特筆すべきは演出法。この、徐々に壊れていく世界とか、鏡の世界とか、もう1人の自分とか、すでに使い古されたありがちな設定において数々の斬新な演出を鏤めたのは凄い。
特にベストエンドの途中でプレイヤーが退場させられてしまう演出で、ゲームが落ちたのは画期的だった
グラフィックデザインも新しいし、音楽もどれも凄く耳に残る(ただしフリー素材な模様)
マザーのように冒頭でプレイヤーの名前を入力し、窓の外のプレイヤーと、それにゲーム的に操作されるアイの関係を描写したのはなかなか上手い。
選択肢が出て、Xキーを押すと”プレイヤー”が選択肢を拒否し、アイに回答をゆだねるというのが面白かった。
このテのプレイヤー≠主人公のメタフィクションゲームはマザーシリーズやDSのコンタクト、サターンのアゼル・パンツァードラグーンRPG、バテンカイトスシリーズなどがあるが、それに次ぐ新しさがあった。素人がこれを思いついたのは素晴らしい
非常に面白い演出と演出だが、残念ながら世界観やADVのデキは平凡。作中でヒントを探しながら謎を解くだけで、正直食傷気味なジャンルで今一面白くなかった
ホラーではないと謳っているが実際にはホラーで、徐々に侵食されていく世界は中々に怖かった。
評価50点 演出は面白いが、ゲームとしては、凡作です
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