サークルKITYが2011年の夏コミで100本販売した同人ゲーム。製作1作目。
100本しかないCD-R版のジャケット
これまでネット上では体験版のみがアップされていたのかな?12月9日から配信されているのは完全版ということで、プレイ
まず最初に思ったのはテキストが普通のADVとは違うな、ということ。
ゲームのスタンダードである会話文ではなく、地の文が中心になって書かれている。
それによりビジュアルノベルというより小説に近い構成
テキストや画質で90年代のセガサターンやPCゲームの雰囲気があり、菅野ひろゆきやタクティクスの影響を受けたのかな
とある問題を抱えた子どもたちが、そんな子どもたちや、それを管理する人間のみで構成された島に隔離され、歪んだ友情劇が繰り広げられる、といったやや変わった青春モノ(だと解釈した)
主人公やヒロインの問題が徐々に解き明かされていくことがシナリオのコアになっている
終盤、クラスメイトたちの本性が露呈するシーンではちょっと怖さがあった。タイトルにもなっている「学級日誌」の謎も解け、緊張感のある展開が続き、ギャグは殆どない
定番のバトルロワイヤルもどきもある
かなりエグイ描写が多く、ラストもハッピーエンドとは到底いいがたい、非常に印象に残るストーリーだ
ほとんどの設定には理由付けがあり、丁寧なシナリオ
惜しいのは画像関係で、素材なのでテキストとグラフィックのギャップが酷い。
まず隔離された島という折角の設定が全くそうは見えない。
設定からいえばもっと閉鎖的な世界観の筈だが、妙に開けている
離島なのに、海なども出てこない
プレイしていてやっと海が出てきたと思えば、明らかに湖
めっちゃ小さいし砂浜も波も何も無いけど……
言うほど海か?
(この立ち絵はいつも鼻に違和感がある。モアイみたいで)
他にもヒロインたちが貧乳扱いなのに明らかにでかかったり(Blue Forestは巨乳多い)、シーンにそぐわない絵が非常に多い
こういうのは単純に萎えるんで、絵関係はもう少し頑張って貰いたい
技術に未熟な部分があり、処理もとても重たい
ボリュームも、終盤長すぎてグダグダになったので、カン蹴りの後がラストになる構成でもよかったかと。あと30分はカット出来る
マイナスファクターも多いが、シナリオはなかなかキレがあり、活動していないためかなり無名のサークルとゲームだけど、捨て置くにはもったいない、隠れた良作でした
特に、このクオリティで、2011年の公開から現在まで、DL数がたったの6回ってのは有り得ない
評価B
70点
このシビアさ、刺激…おすすめです。
公式サイトのメンバー紹介…
<メンバー>
シナリオ担当 :REI
音楽担当 :psycolo
スクリプト担当:夕貴
秘書 :ひととせ
※4人が揃う頻度=ワールドカップレベル
もうすぐワールドカップなためか3作目を開発中の模様。期待したい
【このカテゴリーの最新記事】