普段絵やイラストをやってる割には作画レベルが非常に低く見た目は悪いが、意外にも担当者のいないはずのシナリオがなかなかに凝ってて面白かった
犯行現場が女子トイレで、女子トイレにしかできないギミックが使われてるのも斬新だし、何より女子トイレにまつわる変態主人公の女子トイレ愛が凄まじい
変態キャラ数あれど久々に強烈なものを見た
そして何より、建て前としてはホラー、ミステリではなくギャグと前書きされているが、本作は立派なミステリ、しかもラストの犯人当てで結末が変わるというなかなかに斬新なギミックを用意している
システムとしては学校であった怖い話のように、選択肢によって結末が変わるといったものだが、このゲームが特殊なのは、最後の選択肢以前に張られていた伏線がどのルートでもすべて消化されているということ。
これには少し驚いた。
すなわち、本作には明確な真相というものが存在しない
にも拘わらず、どのルートを進んでも、それ以前の展開から脈絡のないものにはならない
主人公の父がバナナの皮で転倒して脚を骨折している、などという至極どうでもいいギャグにしか見えない台詞まで伏線に使っている
ヒロインは乙姫っぽいが、なぜか葵を犯人にするルートのみ、立ち絵と一枚絵がある。かおるだけ一枚絵が存在しない
斬新なゲームデザイン、設定、シナリオで完成度は非常に高かった
良作、70点
ところで
背景写真の幾つかは、撮影によるもののようだが…
まさか女子トイレがそうか?
【このカテゴリーの最新記事】