ライターも違うが設定も違うので(ヒロインではなくサブキャラ、相手も隼人ではなく隆也)、多少キャラが違っても、そこまで違和感はないかな
こんなのでも、かつては死にそうになってたね
▼絵は、画風の違う2作のキャラクターが登場するが、違和感なく統一されてる。
でもこのシリーズのお約束なのか、相変わらずスチルではキャラが完全に別人なので、シンプルな絵だけに違和感が酷い
「げっと☆おん」なんて、この萌え絵が突然、
コレだからね。いきなりリアル(?)になって笑っちゃった。
そういえば美幸の立ち絵、手の組み方が「しぇいむ☆おん」と逆で、握り締めたようなポーズになってるのね。
▼ストーリーは全体的に暗い。
2人の仲に亀裂が入るほどでもないし、喧嘩を経てより仲良くなることは確かだが、中途半端に暗くて重い
美幸がイジめられているが、その描写が陰湿
更には、主人公が大学生だから高校までは干渉出来ないし、何も出来ない無力感がクローズアップされている
何せ彼女なのに、相談すらされていない
フランケンやのりのに、美幸に信用されてないとバッサリ斬られるシーンは、悲しすぎてワロタ
(のりの、「美幸」なんて呼び方は普段してないが、あれはおふざけなのかしら。美幸も主人公の呼び方が「タカヤ」だったり「隆也さん」だったりで統一されてないし、ただのミス?)
この要素、本作では最重要のはずなんだけど、何やら随分フワっと、簡単に流されてしまったな
完成版はストーリーを修正、ボリュームアップするだろうけど、これじゃ主人公はただ気付かず、流されただけって話だからね。完全に蚊帳の外
のりのが解決しちゃって、あっさりとそれがモノローグされるだけ。え?これでED?って思っちゃった
主人公が美幸をナンパしたって扱いになってるが、あれも礼を言おうとしただけだと思ってたんだが…解釈の違いなのかな。
▼まあそれはいいとして、かなり不自然なのは、このゲーム、やたらと政治批判が多いんですよ
杉並区や市町のあり方について物申すセリフが、とても多い(ふりーむでダメだったなら、もしかしてそれが原因では)。
モブが老人だらけで、「もう区なんて信じられるか!」とまで発言
上級市民なんて言葉も平然と出てくる。原作の世界観ではないでしょ
これ、炎上した「クロエの流儀」のように、可愛い女の子(と老人)に作者が言いたくても言えない事を言わせる…という思想が垣間見える…
エンディングまで、オリンピックガー!この街の将来ガー!って…
どうなるのだろう…って…
言う必要あったか?
普通に恋愛のシーンでいいでしょ。なんで余計な事ばかり言って、普通に喋れないの?
会話の流れも不自然で、「ところで」の繰り返しでやたらとこの話に持っていくが、そっちのほうが唐突だと
▼タイトルは「栗原美幸と善福寺川」だけど、これだと善福寺川(というか土地)のほうが主役というべき内容だし、わざわざ「しぇいむ☆おん」の二次創作ゲーにした以上は必要ない要素なのでは…(やりたければ、他でやればいいわけで)
かっぱ探しよりも、そっちがメインになっている。つまり、かっぱ探しという建前で、区内の行く先々で、謎の行政批判を繰り返している事に、酷く違和感があるのですよ(ましてや美幸は足が悪かったのに)
かっぱ探しは本作のメインテーマにも関わらず蔑ろにされているので、最低限、かっぱの正体に関する考察と何らかのアンサーがないと、題材にした意味すら有りません。
社会に関する話も、「しぇいむ☆おん」でフランケンが地域社会、人間社会という言葉を使っていたが、本作は明らかに悪い意味で方向性が違いますよ
「しぇいむ☆おん」は不器用な人間でも人に親切にすれば良い事があるね、人と人とのつながりは大事だねって話だったが、今作はただの行政への批判になってて、ストーリー性も全く無かった
美幸とのりのの関係や、区画整理の設定まで変な改変がされてしまった
以上のことから、原作へのリスペクトは無いと見ます。
mineo Aプラン シングルタイプ 1GB
評価D
50点
結構期待度が高かったが、今のところ微妙でした。
ラブコメとギャグは面白いんだけど、纏まりが無く、チグハグです。表記ゆれが多いのも、演出ではなくただのミスなのかも…と。
シーンが切り替わるたびに音楽が途切れるのも、煩わしいですね。
完成版に期待します。
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変な部分をツッコみするとキリがないのでこの記事では触れていませんが、二次創作とはいえ同じキャラクターを使い、ボイスコまで同じなので、責任持ってしっかりやって欲しい。最初に長々とした言い訳が入る時点で既に、変でしたし
実在都市を舞台にするなら、「北へ。」や「風雨来記」のように、ヒロインとデートしたり、土地の雑学を学べるゲームだと良かったのですが、あ、おかしな方向に行ったんやな…って…。