フリーゲームレビューブログの、偶のコンシューマーゲームの話題
家庭用ゲームは余りプレイしなくなったし、本文中に結論がないので、まあ酒の席の終盤くらいのテンションで、だらだら喋ります
いやあ、ゲーム開発費って凄いですね。
もう1本売れないだけで即倒産に繋がるから、メーカーもそりゃ必死になるよね、売るために。
好きだったソフトハウスも、もう何十社も倒産してるね。トンキンハウスのような事業撤退も含めると、もっとある
その昔、ファミ通で鈴木みそが連載していたおとなのしくみで、「昔(ファミコン時代を指す)のゲーム開発は掘っ立て小屋。今(PS全盛期を指す)のゲーム開発はガンガンビルが建つ」というネタがあったり、開発マシン1台で100万なんて話もあったり、ゲーム開発費はやはりあのころから高騰したんだろうけど、当時は市場規模が大幅に拡大してたから、違和感は全然なくて、寧ろゲームファンとして、誇らしいくらいに思ってたね。
ゲーム業界、ゲーム産業ってすごいんだ、って。
何せ、みんなゲームをやってる時代だからね。
2000年代の話になるが、電車や待合所で、みんなDSやってたでしょ?でも、今はみんなスマホだからね(スマホゲームをやってる場合もあるが、古参ゲーマーには嫌われてるので、90年代にあったような「ゲーム」ではないとここでは定義します)
遡って90年代。
ゲームバブルでそれはもう凄い時代だったよね、90年代は。きっと物凄いお金が動いてたんだろうな。
ゲーム黄金期にしてサブカル黄金期。アニメ、漫画、音楽も凄い。
アニメはゴールデンタイムに数多くの作品が放送され、ちびまる子ちゃん、サザエさん、ドラゴンボールはすさまじい視聴率を叩き出していた。(全部フジテレビだ、今ではありえない勢い)
朝や深夜にやっていたアニメでさえ、今のほぼなくなったゴールデンタイムアニメ以上の視聴率を取っていた
ジャンプの発行部数は過去最高の653万部で、もうこの記録は未来永劫破れないだろう。
CDもミリオンヒットなんて珍しくもなんともない時代。勿論握手券なんてついてない。
でも現在はもう何もかも物が売れない時代。御多聞にもれずゲームも売れない時代で、販売本数なんて減る一方だから、膨れ上がった開発費を回収するのは、DLCなどを乱発しないと不可能なんだろうね。
結果それが作品のクオリティダウンになってる。
本編が明らかに未完成版で、DLCを全部買って、やっと1本のゲームだったりね
名作であるグランディアの開発期間と開発費は4年と7億円だとゲーム批評に載ってたんだけど(ソースは記事の最後に掲載)、開発期間はともかく、この7億円という当時は驚いた開発費も、いまじゃ平均以下で、ひどく安上がりなゲームなんだろう
でも、今の水準で見てもグランディア以上のゲームなんて殆ど無いし、じゃあ開発費ってなんだろうって思ってしまうね(余談だが、グランディアが対抗心を燃やしていたFF7は、開発費150億円近いそうな。研究費込みだろうけど)
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7978/ps.html
もちろん、クソゲーのTHE UNSOLVEDのようなつまらなくても金がかかったゲームもあったけどね
史上最大の開発費70億円を掲げた(実際の開発費は50億円程度という説あり。当社歴代作品比と書かれてるが、実際に世界一だろう)シェンムー 一章横須賀はそれはもう豪華絢爛で素晴らしい名作だったから、お金や時間を掛ける事は否定しないけど、現在の無駄に開発期間と開発費を掛けているゲームは、正しい形で開発費と開発時間を、労働生産性、開発力、ゲーム完成度に反映できてるのかな?と疑問。
FF15なんて開発10年掛けても、悲惨なデキだったからね
日本の労働生産性の落ちてることと、開発費高騰は、密接にリンクしてるんじゃないかなー
【グランディアに関するソース、本文抜粋。当時でさえこう言われていた。じゃあ今は…】
制作期間4年と7億円の費用をかけて作り込んだゲーム アーツの新作RPG。随所に職人芸らしいこだわりの思想が見える。
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FFVIIの向こうを張ったこだわりのRPG
表現力が増したハードで制作者の想像力は何を生み出せるのか。ことRPGの分野に限れば「映画とゲームの融合」という命題が数年来唱え続けられている。その最右翼がFFを筆頭としたスクウェアRPG群であり、今やRPGは表現力で勝負する時代と言われるまでになった。その結果制作費が高騰し、多くのメーカーにとって挑戦しにくいジャンルになっていることも確かだ。ポケモンのヒットによってシステム重視のRPGが再評価されていることも、この流れと無関係とは言えないだろう。こうした背景の中で、「グランディア」は、大作指向というFFと同じ土俵に上がりながら、まったく異なる手法を用いて一つの回答を示した作品だといえる。
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ゲームの出来と共に、インタラクティブメディアにおける物語の力を、改めて感じさせる作品と言える。制作元のゲーム アーツは、完成までに4年の歳月と7億円の費用をかけたと言われており、随所にこだわりが光る良作となった。他メディアを通しても「元気の良い男の子の物語」として久々の快作であり、時代に媚びず、自らの目指す物を誠実に作り込んでいくことが、結果として良作を生むことを、改めて示したようにも感じる。
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