▼定期と不定期のあいだで揺れ動く、定期コラム。
今回は、管理人がなんとなく感じた話をする。
ただでさえオチのない思ったことを書き連ねるコーナーなのに
いつもと違いフリーゲームというよりそれに纏わる小話がメインのため、フリーゲームレビューが読みたい方には、ますます意味がない話だろう
では『小話』にするには長すぎたコラムを、3本まとめてお届けする。
【フリーゲームの製作費。切っても切れないお金の話】
▼ネットを見ていたらフリーゲーム製作者が
「このゲームは大半が自作なので製作費はほぼ0円」と語っていたが…
皆は自分の時間と給料を製作費に計上しないんだろうか?
私は、する。
時間外労働として、時給2000円くらいでどんぶり勘定している。
だからシナリオ1本書き上げたら、この1本でだいたい幾らかかった…なんてことを思ったりする。
その時間があれば、もっと自分の時間が自由に使えたからね。
だから計上してるんだが…私だけなのか?
時間外労働だと考える時点で、創作を楽しめていないと自己分析できる。
一切合切気にしない人は心底創作を楽しんでいるか、お金がありあまる人……かもしれない。
【フリーゲームはすっかり衰退したが、では、…それを扱うフリーゲームレビューブログは】
▼昨年12月から今に至るまで、妙にアクセスが増えている。一体、何が?
1日700〜800アクセス……PVはその数倍。
ピーク時は1000アクセスを超えていたが…もう半年くらい、500もいかない日が目立っていた。
ブログ村の村長が「ブログサービスは自分たちが流行ってるように見せるためアクセスを多めに出す」と書いてたが、それにしては期間が長く、クローラーでもない。
特定記事に偏ってもいない…どうやら本当に増えているようだ。
フリーゲームが下火の時代に、フリーゲームレビューブログが伸びるとは考え難い。
フリーゲーム人口も、同人ゲームの1割もいないんじゃないか。
…誰かが宣伝してくれたのだろうか?
…それとも…
…
…フリーゲーム人気は、あの頃に戻りつつあるのか…?(…立ち上げた時点でフリゲ下火の時代だったが)
…
だとしたらかなり嬉しい。
▼記事数はそれなりに多いが、
いにしえの無名フリーゲームのレビュー(数行で短文の奴ね)は、もう1日1アクセスもない記事が多い。
誰からも検索されず、人々の記憶の引き出しの奥で、ホコリを被っているのだろう。
もしくは、もう誰の引き出しにも存在しないのかも…
…ひっそりとその役目を終えたように…
でもそんなフリーゲームが大半だろうから、
今でも語り草になっている名作レトロフリーゲームなんて、上位1%未満の幸せフリーゲームだよ。
…
人々に忘れ去られた時が、その作品の死ぬ時。
……
だから私は役目を終えたフリーゲームのレビューも、すべて残します。
【先日レビューした「ひのせせらぎ」。ネット上に多数の考察が挙がっている】
▼やはりそういうゲームだろう。簡単には語りつくせない。
どれもが作者あとがきを読んでからの考察のようだが、私はというと…
…
一切読んでいない。
なぜかって?
だって作品は作品内にメッセージやテーマを篭めるべき、表現すべき。…というのが私の考えだから。
それ以外を補足とはいわない、単なる蛇足だと。
もうそれは作品の言葉ではなく、単なる作者の発言になってしまう。
本作だけに限らず、「言い訳」に近い物を感じてしまう。
…
というわけで今後…議論や後付け設定がなされるかもしれないが、あまり興味がない。
他人に左右されず自分の気持ちに正直に、個人的な意見を述べたい。
ただ、嘘つきランキング12位だけは見た。やはりルカだった。
1位はクオンかレイだろう。
▼このゲームは本当に、細部まで驚きがある。
テーマ性や拘りに、「死月妖花」と同じ匂いを感じる。私が好きなタイプのゲームだ。
見るゲーの枠を超えた、テキスト、グラフィック、音、すべてを利用した伏線も凄い。
母親であるレイのグラフィックが、少女期から大人になっても同じであることが伏線だったのは、衝撃。
単なるグラフィックの使い回し…言ってみれば「手抜き」と判断したが、真相としてはレイは鬼の血を飲んだから、「若いまま」なんだろうね(「若いママ」だけにね)。
わかりやすい伏線なのであとがきで言及されてそうだが、やはりそれも、自分で考えたほうが面白いからね。
▼選曲も非常によかった。
フリーゲームではあまり使われない曲が多いが、
同人ゲーム「コルヌ・コピア 〜不思議の住む街〜」などでは使われてたな。
▼「評価S+ 90点」がついたのも2021年の「かいきみなづき」以来だが
採用した計算式では普通つかない特別な評価点なので(2022年は0作品。一番豊作だった2020年すらたったの3作品)、
各項目の評価点を打ち込んでいくうち、凄まじい高得点が出ると確信した
▼「ひのせせらぎ」は傑作である以上に「語りたくなるタイプの作品」なので、これからも小話で言及するかもしれない。
今回のフリーゲームレビューコラムは、これにて終了。
ここまで読んでくれた方、ありがとう。
ここまで読み飛ばした方…
…
お前は俺と同じ人種だ。
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