はるか未来の物語。
主人公キャーロンは宇宙飛行中、何者かの攻撃を受けて月に墜落してしまう。
脱出する方法を模索するキャーロン。
しかし月は、謎の殺戮生物"クチダケ"によって支配されていた…
▼地球の形見というゲームのスピンオフ。未プレイだが、面白かったです。ストーリーも理解出来ます
会話劇は漫画的だが、B級洋画風ストーリーが非常に面白い。
月に墜落した主人公
そこには同じく漂流している人間達がいた
それぞれに役割を決めて脱出を試みる
だが脱出ポットは2つしかないので、誰かが殺されることは避けられない
手を組んだ筈なのに主人公は行く先々で何者かに命を狙われて…
誰かが嘘をついている
最早信じられるのは自分だけ……
と王道SF展開にワクワクする
▼キャラクター性もいい。基本的に畜生が多い。というか主人公のキャーロンが既に畜生
こういうタイプの主人公、結構珍しいんじゃないだろうか。最後まで正義の味方には決してならない、自分中心のド畜生
逆にフードは底抜けに純粋だが、メルファーにあっさり殺されてしまう。唐突な殺人シーンが結構悲しい
▼だが惜しい、こういうストーリーの最大の魅力は黒幕は誰か?という二転三転裏切りが続くところにあるのに、中盤でメルファーがあっさり裏切り謎解き終了。
その後も特に騙し合い的なストーリーはない
終盤は月に残されたクチダケが元人間で、人類への復讐を企み、それを阻止する、というこれまたB級SF映画展開になってしまった
まあこれはこれで結構面白いんだけど、騙し合いのワクワク感に比べるとどうにも物語が小さくなってしまった
何かどんでん返しが欲しかったな
▼ステルスアクションとしてはアカイイカア並に簡単操作で、使うのが矢印キーとシフトキーだけという単純設計なので、アクションゲームが苦手でも楽しめる。
スタンマイン(トラップアイテム)が使えるので、最悪ゴリ押しでもクリアは可能(というかバイオのナイフクリアと同じで、スタンマイン0回クリアは不可能?極力無しでプレイしたが、数回使っちゃった)
そして敵の視界がビジュアル化されており、隠れる事がとても簡単。隠れゲーにありがちな、隠れてるハズなのに見つかってイライラ、という悪循環にならないのが最大の長所
セーブポイントも多く(死ぬとかなり戻されるステージ、また、セーブポイントが隠れてて見え辛いところもある。しかも死んだらタイトル画面に戻される)、難易度もそこまで高くないので、初心者でも楽しめる。鬱陶しい謎解きもない
また、ジャンル的にはホラーゲームだが、ホラー要素がそこまで高くないので、怖がりのホラーゲー初心者でも楽しめる。ホラーテイストは初代バイオに近く、そこを歩く恐怖系。ゲームオーバーデモの画面や音楽も似ている。
クリアタイムは2:49だったが、非常に密度の濃いゲームプレイだった。
PS3時代以降の家庭用ゲームは、ムービームービーで見る時間ばかりが無駄に多く、何十時間もプレイさせられた割に充実感がないんだが、これは本当にゲームを遊んだという気にさせてくれた。昔ながらのゲームらしいゲームだった
評価B+
75点
総じてよく出来た良作。おすすめです。
…ところでフードって女の子なのね。公式HPを見るまで確信がなかった。
こんな可愛い女の子をぶち殺したメルファーはガチ畜生。
でもフードはフードで、墜落した理由もその後のスタンスも阿呆すぎてこの世界観から浮いてた(笑)
漂流して、騙し合いをしているのに、「みんなで楽しみたい」って…
あざとすぎて最初こいつが犯人かと思ったなあ
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