▼これすげえわ。
久しぶりに素材……いや、ネタ(寝坊だけに)その物にビビった。
まさかクリアまで30時間は掛かるRPGを3分にするとか、その発想力に脱帽だよ。
何が凄いかって、通常のRPGでクリアまでに踏む数々のプロセスとイベントを、RTAで終わらせた事だよ。
つまり「寝坊勇者」には町の人からの情報収集、仲間との出会い、ダンジョン攻略、ボスとのバトルなど…RPGの一連の流れがちゃんと存在するんだよ
どうせ3分で終わる単なる掌編なんでしょ?とか思ってる人は、期待を大きく超えるクオリティに驚くよ
▼設定も面白い。
主人公が「勇者」で強いから、
バトルも戦闘力で勝れば一瞬で終わるんだよね(笑)。
だって、勇者だから。
初期レベルが高く設定されている事が、見事にゲームギミックとして生かされてる
▼超スピードRPGと解釈しているが、
ジャンルはRTA実績解除ゲームでしょう。
何回も何十回もゲームオーバーを経験し、やり直す…
試行錯誤し、知恵を絞って、攻略法を探していく…
そういった根源的なゲーム攻略の面白さを、久しぶりに味わえたね
評価B+
75点
イラストもとても可愛いです。
なんでも以前レビューした「7連休シミュレーター」の製作者だとか。
この人の描く女性キャラは可愛いよね。
コメディタッチのストーリーとキャラクターも愉快だし、
久々にフリーゲームらしいフリーゲーム(何々らしさという言葉は嫌いだが、こう書けば伝わりやすいだろうから使う)で、大満足です。
ガチでおすすめ。最後まで飽きないよ。
【フリーゲームレビューブログ小話】
▼悪趣味優良フリーゲーム、「華やかな宴」の愉快なところ、3点。
1。主人公とヒロインがただの人。
何者にも成れずに、終わったところ。
一匹狼ではなく、単なる群れからはぐれた愚かな羊であること。
2。ヒロインの末路が一切描かれない。
プレイヤーに想像の余地を残す手法はよくあるが、主人公にそれをするのは面白い。
3。恋人である陽奈と別れた主人公が
陽奈とは似ても似つかない清純派で真面目な女と付き合うが、
性格は違ってもベッドの前で露呈した価値観は同じで、結局何も成長できないところ。
「かつての陽奈ちゃん先輩と似たようなことを口にしていた。
陽奈ちゃん先輩よりも明るい声音で、眩しい笑顔で、前向きな言葉で、僕を根拠もなく励ました素敵な女性を記憶で塗り替えるように」
「もしかしなくても僕たちが一生のうちに経験する全てのことは、
関わる人は、交わす言葉は、ずっと前から定められていて、
同じようなことを見かけだけ変えて延々と繰り返しているんじゃないか。
そんな感覚に陥った。
人生はあまりにもありふれていて、僕たちの頭上は普遍的な薄いベールのようなもので覆われている」
…ここでのそんな悟りは、ちょっとだけ賢い。
画面端が斜めの演出(?)は主人公の視界が歪んだことを表現したかったの?
新しい彼女の立ち絵はこれだけだが、やたらと表情差分が多い。守りたい、この笑顔。
▼「岩倉アリア」というSwitchのゲームから、「かたわ少女」の香りがする。
私は生粋のフリーゲーマーなので(?)ゲーム機を持っていないが、
Switch2に互換性があるなら、まずはSwitchのゲームを買い漁るでしょ
▼SNSなどで自作ゲームの裏設定を語る製作者を見かけるが、
クリエイターならゲームに盛り込むべきじゃない?
オマケ部屋などで読めるならまだいいが、
あれは実はこうで、ああで…とか、SNSで言ってどうすんだよお前、とか思う。
100を110にプラスしているのではなく、
40しかできなかったものをなんとか50にしたいという、言い訳じみたものを感じてしまう。
その設定、アイディアを創作に落とし込んで表現するのが、クリエイターでしょ?
最近のフリーゲームクリエイターに、そういう意識はないんだろうか?
まあ私がフリゲを始めた頃は、まだtwitterすらなかったからね。
時代が変わったんでしょ。製作者のスタイルも変わるのは、当たり前だろうね。
それが良い事か悪い事かは、わからないけれど。
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