中盤まで、若干の探索要素があるが、ゲーム性というほどではない
後半は完全にビジュアルノベル
プレイ前の印象は、「雪国を舞台にしたファンタジー?」だったので、スマホが出てくる現代的な世界観に驚くが、中盤やはりファンタジーになって予想が当たっていたことを確信する
後半に掛けては別の意味でファンタジー、そしてある意味ではリアル過ぎる限界集落、老害、ネグレクトを主題にしたストーリーが展開される
このゲームのレビューを見ているとどうも泣いたとか感動したとかいう意見が多いのだが、私はそんなことよりも、この限界集落での老害の何が害たるかという描写の上手さを評価した
ひたすら胸糞悪い描写が続く。主人公と椿も逃げようと思えばいつでも逃げられるのに明らかにバカで余計にイライラする展開
椿も最後は老害らに殺されてしまう
先日も過疎地の陰湿な田舎者が弁護士会に村八分はやめろと怒られていたが、田舎のリアルがまさにこれじゃないだろうか。
ほんと田舎に行くと異常な老害がいて驚くことがある
このゲームの老害たちは、異常なまでに自己中心的で廃村寸前のくだらない町の謎の掟を重んじる。
だが口だけで自分たちは何もせず、若者を働き手として酷使する
10歳にも満たない主人公と椿は、小学校にさえ通えず、休みなく老害らに酷使される
これもう半分北朝鮮だろ
ただ、流石に何一つ働かない老害たちが、子供を小学校にさえ行かせず強制労働させるのは、ファンタジーだった。行政動くって
終盤はかなりベタな、一昔前の葉鍵系の、いわゆる泣きゲー風のシナリオと演出が繰り返されるが、文章がかなり回りくどく、演出も背景に蛍のような謎の光が舞ったり、ちょっとクサすぎて、やりすぎかなあ
主人公が椿を裸にして全身を拭いてあげたり、その際に放尿したり、エロゲーからエロを抜いたようなストーリーなのも、葉鍵系っぽい
テーマとしては人と人との些細なつながりが起こす奇跡、なんだろうな。
やたら抱き合うシーンがあるのが特徴的で、メインキャラは全員、一通り抱き合ってる
テキストが回りくどすぎて、終盤グダグダだったのが惜しい。その所為で誤字脱字もあるので本末転倒だ
たった1つの情報をグダグダと「僕は○○で○○して○○だったが○○で○○なので○○でやっぱり○○で○○が〜〜」というような長ったらしい言い回しばかりで、徐々にテンション下がります
エロゲーの影響受けすぎですよ
(実際どうだかは知りませんが)
シナリオを見ても村になぜ老人はいるのに老婆がいないのか?とか幾らなんでも行政の目が入らないのはおかしいとか、限界集落という社会派っぽいテーマを扱う割には、不自然なポイントも多いし。
カルト村だって警官や民間人がパトロールしてますよ。むしろそういった場所は、大麻の栽培などに悪用されるため、目をつけられているんです
まあ欠点も目立つが、絵も綺麗だしスチルも多くて、なかなかの一作でした。
評価C
65点
しかし愛夏。目の上にほくろがあるのね。
目の下に泣きぼくろがあるキャラは結構いるけど、目の上のほくろはなんていうんだ?漫画やゲームのキャラでは初めて見たな
漫画だと、ほら、スラムダンクの牧さんとか
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