ここは桃林源。
無法者の蔓延る街。
賭博に遊郭、薬屋に怪しい湯治旅館――とにかく全て揃ってる。
祖父からの遺言で、隠し子の娘を探してほしいと頼まれた羊太は、
日本を離れ、一人桃林源へとやって来た。
そこで生きる3人の女性―翠風、雪梅、凛花と出会い、
彼女たちに助けられながら人探しを始めるが…
中国の架空都市を舞台にした 恋愛×ミステリー仕立てのADVです!
▼面白ェ!恋愛ゲームとしては久しぶりに傑作が出たな!
恋愛×ミステリー仕立てのADVです!とあるが現時点ではほぼ恋愛ゲーム…ギャルゲーだな。
プレイ感覚が、まさにそれ。
何より主人公がモテすぎ。
あまりにもモテる。
すべてのヒロインが一目惚れし、争奪戦するほどモテる
はっきりいってラブコメなどでありがちな不自然な設定だが…意外にも強引さは感じなかった。
その理由は、ゲーム中で主人公とヒロインの恋が一夜の夢であることがクローズアップされているからだろう(漬物ではない)
普通なら住む世界が違うゆえ結ばれない2人の恋愛だからこそ、ありえるわけ
「猫好飯店記」は日本人の主人公が異国の地で出会った女性と急速に恋をする物語なので、不自然ではないわけだ。
なるほど確かに現実の恋物語でも聞く話だ。
意図的なら、上手い設定を考えたものだ。
▼※攻略対象・エンドは今後のアップデートにて追加実装を検討とあるが、現在の攻略ヒロインは意外なことに遊女の凛花だ(左側)
いわゆるセンターヒロインでもなければ主人公が最後に出会う女性のためサブヒロインのような扱いだったので(あらすじやプロローグでも最後)本当に意外なのだが、私としては前述のコンセプトに最も忠実なヒロインなので、製作上の都合は知らないが凛花を最初に持ってきたのは英断だったと思う
…そのくらい、凛花との関係は儚いんだよね。
主人公の羊太はしがない旅人、そして凛花は上客を取る遊女…
凛花が普段どんな仕事をしているか考えるだけでも胸が痛くなるし……上客をお見送りするところにばったり遭遇してしまったのは、男なら胸が苦しいだろう。
▼…この感覚は本当に久々だ。
名作の「久遠の絆」を思い出す。
あのゲームもヒロインに遊女がおり、水揚げされていた。
主人公は脳破壊される寸前だった。
そもそもヒロインが遊女の恋愛ゲームはどのくらいあるんだろうか?
フリーゲームだと、数えるほどしかないんじゃないか。
ましてや中国が舞台となると、片手で足りるだろう。
このオリジナリティを、高く評価する
▼ヒロインが遊女ということで平和な日本で暮らしてきた主人公から刺激を受け、自分の生い立ちや生き方に疑問を感じるストーリーも面白かった。
疑問だけではなく、遊女であることに誇りを感じているのもいい。
AIで作った美麗背景も長所だが、最大の美点として台詞を挙げる。
はっきりいってしまうと「猫好飯店記」のストーリー完成度やディティールはさしてクオリティが高いわけではない。30分程度だし、世界観を厚く構築するには至っていない。
そもそも推定3編の1編だけなので、まだ未完成である。
…なのにこれほどの面白さがあるのは、間違いなくキャラクターの言葉が生きているから。
台詞が強いゲームは圧倒的にキャラクターに命が吹き込まれる。
私は「猫好飯店記」をプレイし、凛花という女性から確かに命を感じた。
特に気持ちを確かめ合うため体を重ねるシーンの美しさは、本作随一だ。
こんなロマンチックなセックス、世の中のどのくらいのカップルがしてるんだろうね。
バッドエンド(と便宜上呼ぶが別にバッドでもない)の儚さもすごい。まさに一夜の夢の終わりだ。
▼欠点はやっぱりバグの多さ。
誤字脱字だらけだし、発言するキャラクターの名前が間違っていたり、
同じテキストが重複していたりと、これがかなりの数にのぼる。
しかし致命的なバグではないので、アプデを待たずに、今プレイしても良いと思う。
評価B+
75点
久しぶりの一大傑作恋愛ゲームでした。
私は、凛花との恋を忘れることはないでしょう。
羊太くんが日本のお坊ちゃんなのに意外と度胸と度量があるのもよかった。
恋愛ゲームは主人公を好きになれない限り、良作にもなり得ないからね(イナケンはクズでも、「メモオフ2」は名作だが)。
BGMやとおかの立ち絵素材、AI背景も世界観にマッチしてた。
「血怨」といい、AIの正しい使い方だ。
…
ちなみにジャンルは恋愛×ミステリー仕立てのADVです!…となっていますが、現時点でミステリ要素はほぼ無く、主人公が探している人物も判明しないまま、物語は幕を下ろします。
意味深な伏線も回収されません。
検討との事で完全版が出るか不明ではあるものの、凛花ルートだけでも傑作なのでおすすめ。
【その他にプレイしたフリーゲーム】
▼「ex.(エクス)」
ミスリードが雑すぎるので、男性心理をもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。
プロポーズすることを恋人生活の終わりとは普通表現しないし、結婚したら恋人じゃなくなるわけでもない。
グラフィックが良いだけに残念。
…
しかし結婚かあ…
…
これじゃ「ex.(エクス)」じゃなくて「sex.(セックス)」ぢゃん!?
▼「【新番組】あかちゃんとあそぼ!【放送開始】」
狙い過ぎ(世界観を作りすぎ)ではあるが、やっぱり怖い。
これだけ引っ張った割にエンディングがあっさり目なので、もっと怖がらせて欲しかった。
▼「にーと・ざ・ろっく!」
「ぼっち・ざ・ろっく!」のパロディらしいが「ぼっち・ざ・ろっく!」を見た事がないため、どこがパロディかわからない。
シュールなギャグが面白かった。どこまでが作者の本音なのだろう。案外照れ隠しかも?
▼「怪話2」(攻略中)
昭和を舞台にしたレトロゲーム風ゲームで雰囲気抜群。
女性キャラは前作のほうがHでしたね。
【「フリーゲーム 優しい世界」……まさかの女性向けブログだった……?】
▼某ユーチューバーがよく自分たちと比較されるユーチューバーとの違いを「俺たちの視聴者は8割男だけど、あいつらの視聴者は8割女だから」と言ってたが、なるほどそれは明確な違いだ。
このブログの読者男女比はどうか?
2年前に「6・4で女性が多い気がする」と書いたが、あれから今日に至るまでを……コメントなども参照し独自調査した結果、……8・2で女性が多かった。
むろん実質調査は不可能だしネカマネナべの可能性もある。揺らぎも大きく、やはり正確に知ることは出来ないが……それでも男が多いようには到底見えない。
「フリーゲーム界のコロコロコミック」が狙いだったので…光栄の至りではあるものの、狙いとはずいぶん違うところに着地した。
単に管理人が男だから女性読者が定着し易いだけかもしれないが(一般的にこのようなコンテンツは主催者の異性がメインの客層)、そうだとしても計算外である。
女性誌(一般誌だが女性読者が多かった)の編集だったのでその意識が働いたかもしれないが、少なくとも女性向けに執筆したわけではい。
コンセプトはずっと、「フリーゲーム界のコロコロコミック」だったから。
…
だってこのブログ…ずっとオッ〇イとおチ〇チンの話しかしてないじゃないですか(寧ろ、他に何かしたっけ?たまにフリゲのレビューとかやるけど)
…
…つまりこれらの事象から解る事実は…
女性は男子小学生よりもおチン〇ン(の話)が大好き。
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