「裏東京」は「女神転生」、「ファイバーエムバーム」はまんま「ファイアーエムブレム」だが、
単なるオマージュには留まらないクオリティを放っていた。
「ドラクエ」、「FF」、「ポケモン」など一大RPGシリーズのオマージュフリーゲームは数多く存在するが、
私の大好きな「グランディア」や「エターナルアルカディア」的なフリーゲームには、まだ良作が無い。
(やっぱ世界観作るだけでも困難だからなあ。ゲーム以前に、美術がなあ…)と取るに足らない想像をしていた。
そして……
今回レビューする「プラモギア」は、「メダロット」や「カスタムロボ」、「ダンボール戦機」など昔のロボット系RPGの雰囲気を持つ一作だ
▼「最近フリーRPGが面白い」と去年末から書いてきたが…随一の作品が出た。
…
…まあなんつーか、とにかく懐かしかった。
懐かしいんだよ。
私はフリーゲームはどれも全年齢であると思っているが、「プラモギア」は対象年齢20代後半からじゃないか。
彼らを撃ち抜く事が「プラモギア」の目的、とすら思った。
「ホビアニ風」とあるし、露骨にレトロなホビーアニメを意識している。
子供のころ見たアニメやプレイしたゲームの、懐かしい雰囲気を再体験できた。
むろん、子供がやっても面白いだろう。
そのくらい、よくできている。
▼ストーリーは、主人公の少年とプラモギアという対戦型ロボットとの出会いから始まる。
まさに王道だ。
主人公はそれを暴漢に奪われてしまうが、ショップの店長から、より希少価値の高いモデルを貰う…
これぞまさに王道だ。王道が詰まっている。
ストーリー展開自体はやや性急で、突然場面が変わる事も多かった。
次々と目まぐるしく進んでいく。
マップや探索もかなり無駄を省いた感じだが、
それがカスタマイズとバトルの濃さ、テンポの良さにつながっているのでマイナスポイントとは思わなかった。
バトル画面は露骨に「メダロット」を意識しているが、
ロボットが移動した画面中央で攻防するのなんて、「これぞ」という感じだ(流石に歩行モーションまでは実装されていないが)。
評価B+
75点
大人には甘く懐かしい…
子供には眩く新しい…
そんな、優れた一作でした。
グラフィックデザイン自体がプロのものと言われても信じてしまうほどには優秀ですし、近年のフリーRPGでは突出した面白さです。
ロボットをカスタマイズするRPGというのも、元ネタあれどフリーゲームではとても希少ではあります。
…
ぶっちゃけ「パルワールド」のそれくらい似てるデザインもありますがあくまでフリーゲームですし、イマジニアとナツメとほるまりんがブチギレない限り、「プラモギア」は非常に良く出来たゲームなんですよ。
おすすめの作品です。是非攻略してみて!
【フリーゲーム小話】
▼フリゲ2023でフリゲ20XXが終わったらしい。
結局1度も参加しなかったが、あれって、一票の格差はどのように計算されてたんだろうか?
母数が多いほうが圧倒的に有利なので、とどのつまり単なる人気ランキングになってしまうし。
▼「受精物語」……
このフリゲ「ママにあいたい」では……?
▼「ファンシーリンシーセンセーション」には小ネタが一杯。
そんなところも俺好みだが、プレイヤーの名前をヒロインの名前に変更するってのは、
実は結構な頻度でやっている遊びだ。だが大半のフリゲは、何も無い。
でもこのゲームはしっかり反応が違って、嬉しかったな。
彼氏の名前にしても、反応が変わった。
他にもいろいろありそう。
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